2011/03/11(金) - 12:43
ツール・ド・フランスの国・フランスには優れたバイクメーカーがいくつもある。フランス北部・サンカンタンに本拠を置くMBKも、そんなフレンチブランドの一翼を担う存在だ。ここに紹介するRD750はフルカーボンの中堅モデルだが、その実力はハイエンドモデルに優るとも劣らないものだった。
1937年にフランスの北部の町サンカンタンで創業し、小さなモペット作りから始まったモトベカンは、長い間フランスの2輪界をけん引してきた存在だ。1984年には、ヤマハグループの一員となり、ブランド名を「MBK」と変え、独創的なデザインのオートバイや自転車を世に送り出してきた。また、MBKサイクル事業部門は、ツール・ド・フランスをはじめとする自転車レースへの積極的な参加でも知られ、フランスを代表する2輪の総合専門メーカーとして確固たる地位を確立してきた。
「モトベカン」から「MBK」へのブランド名変更25周年に当たる2009年には、チームブルターニュ・シュレーのディミトリー・シャンピョンが、フランス選手権エリートロードレースで見事に優勝を果たし、アニバーサリーに華を添えた。
2010年、MBKサイクルは、MBKグループ内の提携カーボン工場とともに新たな概念のもと、最良のカーボン素材を用い、伝統的な「トライアングルシェイプ」を採用のうえ、トラス構造を基本とする自転車フレームの技術的原点を見直すためのフレームの製作を行うようになった。
これは、カーボンという素材を使用するにあたって、トライアングルシェイプという自転車の伝統的なフォルムの中で、新たなカーボンの成型技術や、最新のカーボン素材をより高度な次元で試していくというものだ。そして、2011モデルは、そんな情熱溢れるMBKエンジニア達の技術の結晶であると言えるだろう。
2011モデルのRD750-TR(トラディショナル)では、MBKが持つ高度な応力解析システム「R-フォース」により、東レ・トレカの高品質のカーボン素材50t級以上のハイモジュラス繊維を使用している。これも、ベストな素材量を考慮し、ベストな重量を目指し、ベストな剛性と強度を併せ持つことを目指した結論だ。
ワイヤー類は内蔵処理が施されている。スチールやアルミフレームでは強度低下につながった内蔵処理であるが、カーボンフレームでは工夫次第で逆に剛性アップにつなげることもできる。MBKもそんな内蔵処理のメリットを十二分に生かしたわけだ。
「硬すぎないのに芯があるフレーム。ガチガチじゃないのに進む自転車。踏んで進むのは当たり前、踏むのに進まない自転車はお話しにならない。MBKは踏んだ後の伸びを、スームスに感じられる自転車。中間加速からのスピードの出し入れを自在に行え、踏み直しが利く自転車。ダウンヒルで安心して下れるハンドリングと剛性を与えることに成功しました」。MBKの開発担当者は自信を持って話す。
テストライドには、ヨーロッパの選手だけでなく、一般ユーザーを考慮するためにディストリビューターも参加。この中にはMBKジャパンのオフィシャルテスターも加わっている。そして、のべ8か月にわたるテストライドを様々な環境で繰り返してきたという。どこか一つの国のオフィシャルテスターが「ノー」というだけで製品化されない環境を整えられているのだ。
そんな厳しいテストの末に誕生したモデルRD750-TRをテストするのは、MTBライダーの斉藤亮と自転車ジャーナリストの仲沢隆。果たしてその実力はどのようなものだったのだろうか? さっそくインプレッションをお届けしよう!
