2011/04/30(土) - 06:48
シマノロードコンポーネントの2011-2012モデルでは、ティアグラがフルモデルチェンジによって10スピード化。よりワイドギアレシオに対応し、フラットバー向けの製品もラインナップされ、あらゆるシーンで10スピードの恩恵が受けられるようになった。また、アルテグラには新色とカーボンペダルが登場し、より高級感が増した。さらにシクロクロス向けのアイテムも追加され、ラインナップがさらに充実した。
アルテグラ
新色「グロッシーグレー」追加。より高級感アップ
シマノロードバイクコンポーネントのセカンドグレードに当たるアルテグラ。2011-12年モデルで「グロッシーグレー」という新色が追加された。従来のものより光沢のあるグレーで、より高級感が増している。なお、機能・スペックに関しては従来の製品と変更ない。
アルテグラ 主な製品
●クランクセット
FC-6700 G(ダブル)/6703 G(トリプル)/6750 G(コンパクトドライブ)
BBシャフト一体型クランクセットの魁となったホローテック2、デュラエース7900シリーズから継承した中空構造のホローグライドアウターリングを採用。新色グロッシーグレーのモデルは、すべて末尾に「G」が付く。
●カーボンペダル PD-6700-C
アルテグラのSPD-SLペダルに、カーボンコンポジットボディのモデルが新登場。最上位機種・デュラエースのテクノロジーを継承し、軽さと耐久性の高さを両立。ペア重量260gと軽量に仕上がっており、同じアルテグラグレードのアルミペダルと比べ、ペアで54gの軽量化に成功している。
ティアグラがフルモデルチェンジ
12-30Tスプロケットやフロントトリプル、フラットバー仕様も用意
フルモデルチェンジを果たしたティアグラを象徴するキーワードは「オールマイティーコンポ」だ。レース向けのフロントダブル仕様のクランクセットや11Tトップのスプロケットだけでなく、コンパクトドライブ、12-30Tスプロケット、フロントトリプル仕様などもラインナップ。さらにフラットバー向けのシフターやブレーキレバーまでも用意している。
これらのアイテムをライディングスタイルによってチョイスすることで、レースだけでなく、山岳コースでのロングライド、町乗りまで、あらゆるシーンをカバーする。たとえば12-30Tスプロケットとフロントトリプル仕様を組み合わせれば、超ワイドギアレシオで山岳コースでのロングライドを楽しみやすくなる。また、フラットバー仕様は、快速街乗りバイクを作るのにも良さそうだ。
10スピード化で上位機種との互換性も
今回のフルモデルチェンジによって、ティアグラは最上位機種・デュラエースと同じ10スピードを手に入れた。上位機種との互換性が生まれたことで、ティアグラのコンポーネントとしての魅力はさらに高まった。
例えば、これまで完成車を選ぶときには「上位機種との互換性がある105搭載モデル」と「価格は安いが9スピードで上位機種との互換性がないティアグラ搭載モデル」の間には歴然とした差があった。後にチューンアップを進めることを考えると、拡張性の高さから105を選ぶというケースが多かったと思われる。
ところがティアグラが10速化したことで、互換性という面でティアグラと105は同じ土俵に立った。これにより、価格の安さから積極的にティアグラを選ぶ理由ができたと言えるだろう。
新ティアグラは、エントリーライダーにもハイエンドコンポ譲りの高性能を体感させてくれる、ロードバイクライフの第一歩をともにするにふさわしいコンポーネントだ。
ティアグラ 主な製品●クランクセット
FC-4600(ダブル)/4603(トリプル)/4650(コンパクトドライブ)
2ピース構造採用のクランクセット。レースにも対応するダブル仕様のほか、上りで重宝するコンパクトドライブ仕様、ワイドギアレシオを実現しあらゆるコースの走破性を高めるトリプル仕様をラインナップする。
●STIレバー
ST-4600(ダブル用)/4603(トリプル用)
ケーブルルーティングは従来と同じ形式だが、上位モデルと同様、スリムで握りやすいブラケット形状になっている。シムによるリーチアジャスト機能や、変速アジャスターを搭載し、調整やメンテナンスが容易。現在のギア段数が一目で分かるディスプレイも装備しており、ビギナーにも使いやすい。ダブル仕様とトリプル仕様をラインナップ。
