2009/04/07(火) - 14:21
2009年4月6日、バスク地方を舞台にした6日間のステージレース、ブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIプロツアー)が開幕した。初日から山岳の攻防が繰り広げられ、20名ほどに絞られた集団スプリントを制したルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)が優勝。早速イエロージャージを手にした。
ブエルタ・アル・パイスバスコ(バスク一周)初日の第1ステージは、山岳ポイントが8つも登場する142kmの山岳コース。標高500m級の2級〜3級山岳の繰り返しで、しかもラスト20kmを切ってから3つの山岳が連続。ラストの2級山岳ラスカオメンディ峠を越えるとゴールは僅か7km先だ。
この日は序盤からアイトール・エルナンデス(スペイン、エウスカルテル)、ビンヘン・フェルナンデス(スペイン、コフィディス)、ゴルカ・イサギッレ、ホセ・エラーダ(ともにスペイン、コンテントポリス)の4名が逃げを試みた。
4名はメイン集団から7分のアドバンテージを稼ぎ出し、やがてアスタナとランプレが集団コントロールを始めるとタイム差は縮小。逃げグループの中では、山岳ポイントを連取した地元エウスカルテルのエルナンデスが山岳賞ジャージを獲得した。
結局先頭の4名はラスト15kmで吸収され、連続する山岳で徐々に集団も縮小していく。エウスカルテルが集団を牽引し、ラスト7kmの2級山岳ラスカオメンディ峠に突入した。
急勾配のこの上りでペースアップを試みたのは、アントニオ・コロム(スペイン、カチューシャ)やダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)、アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)ら。頂上までに集団は10名ほどに縮小した。
下りでサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)が飛び出したが成功せず、コンタドールらのアタックも決まらない。後続が合流し、20名ほどの小集団がゴールへ。最終コーナーを抜け、ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)が最初にスプリント体勢に入った。
ピノーに応戦したのは、LLサンチェスやサンチェス、そしてクリスティアン・クネース(ドイツ、ミルラム)。横一線の攻防が繰り広げられ、ピノーを抜ききったLLサンチェスが両手を広げてゴールした。
ステージ優勝を飾り、パリ〜ニースに続いてリーダージャージを獲得したLLサンチェスは「ラスカオメンディの上りでは呼吸が苦しくて一時は脱落してしまった。でもアローヨやロサダ、ロペスの力を借りて集団に復帰したんだ。パリ〜ニースで総合優勝したから今回はチームリーダーとして参加しているけど、まだ総合成績について考えていない。毎日様子を見ながら走りたい」と語っている。
「今日は自分が得意とするコースレイアウトだった、いい感触を得たよ」と語るクネゴはスプリントに絡まず12位。「最終日の個人タイムトライアルが厳しいから、総合成績を狙うかどうか分からない。それよりもシーズン序盤の目標であるクラシックレースに備えることが重要」と、連覇のかかったアムステル・ゴールドレースを始めとするアルデンヌ・クラシックに目を向ける。
クネゴやコンタドール、カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)と言った有力選手が先頭集団でゴールする一方で、カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ)は早くも1分27秒遅れた。
新城幸也(Bboxブイグテレコム)は5分15秒遅れの集団でゴール。Bboxブイグテレコムは先頭集団に選手を送り込めず、ピエリック・フェドリゴ(フランス)の1分27秒遅れ・49位が最高だった。
レース展開や選手コメントはレース公式サイト、ならびにストリーミングより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2009第1ステージ結果
1位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)3h28'43"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)
4位 クリスティアン・クネース(ドイツ、ミルラム)
5位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、サクソバンク)
6位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
8位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)
9位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ)
10位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
92位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+5'15"
個人総合成績
1位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)3h28'43"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)
4位 クリスティアン・クネース(ドイツ、ミルラム)
5位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、サクソバンク)
6位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
8位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)
9位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ)
10位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
92位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+5'15"
ポイント賞
ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)
山岳賞
アイトール・エルナンデス(スペイン、エウスカルテル)
チーム総合成績
ケースデパーニュ
ブエルタ・アル・パイスバスコ(バスク一周)初日の第1ステージは、山岳ポイントが8つも登場する142kmの山岳コース。標高500m級の2級〜3級山岳の繰り返しで、しかもラスト20kmを切ってから3つの山岳が連続。ラストの2級山岳ラスカオメンディ峠を越えるとゴールは僅か7km先だ。
この日は序盤からアイトール・エルナンデス(スペイン、エウスカルテル)、ビンヘン・フェルナンデス(スペイン、コフィディス)、ゴルカ・イサギッレ、ホセ・エラーダ(ともにスペイン、コンテントポリス)の4名が逃げを試みた。
4名はメイン集団から7分のアドバンテージを稼ぎ出し、やがてアスタナとランプレが集団コントロールを始めるとタイム差は縮小。逃げグループの中では、山岳ポイントを連取した地元エウスカルテルのエルナンデスが山岳賞ジャージを獲得した。
結局先頭の4名はラスト15kmで吸収され、連続する山岳で徐々に集団も縮小していく。エウスカルテルが集団を牽引し、ラスト7kmの2級山岳ラスカオメンディ峠に突入した。
急勾配のこの上りでペースアップを試みたのは、アントニオ・コロム(スペイン、カチューシャ)やダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)、アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)ら。頂上までに集団は10名ほどに縮小した。
下りでサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)が飛び出したが成功せず、コンタドールらのアタックも決まらない。後続が合流し、20名ほどの小集団がゴールへ。最終コーナーを抜け、ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)が最初にスプリント体勢に入った。
ピノーに応戦したのは、LLサンチェスやサンチェス、そしてクリスティアン・クネース(ドイツ、ミルラム)。横一線の攻防が繰り広げられ、ピノーを抜ききったLLサンチェスが両手を広げてゴールした。
ステージ優勝を飾り、パリ〜ニースに続いてリーダージャージを獲得したLLサンチェスは「ラスカオメンディの上りでは呼吸が苦しくて一時は脱落してしまった。でもアローヨやロサダ、ロペスの力を借りて集団に復帰したんだ。パリ〜ニースで総合優勝したから今回はチームリーダーとして参加しているけど、まだ総合成績について考えていない。毎日様子を見ながら走りたい」と語っている。
「今日は自分が得意とするコースレイアウトだった、いい感触を得たよ」と語るクネゴはスプリントに絡まず12位。「最終日の個人タイムトライアルが厳しいから、総合成績を狙うかどうか分からない。それよりもシーズン序盤の目標であるクラシックレースに備えることが重要」と、連覇のかかったアムステル・ゴールドレースを始めとするアルデンヌ・クラシックに目を向ける。
クネゴやコンタドール、カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)と言った有力選手が先頭集団でゴールする一方で、カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ)は早くも1分27秒遅れた。
新城幸也(Bboxブイグテレコム)は5分15秒遅れの集団でゴール。Bboxブイグテレコムは先頭集団に選手を送り込めず、ピエリック・フェドリゴ(フランス)の1分27秒遅れ・49位が最高だった。
レース展開や選手コメントはレース公式サイト、ならびにストリーミングより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2009第1ステージ結果
1位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)3h28'43"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)
4位 クリスティアン・クネース(ドイツ、ミルラム)
5位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、サクソバンク)
6位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
8位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)
9位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ)
10位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
92位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+5'15"
個人総合成績
1位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)3h28'43"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)
4位 クリスティアン・クネース(ドイツ、ミルラム)
5位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、サクソバンク)
6位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
8位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)
9位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ)
10位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
92位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+5'15"
ポイント賞
ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)
山岳賞
アイトール・エルナンデス(スペイン、エウスカルテル)
チーム総合成績
ケースデパーニュ
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