―インプレッション
「トップライダーからビギナーまで乗りこなせるクセのないバイク」
斉藤 亮(MTBクロスカントリーライダー)
第一印象として、走りの軽さが際だつバイクだと思った。ひと踏み目からスーッと加速し、簡単にスピードに乗せることができるのだ。かといって、ガチガチに硬いというわけではない。レーシングバイクとして節度あるしなやかさを兼ね備えているのだ。
ハンドリングはとても安定している。直進安定性が極めて高く、どこまでもまっすぐに走っていける印象だ。反面、クイックな切り返しの連続は苦手かもしれないが、実用的なレベルでのコーナリングで不安感を感じさせることはまったくない。とにかくクセのないバイクだ。
下りもとても安定している。ハイスピードのコーナリングでも思い通りのラインを描きながら走れるし、フルブレーキングでもきっちりと止まってくれる。この辺は、さすがツール・ド・フランスで鍛えられたブランドといったところか。
振動吸収性もとても良い。フレームの形状は結構ガチガチのバイクのような印象なのだが、いざ乗ってみるとバックの振動吸収も良く、不快感はまったく感じない。芯がある剛性感としなやかさを併せ持つのは、良質のカーボン素材ならではだ。
そんな万能選手であるから、即レース出場OKの性能なのだが、案外このバイクはパワーのないライダーや女性ライダーなどにも向いているのではないかと思う。バイク自信が持っているポテンシャルの高さが、ライダーのパワー不足、テクニック不足までも補ってくれる印象なのだ。もちろん、ヒルクライムバイクとして使っても、何ら問題はない。楽しく上ることができるだろう。
「フレンチバイクらしい完成された乗り味を持っている」
仲沢 隆(自転車ジャーナリスト)
1990年代の終わり頃から2000年代の始めにかけて、MBKは実に優れたアルミバイクを製造していた。そして、それはコフィディスなどの超一流プロチームに採用され、数々の輝かしい勝利を収めてきた。フランク・ファンデンブルックによる99年のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの勝利など、今でも私の脳裏に鮮明に焼き付いている。
カーボンフレームの時代になって、ちょっと遅れを取った感のあったMBKだったが、そこはフランスのブランドだけあり、あせらずにじっくりと技術開発を続け、2000年代中頃には優れたカーボンフレームを次々にリリースするようになった。2006ツールでアグリチュベルのファンミゲル・メルカドがステージ優勝を果たし、MBKのカーボンフレームの優秀性を証明したのも記憶に新しい。
このRD750はメルカドが乗っていた時代のものよりもさらにリファインされており、実際に乗る前から期待が高まる。そして、じっくりとインプレしてみて、その期待を裏切らない性能であることにホッとさせられた。「MBK、なかなかやるじゃないか」というのがインプレを終えた時の素直な感想だった。
踏み出しの軽さは、鮮烈とはいかないまでもかなりのものだ。軽くペダルに力を加えるだけで、気持ち良く加速していく印象だ。ダウンチューブからボトムブラケット、チェーンステーにかけてガッチリと作られており、パワーの伝達効率が良いのだろう。
振動吸収性の高さは特筆に値する。シートステーのベント処理により、バックからの深いな振動を上手く吸収してしまうのだ。決して柔らかいというわけではなく、レーシングバイクとして節度のある振動吸収性の高さなのだ。さすが、多くのテスターがこのバイクの開発にかかわってきただけのことはある。完成された乗り味だ。
欲を言えば、フランスのバイクらしいテイストをもっと効かせてくれるとマニア的にはうれしい。トリコロールのカラーリング、フランスらしい中間色やパステルカラーを使ったモデルがあったりすると、フランス好きの人や女性ライダー、街乗り派にもっとウケると思う。
上級者から初心者まで、誰が乗っても文句の出ないバイクであると思うが、特にオススメしたいのはモノにこだわる大人のライダーだ。フレンチテイスト溢れる雰囲気は、フランス好き、ヨーロッパ好きの人にとってかなり魅力的。所有する喜びという点でも、大いにオーナーを満足させてくれることだろう。
MBK RD750-TR