●カセットスプロケット
CS-4600
他のグレードにはない12-30Tというモデルをラインナップしているのが特徴。トリプル仕様のクランクセットと組み合わせることで、これまでのロードコンポーネントにはないワイドギアレシオを実現する。このほか、11-25Tと12-28Tも設定される。
●リアディレイラー
RD-4600
新登場の30Tのローギアに対応。トータルキャパシティ34Tのショートゲージ仕様(GS)と38Tのロングゲージ仕様
(SGS)をラインナップ。いずれもワイドリンクデザインの採用で、上位モデル譲りのスムーズな変速を実現している。
●フラットハンドルバー用ブレーキレバー
BL-4600
新スーパーSLRを採用し、制動力とコントロール性、レスポンスを向上させたフラットハンドルバー用のブレーキレバー。新型キャリパーBR-4600に対応。
●フラットハンドルバー用シフター
SL-4600/4603
フラットハンドルバー用のラピッドファイヤープラスシフター。2ウェイリリースレバーを採用し、親指だけで変速可能。オプチカルギアディスプレイ付き。フロントダブル用・トリプル用の2モデルを展開。
●フロントディレイラー
FD-4600/4603
ワイドリンクデザインの採用で、上位モデル譲りのスムーズな変速を実現。ダブル用・トリプル用の2モデルあり。
●ブレーキキャリパー
BR-4600
新スーパーSLRの採用で、制動力とコントロール性、レスポンスを向上させたデュアルピボット式のブレーキキャリパー。ブレーキシューはトーイン調整可能。ホイール着脱時に便利なクイックレリーズも備える。
シクロクロス専用コンポも登場
国内でも近年人気が高まっているシクロクロス。シマノは2011-12年モデルでシクロクロス専用コンポーネントを本格的に追加した。ロードバイク用コンポーネントをベースに、シクロクロスに最適な歯数構成にアレンジしたクランクセットのほか、ケーブルルーティングをトップ側からに変更して泥の影響を受けにくくした専用のフロントディレイラー、専用設計のカンチブレーキなどが登場。特に専用クランクセットの登場は、純正パーツでドライブトレインを組めるようになったことを意味し、すべてのシクロクロスライダーにとって朗報だろう。シビアなコンディションでの変速性能と信頼性において、ロードとマウンテンバイクの世界の第一線で実績を上げ続けるシマノコンポーネントの優位性は揺るぎないからだ。
シクロクロス専用コンポ 主な製品
●クランクセット
FC-CX70/50
ロードバイク用のクランクセットをベースに、シクロクロスに最適な46-36Tの歯組としたクランクセット。アルテグラグレードの上位モデル・CX70とコストパフォーマンスに優れたCX50をラインナップ。
●フロントディレイラー
FD-CX70/50
シクロクロス用のフロントディレイラー。ケーブルルーティングは、泥詰まりに強いトップルーティングとロードバイクと同様のダウンルーティングの2タイプある。アルテグラ、105、ティアグラのSTIレバーに対応。
●ブレーキ
BR-CX70/50
優れた泥はけ性能を誇る、新スーパーSLR対応のカンチブレーキ。オプションパーツのインナーケーブルアジャスター・SM-CB70と組み合わせて使用することで、片手で簡単にケーブル調整が可能。上位モデルのCX70は、カードリッジ式ブレーキシューを採用する。
■デュラエースDi2に“スプリンタースイッチ”登場
デュラエースDi2にスプリンター向けのサテライトスイッチ、通称“スプリンタースイッチ”が登場した。リアディレイラーの変速を行うための小型シフターで、左右に振り分けられた小さなスウィッチでそれぞれシフトダウンとシフトアップ操作を行う(右手側のシフターでシフトダウン、左手側のシフターでシフトアップの設定)。ハンドルバーのどの部分にでも装着可能で、STIレバーの根元付近に装着すれば、ハンドルのドロップ部を握ったままでも変速できるようになる。
●スプリンタースイッチ
SW-7972
