2009/04/28(火) - 13:06
2009年4月27日、立命館大学草津キャンパスにおいてワールドサイクルカップ春季Ritsクリテリウムが開催され、カテゴリー1は2人逃げを成功させた岡豊洋(トレック・マルコポーロ)が優勝。全日本学生選手権クリテリウム大会は鹿屋体育大学がチーム力を発揮し、2年生の吉田隼人がレースを制した。
京都府自転車連盟が主催する「春リッツ」として関西では馴染み深いこのレース。一般参加者が約630名、併催の全日本学生選手権クリテリウム大会に約150名が参加する春のビッグレースだ。
コースは立命館大学草津キャンパス構内を回る1周2.1kmの周回で、高低差は10mほどしかなく、最終ストレートはなだらかな上り。春の陽気はどこへやら、レース当日は生憎の冷たい雨に見舞われた。
22歳の岡が逃げを決める
実業団東日本ロード@群馬CSCやMTBジャパンシリーズ@八幡浜と開催日が重なったため、カテゴリー1は例年より少なめの42名でスタート。レースは3周目で田畔嘉人(FUKADAまじりんぐ)と岡豊洋(トレック・マルコポーロ)のアタックが決まった。
協力してハイペースで逃げる田畔と岡に対し、メイン集団は散発的なアタックによってスピードが上がらない。トラクターRCや秋田謙(Sagittario)らのアタックは、逃げる岡のチームメイトである衣本始司(トレック・マルコポーロ)がことごとく封じ込めた。
メンバーを揃えるトラクターRCがメイン集団を牽引するも、レース終盤にタイム差は1分に。逃げを成功させた2人は最終ストレートでスプリントを繰り広げ、岡が先着。メイン集団は秋田謙を先頭に40秒遅れでゴールした。
今年から中村弦太、佐々木優也、竹之内悠とともにUCI(国際自転車競技連盟)コンチネンタル登録のトレック・マルコポーロ・サイクリングチームに所属する岡は、京都産業大学に通う22歳。先月行なわれた西日本チャレンジサイクルロードレースのアンダーで2位に入っている。表彰台では京都産業大学チームの監督を務める秋田謙と、互いにライバル心むき出しのコメントで沸かせた。
学生クリテは鹿屋体育大学が支配
併催の全日本学生選手権クリテリウム大会は、2周回ごとに設定されたポイントの獲得数によるポイントレース形式で争われ、予選2組から勝ち上がった50名で決勝が行なわれた。
決勝に7名を残した昨年の優勝チーム鹿屋体育大学が序盤から集団前方を固め、2年生の吉田隼人が序盤からポイントを連取。鹿屋体育大学から5月に日本競輪学校入学予定の角令央奈(2006年大会2位)も応援に駆けつけ、鹿屋ジャージを着て元チームメイトたちに檄を飛ばした。
昨年大会の覇者である3年生の内間康平らのアシストを受けた吉田は、レース半分経過時ですでに19ポイントを獲得。木守望(京都産業大学)や堀内俊介(中央大学)が応戦したが、鹿屋体育大学の鉄壁の守りを崩すことは出来なかった。
最後までリードを守りきった吉田はポイント2倍の最終スプリントに絡まず集団後方でゴール。鹿屋は大会3連覇を果たした。最後のスプリントで先着した飯野智行(中央大学)は、木守を抜いて2位にジャンプアップした。
学生クリテ女子はポイントレース形式ではなく7周のロードレースで行なわれ、昨年表彰台を独占した鹿屋体育大学が積極的にレースを進めた。
鹿屋の早坂ありさと川又千裕が4名の先頭グループ(1名は登録女子)を牽引して後続を引き離す。しかし最終ストレートで繰り広げられたスプリントで先頭に立ったのは、ホストチームである立命館大学の石井愛。鹿屋が大会7連覇を逃すとともに、石井が昨年4位の雪辱を果たした。
大会フォトギャラリーはこちら
カテゴリー1(2.1km x 20周)Ave.41.83km/h
1位 岡豊洋(トレック・マルコポーロ)1h00'14"
2位 田畔嘉人(FUKADAまじりんぐ)
3位 秋田謙(Sagittario) +40"
4位 太田貴明(ストラーダレーシング)
5位 大永剛志(トラクターRC)
6位 臼澤光太郎(トラクターRC)
7位 松田浩輝(トラクターRC)
8位 塩貝哲夫(ナカガワAS・K'デザイン)