フレーム:トレカHM-ユニディレクショナル軽量カーボンモノコック
ヘッドサイズ上1-1/8 下1-1/2
フォーク:MBK軽量フルカーボン オリジナルデザイン
コンポーネント:シマノ・アルテグラ:コンパクトクランク リアカセット12/25T
カンパニョーロ・ケンタウル:ノーマルクランク リアカセット12/25T
ホイール:MAVIC・キシリウムエキップ 白
タイヤ:ミシュラン・Pro3 グレー/黒
ハンドル:MBKオリジナル軽量アロイ 白 400mm巾
バーテープ:オリジナル 黒
ステム:MBKオリジナル軽量アロイ 黒 31.8φ 90mm長
ピラー:MBKオリジナル軽量アロイ 黒 31.6φ 300mm長
サドル:PZレーシング・MBKオリジナル 白×黒
価格:フレームセット:285,000円 (税込)
シマノ・アルテグラ仕様:395,000円 (税込)
カンパニョーロ・ケンタウル(カーボン)仕様:395,000円 (税込)
※ インプレバイクの仕様は、市販モデルとは異なります。
斉藤 亮(MTBクロスカントリーライダー、チーム・コラテック)
2007年春までクロスカントリースキー競技をやっていた異色のライダー。クロスカントリースキーではジュニア時代から世界を舞台として戦っており、数々の優勝・入賞を果たしている。2003~2006年ワールドカップに4シーズン連続参戦。2005年にはドイツ世界選手権大会日本代表に選ばれる。2001~2005年全日本選手権天皇杯リレー5連覇。2008年シーズンにMTBクロスカントリーに転向。2009年には念願の表彰台も手中に収めた。2010年シーズンはジャパンシリーズエリートクラス第2戦3位、第3戦2位と連続表彰台獲得。そして最終戦も2位と、残るは優勝のみ。ジャパンシリーズランキングでも3位と年々ステップアップし、MTBでも輝かしい戦歴を収めている。
仲沢 隆(自転車ジャーナリスト)
ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどのロードレースの取材、選手が使用するロードバイクの取材、自転車工房の取材などを精力的に続けている自転車ジャーナリスト。ロードバイクのインプレッションも得意としており、乗り味だけでなく、そのバイクの文化的背景にまで言及できる数少ないジャーナリストだ。これまで試乗したロードバイクの数は、ゆうに500台を超える。2007年からは早稲田大学大学院博士後期課程(文化人類学専攻)に在学し、自転車文化に関する研究を数多く発表している。
photo:Makoto.AYANO
text:Takashi.NAKAZAWA
1937年にフランスの北部の町サンカンタンで創業し、小さなモペット作りから始まったモトベカンは、長い間フランスの2輪界をけん引してきた存在だ。1984年には、ヤマハグループの一員となり、ブランド名を「MBK」と変え、独創的なデザインのオートバイや自転車を世に送り出してきた。また、MBKサイクル事業部門は、ツール・ド・フランスをはじめとする自転車レースへの積極的な参加でも知られ、フランスを代表する2輪の総合専門メーカーとして確固たる地位を確立してきた。
「モトベカン」から「MBK」へのブランド名変更25周年に当たる2009年には、チームブルターニュ・シュレーのディミトリー・シャンピョンが、フランス選手権エリートロードレースで見事に優勝を果たし、アニバーサリーに華を添えた。
2010年、MBKサイクルは、MBKグループ内の提携カーボン工場とともに新たな概念のもと、最良のカーボン素材を用い、伝統的な「トライアングルシェイプ」を採用のうえ、トラス構造を基本とする自転車フレームの技術的原点を見直すためのフレームの製作を行うようになった。
これは、カーボンという素材を使用するにあたって、トライアングルシェイプという自転車の伝統的なフォルムの中で、新たなカーボンの成型技術や、最新のカーボン素材をより高度な次元で試していくというものだ。そして、2011モデルは、そんな情熱溢れるMBKエンジニア達の技術の結晶であると言えるだろう。
2011モデルのRD750-TR(トラディショナル)では、MBKが持つ高度な応力解析システム「R-フォース」により、東レ・トレカの高品質のカーボン素材50t級以上のハイモジュラス繊維を使用している。これも、ベストな素材量を考慮し、ベストな重量を目指し、ベストな剛性と強度を併せ持つことを目指した結論だ。