リアディレイラー変速用のデュラエースDi2のサテライトスイッチ。小型でハンドルバーのどの部分にでも装着可能。STIレバーの根元付近に付ければ、ドロップ部分を握ってのスプリント時にも変速操作ができる。
アルテグラ
新色「グロッシーグレー」追加。より高級感アップ
シマノロードバイクコンポーネントのセカンドグレードに当たるアルテグラ。2011-12年モデルで「グロッシーグレー」という新色が追加された。従来のものより光沢のあるグレーで、より高級感が増している。なお、機能・スペックに関しては従来の製品と変更ない。
アルテグラ 主な製品
●クランクセット
FC-6700 G(ダブル)/6703 G(トリプル)/6750 G(コンパクトドライブ)
BBシャフト一体型クランクセットの魁となったホローテック2、デュラエース7900シリーズから継承した中空構造のホローグライドアウターリングを採用。新色グロッシーグレーのモデルは、すべて末尾に「G」が付く。
●カーボンペダル PD-6700-C
アルテグラのSPD-SLペダルに、カーボンコンポジットボディのモデルが新登場。最上位機種・デュラエースのテクノロジーを継承し、軽さと耐久性の高さを両立。ペア重量260gと軽量に仕上がっており、同じアルテグラグレードのアルミペダルと比べ、ペアで54gの軽量化に成功している。
ティアグラがフルモデルチェンジ
12-30Tスプロケットやフロントトリプル、フラットバー仕様も用意
フルモデルチェンジを果たしたティアグラを象徴するキーワードは「オールマイティーコンポ」だ。レース向けのフロントダブル仕様のクランクセットや11Tトップのスプロケットだけでなく、コンパクトドライブ、12-30Tスプロケット、フロントトリプル仕様などもラインナップ。さらにフラットバー向けのシフターやブレーキレバーまでも用意している。
これらのアイテムをライディングスタイルによってチョイスすることで、レースだけでなく、山岳コースでのロングライド、町乗りまで、あらゆるシーンをカバーする。たとえば12-30Tスプロケットとフロントトリプル仕様を組み合わせれば、超ワイドギアレシオで山岳コースでのロングライドを楽しみやすくなる。また、フラットバー仕様は、快速街乗りバイクを作るのにも良さそうだ。
10スピード化で上位機種との互換性も
今回のフルモデルチェンジによって、ティアグラは最上位機種・デュラエースと同じ10スピードを手に入れた。上位機種との互換性が生まれたことで、ティアグラのコンポーネントとしての魅力はさらに高まった。
例えば、これまで完成車を選ぶときには「上位機種との互換性がある105搭載モデル」と「価格は安いが9スピードで上位機種との互換性がないティアグラ搭載モデル」の間には歴然とした差があった。後にチューンアップを進めることを考えると、拡張性の高さから105を選ぶというケースが多かったと思われる。
ところがティアグラが10速化したことで、互換性という面でティアグラと105は同じ土俵に立った。これにより、価格の安さから積極的にティアグラを選ぶ理由ができたと言えるだろう。
新ティアグラは、エントリーライダーにもハイエンドコンポ譲りの高性能を体感させてくれる、ロードバイクライフの第一歩をともにするにふさわしいコンポーネントだ。
ティアグラ 主な製品●クランクセット
FC-4600(ダブル)/4603(トリプル)/4650(コンパクトドライブ)
2ピース構造採用のクランクセット。レースにも対応するダブル仕様のほか、上りで重宝するコンパクトドライブ仕様、ワイドギアレシオを実現しあらゆるコースの走破性を高めるトリプル仕様をラインナップする。
●STIレバー
ST-4600(ダブル用)/4603(トリプル用)
ケーブルルーティングは従来と同じ形式だが、上位モデルと同様、スリムで握りやすいブラケット形状になっている。シムによるリーチアジャスト機能や、変速アジャスターを搭載し、調整やメンテナンスが容易。現在のギア段数が一目で分かるディスプレイも装備しており、ビギナーにも使いやすい。ダブル仕様とトリプル仕様をラインナップ。
●カセットスプロケット
CS-4600
