2010年9月15日、第50回GPワロニー(UCI1.1)がベルギー・ワロン地方で行なわれ、僅差のスプリントでリカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)を下したポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)が優勝。ロード世界選手権出場の別府史之(レディオシャック)と土井雪広(スキル・シマノ)はそれぞれ55位と95位でレースを終えた。

リカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)とポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)がバイクを投げ込むリカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)とポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)がバイクを投げ込む photo:Cor Vosベルギー内陸部のワロン地方を舞台にしたGPワロニーは、1935年に第1回大会が開催された同地域を代表するワンデーレース。アップダウンの厳しい202kmのコースが設定されており、最後はナミュールの城塞を駆け上がってゴールとなる。

レースには世界チャンピオンのカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)も出場。エヴァンスにとって、9月17日のフラーンデレン選手権がアルカンシェルを着て走る最後のレースとなる。エヴァンスは9月22日に母国オーストラリアに飛び、連覇が懸かったロード世界選手権に備える予定だ。

表彰台、左から3位カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)、優勝ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)、2位リカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)表彰台、左から3位カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)、優勝ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)、2位リカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ) photo:Cor Vosゴール前の上りスプリント勝負に絡んだエヴァンス。しかしアルカンシェルはマルテンスとリッコに一歩及ばなかった。リッコを僅差で沈めたマルテンスが優勝。ラボバンクとして大会連覇を達成した。

アシストに徹した別府史之と土井雪広はそれぞれ55位と95位でゴール。土井は自身のブログで「いろんな場面で追い込むだけ追い込む事を意識して走った。今日は前半力が入らなくてきつかったけど、後半はかなり追い込めたので、次のイズベルグではもっと調子が良いと思います」とコメントしている。

フミの次戦は9月17日のフラーンデレン選手権(UCI1.1)。そして土井とともに9月19日のGPイスベルグ(UCI1.1)に出場する予定だ。

レース内容はフランス・レキップ紙より。


GPワロニー2010結果
1位 ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)            4h56'12"
2位 リカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
4位 ジュリアン・シモン(フランス、ソール・ソジャサン)          +05"
5位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ)
6位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)         +08"
7位 ケヴィン・イスタ(ベルギー、コフィディス)              +10"
8位 セップ・ファンマルケ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)   +15"
9位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)       +16"
10位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
55位 別府史之(日本、レディオシャック)                 +48"
95位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)                 +4'47"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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