ワイヤー類は内蔵処理が施されている。スチールやアルミフレームでは強度低下につながった内蔵処理であるが、カーボンフレームでは工夫次第で逆に剛性アップにつなげることもできる。MBKもそんな内蔵処理のメリットを十二分に生かしたわけだ。
「硬すぎないのに芯があるフレーム。ガチガチじゃないのに進む自転車。踏んで進むのは当たり前、踏むのに進まない自転車はお話しにならない。MBKは踏んだ後の伸びを、スームスに感じられる自転車。中間加速からのスピードの出し入れを自在に行え、踏み直しが利く自転車。ダウンヒルで安心して下れるハンドリングと剛性を与えることに成功しました」。MBKの開発担当者は自信を持って話す。
テストライドには、ヨーロッパの選手だけでなく、一般ユーザーを考慮するためにディストリビューターも参加。この中にはMBKジャパンのオフィシャルテスターも加わっている。そして、のべ8か月にわたるテストライドを様々な環境で繰り返してきたという。どこか一つの国のオフィシャルテスターが「ノー」というだけで製品化されない環境を整えられているのだ。
そんな厳しいテストの末に誕生したモデルRD750-TRをテストするのは、MTBライダーの斉藤亮と自転車ジャーナリストの仲沢隆。果たしてその実力はどのようなものだったのだろうか? さっそくインプレッションをお届けしよう!
―インプレッション
「トップライダーからビギナーまで乗りこなせるクセのないバイク」
斉藤 亮(MTBクロスカントリーライダー)
第一印象として、走りの軽さが際だつバイクだと思った。ひと踏み目からスーッと加速し、簡単にスピードに乗せることができるのだ。かといって、ガチガチに硬いというわけではない。レーシングバイクとして節度あるしなやかさを兼ね備えているのだ。
ハンドリングはとても安定している。直進安定性が極めて高く、どこまでもまっすぐに走っていける印象だ。反面、クイックな切り返しの連続は苦手かもしれないが、実用的なレベルでのコーナリングで不安感を感じさせることはまったくない。とにかくクセのないバイクだ。
下りもとても安定している。ハイスピードのコーナリングでも思い通りのラインを描きながら走れるし、フルブレーキングでもきっちりと止まってくれる。この辺は、さすがツール・ド・フランスで鍛えられたブランドといったところか。
振動吸収性もとても良い。フレームの形状は結構ガチガチのバイクのような印象なのだが、いざ乗ってみるとバックの振動吸収も良く、不快感はまったく感じない。芯がある剛性感としなやかさを併せ持つのは、良質のカーボン素材ならではだ。
そんな万能選手であるから、即レース出場OKの性能なのだが、案外このバイクはパワーのないライダーや女性ライダーなどにも向いているのではないかと思う。バイク自信が持っているポテンシャルの高さが、ライダーのパワー不足、テクニック不足までも補ってくれる印象なのだ。もちろん、ヒルクライムバイクとして使っても、何ら問題はない。楽しく上ることができるだろう。
「フレンチバイクらしい完成された乗り味を持っている」
仲沢 隆(自転車ジャーナリスト)
1990年代の終わり頃から2000年代の始めにかけて、MBKは実に優れたアルミバイクを製造していた。そして、それはコフィディスなどの超一流プロチームに採用され、数々の輝かしい勝利を収めてきた。フランク・ファンデンブルックによる99年のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの勝利など、今でも私の脳裏に鮮明に焼き付いている。
カーボンフレームの時代になって、ちょっと遅れを取った感のあったMBKだったが、そこはフランスのブランドだけあり、あせらずにじっくりと技術開発を続け、2000年代中頃には優れたカーボンフレームを次々にリリースするようになった。2006ツールでアグリチュベルのファンミゲル・メルカドがステージ優勝を果たし、MBKのカーボンフレームの優秀性を証明したのも記憶に新しい。