他のグレードにはない12-30Tというモデルをラインナップしているのが特徴。トリプル仕様のクランクセットと組み合わせることで、これまでのロードコンポーネントにはないワイドギアレシオを実現する。このほか、11-25Tと12-28Tも設定される。
●リアディレイラー
RD-4600
新登場の30Tのローギアに対応。トータルキャパシティ34Tのショートゲージ仕様(GS)と38Tのロングゲージ仕様
(SGS)をラインナップ。いずれもワイドリンクデザインの採用で、上位モデル譲りのスムーズな変速を実現している。
●フラットハンドルバー用ブレーキレバー
BL-4600
新スーパーSLRを採用し、制動力とコントロール性、レスポンスを向上させたフラットハンドルバー用のブレーキレバー。新型キャリパーBR-4600に対応。
●フラットハンドルバー用シフター
SL-4600/4603
フラットハンドルバー用のラピッドファイヤープラスシフター。2ウェイリリースレバーを採用し、親指だけで変速可能。オプチカルギアディスプレイ付き。フロントダブル用・トリプル用の2モデルを展開。
●フロントディレイラー
FD-4600/4603
ワイドリンクデザインの採用で、上位モデル譲りのスムーズな変速を実現。ダブル用・トリプル用の2モデルあり。
●ブレーキキャリパー
BR-4600
新スーパーSLRの採用で、制動力とコントロール性、レスポンスを向上させたデュアルピボット式のブレーキキャリパー。ブレーキシューはトーイン調整可能。ホイール着脱時に便利なクイックレリーズも備える。
シクロクロス専用コンポも登場
国内でも近年人気が高まっているシクロクロス。シマノは2011-12年モデルでシクロクロス専用コンポーネントを本格的に追加した。ロードバイク用コンポーネントをベースに、シクロクロスに最適な歯数構成にアレンジしたクランクセットのほか、ケーブルルーティングをトップ側からに変更して泥の影響を受けにくくした専用のフロントディレイラー、専用設計のカンチブレーキなどが登場。特に専用クランクセットの登場は、純正パーツでドライブトレインを組めるようになったことを意味し、すべてのシクロクロスライダーにとって朗報だろう。シビアなコンディションでの変速性能と信頼性において、ロードとマウンテンバイクの世界の第一線で実績を上げ続けるシマノコンポーネントの優位性は揺るぎないからだ。
シクロクロス専用コンポ 主な製品
●クランクセット
FC-CX70/50
ロードバイク用のクランクセットをベースに、シクロクロスに最適な46-36Tの歯組としたクランクセット。アルテグラグレードの上位モデル・CX70とコストパフォーマンスに優れたCX50をラインナップ。
●フロントディレイラー
FD-CX70/50
シクロクロス用のフロントディレイラー。ケーブルルーティングは、泥詰まりに強いトップルーティングとロードバイクと同様のダウンルーティングの2タイプある。アルテグラ、105、ティアグラのSTIレバーに対応。
●ブレーキ
BR-CX70/50
優れた泥はけ性能を誇る、新スーパーSLR対応のカンチブレーキ。オプションパーツのインナーケーブルアジャスター・SM-CB70と組み合わせて使用することで、片手で簡単にケーブル調整が可能。上位モデルのCX70は、カードリッジ式ブレーキシューを採用する。
■デュラエースDi2に“スプリンタースイッチ”登場
デュラエースDi2にスプリンター向けのサテライトスイッチ、通称“スプリンタースイッチ”が登場した。リアディレイラーの変速を行うための小型シフターで、左右に振り分けられた小さなスウィッチでそれぞれシフトダウンとシフトアップ操作を行う(右手側のシフターでシフトダウン、左手側のシフターでシフトアップの設定)。ハンドルバーのどの部分にでも装着可能で、STIレバーの根元付近に装着すれば、ハンドルのドロップ部を握ったままでも変速できるようになる。
●スプリンタースイッチ
SW-7972
リアディレイラー変速用のデュラエースDi2のサテライトスイッチ。小型でハンドルバーのどの部分にでも装着可能。STIレバーの根元付近に付ければ、ドロップ部分を握ってのスプリント時にも変速操作ができる。
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