2011年4月14日、ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)の第2ステージが行なわれ、フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)がスプリント勝利を収めた。ベントソは開幕から2連勝で、総合リーダージャージを守っている。

ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第2ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第2ステージ・コースプロフィール photo:www.vueltacastillayleon.com第2ステージはバリャドリードからサラマンカまでの213km。なだらかなアップダウンを繰り返すものの、カテゴリーのついた山岳はゼロ。ラスト2kmからなだらかな登りを経てゴールを迎える。前日に引き続いてスプリンター向きの平坦コースだ。

逃げを試みるハビエル・ラミレス(スペイン、アンダルシア・カハグラナダ)ら5名逃げを試みるハビエル・ラミレス(スペイン、アンダルシア・カハグラナダ)ら5名 photo:www.vueltacastillayleon.comこの日も序盤からスペインチームが積極的にアタックを繰り出す。ダニエル・セスマ(スペイン、エウスカルテル)やハビエル・ラミレス(スペイン、アンダルシア・カハグラナダ)ら5名が逃げを試み、最大5分30秒のリードを得る。

メイン集団をコントロールしたのは、前日にステージ優勝を飾ってリーダージャージを着るベントソのモビスターと、ディフェンディングチャンピオンのアルベルト・コンタドール(スペイン)擁するサクソバンク・サンガード。ゴールに向かってスピードが上がったメイン集団は、ラスト10km地点で逃げを飲み込んだ。

メイン集団をコントロールするサクソバンク・サンガードメイン集団をコントロールするサクソバンク・サンガード photo:www.vueltacastillayleon.comスプリンターチームが主導権を争いながら、サラマンカの入り組んだ街中をハイスピードで駆け抜けるメイン集団。ラスト3kmを切ると、この日もチームスカイがトレインを組んで先頭へ。チームスカイが主導権を握ったまま最終ストレートに姿を現した。

チームメイトにサポートされたラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)がラスト200mで発進。しかし小柄なダウニングの前に、リーダージャージを着るベントソが出る。最後まで伸びのあるスプリントを見せたベントソが、後続を数メートル引き離してゴールに飛び込んだ。

集団スプリントを制したフランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)集団スプリントを制したフランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター) photo:www.vueltacastillayleon.comベントソは開幕2連勝。しばらくスランプに陥っていたベントソが、今シーズン早くも4勝目を飾った。「昨日は自信が無かったけど、今日は自信をもってスプリントに挑んだ。ラストラスのおかげでチームスカイトレインの最後尾に付くことができたんだ」。

モビスターは翌日からシャビエル・トンド(スペイン)の総合狙いにスイッチする。ベントソはリーダージャージを着ながらのアシスト役もいとわない考えだ。「明日からはチームリーダーをアシストするよ。明日曜日の最終ステージでまたチャンスが回ってくるかもしれない」。

総合争いは翌第3ステージでクライマックスを迎える。157kmのコースには1級山岳が2つ詰め込まれており、最後は標高1740mの1級山岳ラグーナ・デ・ロス・ペセスを駆け上がってゴール。総合9位につけるアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)らが登りでアタックを繰り返すはずだ。

レース展開はレース公式サイト、選手コメントはモビスターチーム公式サイトより。

ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2011第2ステージ結果
1位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)          5h06'23"
2位 セルジオ・リベイロ(ポルトガル、バルボット・エファペル)
3位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)
4位 アイトール・ガルドス(スペイン、カハルーラル)
5位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
6位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、ジェオックス・TMC)
7位 エゴイス・ガルシア(スペイン、カハルーラル)
8位 パブロ・ラストラス(スペイン、モビスター)
9位 ハイメ・カスタネダ(コロンビア、EPM・UNE)
10位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)

個人総合成績
1位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)          9h19'20"
2位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)
3位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
4位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
5位 ルーク・ロバーツ(オーストラリア、サクソバンク・サンガード)
6位 ホアキン・ソブリノ(スペイン、カハルーラル)
7位 ジョナタン・イヴェール(フランス、ソール・ソジャサン)
8位 エゴイス・ガルシア(スペイン、カハルーラル)
9位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)
10位 サンティアゴ・フェルナンデス(スペイン、バルボット・エファペル)

ポイント賞
フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)

山岳賞
ラウル・アラルコン(スペイン、バルボット・エファペル)

チーム総合成績
バルボット・エファペル

text:Kei Tsuji
photo:www.vueltacastillayleon.com
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