このRD750はメルカドが乗っていた時代のものよりもさらにリファインされており、実際に乗る前から期待が高まる。そして、じっくりとインプレしてみて、その期待を裏切らない性能であることにホッとさせられた。「MBK、なかなかやるじゃないか」というのがインプレを終えた時の素直な感想だった。
踏み出しの軽さは、鮮烈とはいかないまでもかなりのものだ。軽くペダルに力を加えるだけで、気持ち良く加速していく印象だ。ダウンチューブからボトムブラケット、チェーンステーにかけてガッチリと作られており、パワーの伝達効率が良いのだろう。
振動吸収性の高さは特筆に値する。シートステーのベント処理により、バックからの深いな振動を上手く吸収してしまうのだ。決して柔らかいというわけではなく、レーシングバイクとして節度のある振動吸収性の高さなのだ。さすが、多くのテスターがこのバイクの開発にかかわってきただけのことはある。完成された乗り味だ。
欲を言えば、フランスのバイクらしいテイストをもっと効かせてくれるとマニア的にはうれしい。トリコロールのカラーリング、フランスらしい中間色やパステルカラーを使ったモデルがあったりすると、フランス好きの人や女性ライダー、街乗り派にもっとウケると思う。
上級者から初心者まで、誰が乗っても文句の出ないバイクであると思うが、特にオススメしたいのはモノにこだわる大人のライダーだ。フレンチテイスト溢れる雰囲気は、フランス好き、ヨーロッパ好きの人にとってかなり魅力的。所有する喜びという点でも、大いにオーナーを満足させてくれることだろう。
MBK RD750-TR
フレーム:トレカHM-ユニディレクショナル軽量カーボンモノコック
ヘッドサイズ上1-1/8 下1-1/2
フォーク:MBK軽量フルカーボン オリジナルデザイン
コンポーネント:シマノ・アルテグラ:コンパクトクランク リアカセット12/25T
カンパニョーロ・ケンタウル:ノーマルクランク リアカセット12/25T
ホイール:MAVIC・キシリウムエキップ 白
タイヤ:ミシュラン・Pro3 グレー/黒
ハンドル:MBKオリジナル軽量アロイ 白 400mm巾
バーテープ:オリジナル 黒
ステム:MBKオリジナル軽量アロイ 黒 31.8φ 90mm長
ピラー:MBKオリジナル軽量アロイ 黒 31.6φ 300mm長
サドル:PZレーシング・MBKオリジナル 白×黒
価格:フレームセット:285,000円 (税込)
シマノ・アルテグラ仕様:395,000円 (税込)
カンパニョーロ・ケンタウル(カーボン)仕様:395,000円 (税込)
※ インプレバイクの仕様は、市販モデルとは異なります。
斉藤 亮(MTBクロスカントリーライダー、チーム・コラテック)
2007年春までクロスカントリースキー競技をやっていた異色のライダー。クロスカントリースキーではジュニア時代から世界を舞台として戦っており、数々の優勝・入賞を果たしている。2003~2006年ワールドカップに4シーズン連続参戦。2005年にはドイツ世界選手権大会日本代表に選ばれる。2001~2005年全日本選手権天皇杯リレー5連覇。2008年シーズンにMTBクロスカントリーに転向。2009年には念願の表彰台も手中に収めた。2010年シーズンはジャパンシリーズエリートクラス第2戦3位、第3戦2位と連続表彰台獲得。そして最終戦も2位と、残るは優勝のみ。ジャパンシリーズランキングでも3位と年々ステップアップし、MTBでも輝かしい戦歴を収めている。
仲沢 隆(自転車ジャーナリスト)
ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどのロードレースの取材、選手が使用するロードバイクの取材、自転車工房の取材などを精力的に続けている自転車ジャーナリスト。ロードバイクのインプレッションも得意としており、乗り味だけでなく、そのバイクの文化的背景にまで言及できる数少ないジャーナリストだ。これまで試乗したロードバイクの数は、ゆうに500台を超える。2007年からは早稲田大学大学院博士後期課程(文化人類学専攻)に在学し、自転車文化に関する研究を数多く発表している。
photo:Makoto.AYANO
text:Takashi.NAKAZAWA
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