9位 佐竹亮太(パナソニックレーシング)
10位 岡崎陽介(トラクターRC)
第11回全日本学生選手権クリテリウム大会男子決勝(2.1km x 20周)
1位 吉田隼人(鹿屋体育大学)29pts
2位 飯野智行(中央大学)19pts
3位 木守望(京都産業大学)16pts
4位 堀内俊介(中央大学)14pts
5位 十時正嗣(早稲田大学)10pts
6位 続谷利次(早稲田大学)9pts
7位 中根英登(中京大学)5pts
8位 元砂海人(環太平洋大学)3pts
9位 清水一弘(中央大学)2pts
10位 廣浦典也(京都産業大学)1pt
第11回全日本学生選手権クリテリウム大会女子決勝(2.1km x 7周)
1位 石井愛(立命館大学)23'55"
2位 早坂ありさ(鹿屋体育大学)
3位 川又千裕(鹿屋体育大学)
4位 木村亜美(鹿屋体育大学)+1'22"
5位 松橋未来(立命館大学)+1'38"
6位 廣本茜梨(環太平洋大学)+2'26"
カテゴリー2High(2.1km x 12周)Ave.41.14km/h
1位 杉澤康之(ナカガワAS・K'デザイン)36'45"
2位 沼前光宏(クラブシルベスト)
3位 前川圭助(WHITE JACK)
カテゴリー2Low(2.1km x 12周)Ave.41.03km/h
1位 川本憲一(ヴェロチスタパールスギノ)36'51"
2位 北村博則(歩こう会18号車)+01"
3位 百地伸樹(EMBLEM JAPAN)
カテゴリー3High(2.1km x 8周)Ave.39.91km/h
1位 谷端秀貴(CSヤマダ)25'15"
2位 山口康雄(ターミネーターレーシング)+01"
3位 森俊夫(EURO-WORKS RACING)
カテゴリー3Low(2.1km x 8周)Ave.41.27km/h
1位 鈴木悠史(TOYO RT)24'25"
2位 森田大理(TSU RACING)
3位 松本孝
登録女子の部(2.1km x 7周)Ave.36.84km/h
1位 中村真清 23'56"
2位 元砂七夕美(キナンMUUR)+1'21"
3位 上田順子(クラブシルベスト)+2'55"
京都府自転車連盟が主催する「春リッツ」として関西では馴染み深いこのレース。一般参加者が約630名、併催の全日本学生選手権クリテリウム大会に約150名が参加する春のビッグレースだ。
コースは立命館大学草津キャンパス構内を回る1周2.1kmの周回で、高低差は10mほどしかなく、最終ストレートはなだらかな上り。春の陽気はどこへやら、レース当日は生憎の冷たい雨に見舞われた。
22歳の岡が逃げを決める
実業団東日本ロード@群馬CSCやMTBジャパンシリーズ@八幡浜と開催日が重なったため、カテゴリー1は例年より少なめの42名でスタート。レースは3周目で田畔嘉人(FUKADAまじりんぐ)と岡豊洋(トレック・マルコポーロ)のアタックが決まった。
協力してハイペースで逃げる田畔と岡に対し、メイン集団は散発的なアタックによってスピードが上がらない。トラクターRCや秋田謙(Sagittario)らのアタックは、逃げる岡のチームメイトである衣本始司(トレック・マルコポーロ)がことごとく封じ込めた。
メンバーを揃えるトラクターRCがメイン集団を牽引するも、レース終盤にタイム差は1分に。逃げを成功させた2人は最終ストレートでスプリントを繰り広げ、岡が先着。メイン集団は秋田謙を先頭に40秒遅れでゴールした。
今年から中村弦太、佐々木優也、竹之内悠とともにUCI(国際自転車競技連盟)コンチネンタル登録のトレック・マルコポーロ・サイクリングチームに所属する岡は、京都産業大学に通う22歳。先月行なわれた西日本チャレンジサイクルロードレースのアンダーで2位に入っている。表彰台では京都産業大学チームの監督を務める秋田謙と、互いにライバル心むき出しのコメントで沸かせた。
学生クリテは鹿屋体育大学が支配
併催の全日本学生選手権クリテリウム大会は、2周回ごとに設定されたポイントの獲得数によるポイントレース形式で争われ、予選2組から勝ち上がった50名で決勝が行なわれた。
