4月17日~20日の日程で開催されているツール・ド・フィリピン。18日の第2ステージにおいて井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)がゴールスプリントを制してステージ優勝を飾った。

ゴールに飛び込む井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)ゴールに飛び込む井上和郎(チームブリヂストン・アンカー) photo:www.padyakpinoy.com.ph/

メイン集団 井上和郎、山本雅道(チームブリヂストン・アンカー)の姿もメイン集団 井上和郎、山本雅道(チームブリヂストン・アンカー)の姿も photo:www.padyakpinoy.com.ph/ツール・ド・フィリピンはUCI2.2カテゴリーの4日間のステージレース。第2ステージはBalanga(Bataan)~Iba(Zambales)までの153.6kmで行われた。チームブリヂストン・アンカーからのレポートでレース展開をお伝えする。

レース前半は、総合から15秒遅れの地元フィリピンの選手を含む数名が抜け出し、2分前後でリーダーチームのイラン・アザド大学がペースを作り追う展開に。これにチームブリヂストン・アンカーも3名の選手を送り込み、逃げているメンバーのタイム差が大きく開かないように集団をコントロールして清水都貴の総合成績に影響しない展開に持ち込む動きをしていた。

とくにツール・ド・タイに参加した山本雅道、清水都貴、井上和郎のメンバーは調子も良く、今年初レースの清水良行、金子友也の動きも良く、日々調子が良くなっている。

第2ステージで優勝を飾った井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)第2ステージで優勝を飾った井上和郎(チームブリヂストン・アンカー) photo:www.padyakpinoy.com.ph/逃げはゴール手前10kmを過ぎた所で吸収され、大集団のままゴールスプリントになった。しかし、ゴールまでの距離表示に誤りがあり、ラスト1kmをゴールと勘違いした集団は隊列を組んでゴールしたが、ゴールではない事に気がついた。

このゴールに先頭で通過したのは、隊列を組んでゴールを狙った山本雅道だった。多くの選手がゴール地点の場所に混乱していたが、井上和郎選手は、しっかりゴールを確認していたので、スローダウンした集団から一気に加速。大集団に1秒差をつけてゴール。井上和郎が悲願の優勝を飾った。

第2ステージの時点で井上は総合でトップから8秒遅れの4位につけた。現在レースは第3ステージを消化、ゴールスプリントで集団ゴールしたため井上は総合4位をキープしている。なお第3ステージでは清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)が7位に入っている。

photo:www.padyakpinoy.com.ph/
text:Makoto.AYANO