決勝に7名を残した昨年の優勝チーム鹿屋体育大学が序盤から集団前方を固め、2年生の吉田隼人が序盤からポイントを連取。鹿屋体育大学から5月に日本競輪学校入学予定の角令央奈(2006年大会2位)も応援に駆けつけ、鹿屋ジャージを着て元チームメイトたちに檄を飛ばした。
昨年大会の覇者である3年生の内間康平らのアシストを受けた吉田は、レース半分経過時ですでに19ポイントを獲得。木守望(京都産業大学)や堀内俊介(中央大学)が応戦したが、鹿屋体育大学の鉄壁の守りを崩すことは出来なかった。
最後までリードを守りきった吉田はポイント2倍の最終スプリントに絡まず集団後方でゴール。鹿屋は大会3連覇を果たした。最後のスプリントで先着した飯野智行(中央大学)は、木守を抜いて2位にジャンプアップした。
学生クリテ女子はポイントレース形式ではなく7周のロードレースで行なわれ、昨年表彰台を独占した鹿屋体育大学が積極的にレースを進めた。
鹿屋の早坂ありさと川又千裕が4名の先頭グループ(1名は登録女子)を牽引して後続を引き離す。しかし最終ストレートで繰り広げられたスプリントで先頭に立ったのは、ホストチームである立命館大学の石井愛。鹿屋が大会7連覇を逃すとともに、石井が昨年4位の雪辱を果たした。
大会フォトギャラリーはこちら
カテゴリー1(2.1km x 20周)Ave.41.83km/h
1位 岡豊洋(トレック・マルコポーロ)1h00'14"
2位 田畔嘉人(FUKADAまじりんぐ)
3位 秋田謙(Sagittario) +40"
4位 太田貴明(ストラーダレーシング)
5位 大永剛志(トラクターRC)
6位 臼澤光太郎(トラクターRC)
7位 松田浩輝(トラクターRC)
8位 塩貝哲夫(ナカガワAS・K'デザイン)
9位 佐竹亮太(パナソニックレーシング)
10位 岡崎陽介(トラクターRC)
第11回全日本学生選手権クリテリウム大会男子決勝(2.1km x 20周)
1位 吉田隼人(鹿屋体育大学)29pts
2位 飯野智行(中央大学)19pts
3位 木守望(京都産業大学)16pts
4位 堀内俊介(中央大学)14pts
5位 十時正嗣(早稲田大学)10pts
6位 続谷利次(早稲田大学)9pts
7位 中根英登(中京大学)5pts
8位 元砂海人(環太平洋大学)3pts
9位 清水一弘(中央大学)2pts
10位 廣浦典也(京都産業大学)1pt
第11回全日本学生選手権クリテリウム大会女子決勝(2.1km x 7周)
1位 石井愛(立命館大学)23'55"
2位 早坂ありさ(鹿屋体育大学)
3位 川又千裕(鹿屋体育大学)
4位 木村亜美(鹿屋体育大学)+1'22"
5位 松橋未来(立命館大学)+1'38"
6位 廣本茜梨(環太平洋大学)+2'26"
カテゴリー2High(2.1km x 12周)Ave.41.14km/h
1位 杉澤康之(ナカガワAS・K'デザイン)36'45"
2位 沼前光宏(クラブシルベスト)
3位 前川圭助(WHITE JACK)
カテゴリー2Low(2.1km x 12周)Ave.41.03km/h
1位 川本憲一(ヴェロチスタパールスギノ)36'51"
2位 北村博則(歩こう会18号車)+01"
3位 百地伸樹(EMBLEM JAPAN)
カテゴリー3High(2.1km x 8周)Ave.39.91km/h
1位 谷端秀貴(CSヤマダ)25'15"
2位 山口康雄(ターミネーターレーシング)+01"
3位 森俊夫(EURO-WORKS RACING)
カテゴリー3Low(2.1km x 8周)Ave.41.27km/h
1位 鈴木悠史(TOYO RT)24'25"
2位 森田大理(TSU RACING)
3位 松本孝
登録女子の部(2.1km x 7周)Ave.36.84km/h
1位 中村真清 23'56"
2位 元砂七夕美(キナンMUUR)+1'21"
3位 上田順子(クラブシルベスト)+2'55"
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