2010/08/25(水) - 10:18
2010年8月24日、エネコ・ツアー(UCIプロツアー)第7ステージ・個人タイムトライアルが行なわれ、リーダージャージを着るトニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)がトップタイムで優勝。文句無しの大会制覇を達成した。
8日間に渡って開催されたエネコ・ツアーの最後を締めくくるのは全長16.9kmの個人タイムトライアル。ベルギー東部のヘンクを起点としたコースは概ねフラットだが、テクニカルなコーナーや減速バンプが点在している。
前日の第6ステージを終えた時点で総合リーダーのマルティンと総合2位コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク)のタイム差は11秒。ディフェンディングチャンピオンのエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)とのタイム差は1分22秒。
充分に逆転可能なタイム差だが、マルティンは昨年のロード世界選手権タイムトライアルで3位、今年のツール・ド・フランス個人タイムトライアルで2度に渡ってステージ2位に入った実力の持ち主だ。
マルティンはこの最終個人タイムトライアルでもその実力を遺憾なく発揮し、20分24秒(Ave.49.7km/h)というトップタイムで優勝。リーダージャージを着用してステージ優勝を飾るという最高の形で8日間のレースを終えた。
これまで個人タイムトライアルを中心に数々の勝利を収めているマルティンにとって、これが初めてのステージレース総合優勝となる。ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)に続く次世代TTスペシャリストとして今一度そのポテンシャルの高さを見せつけた。
「ステージレースの最終日にTTで勝利するなんて完璧だ。こんな大きな勝利を掴むことが出来て最高の気持ち。シーズン終盤戦に向けてのモチヴェーションを上げてくれる。これからしばらく休み、オーストラリアの世界選手権に向けての最終調整としてツアー・オブ・ブリテンに出場する予定。カンチェラーラを倒すのは並大抵のことじゃないけど、出来る限りのことはやってみたい。それに向けてトレーニングを積んできたんだ(チームHTC・コロンビア公式サイト)」
マルティンと6秒差の2位に入ったのはマーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)。チームメイトのコース・ムーレンハウト(オランダ)はステージ5位に入る走りを見せ、総合2位を守った。
ボアッソンは24秒遅れのステージ6位に入り、総合3位をキープ。大会連覇はならなかったが、2年連続で総合表彰台に上った。同時にボアッソンはスプリント賞を獲得している。
ステージ4位に入り、総合4位に浮上したのは、今年のジロ・デ・イタリアでブレイクした小柄なオールラウンダー、リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク)。プロ1年目ながら存在感を見せているポルトはオーストラリア代表として世界選手権のタイムトライアルに出場する予定だ。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチームHTC・コロンビア公式サイトより。
エネコ・ツアー2010第7ステージ結果
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 20'24"
2位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク) +06"
3位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク) +09"
4位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +20"
5位 コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク)
6位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +24"
7位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク)
8位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、エウスカルテル) +27"
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +33"
10位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) +36"
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 28h50'57"
2位 コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク) +31"
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +1'46"
4位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +1'57"
5位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) +2'04"
6位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +2'11"
7位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク) +2'17"
8位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +2'18"
9位 ドミニク・コルニュ(ベルギー、スキル・シマノ) +2'35"
10位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +2'37"
スプリント賞
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
8日間に渡って開催されたエネコ・ツアーの最後を締めくくるのは全長16.9kmの個人タイムトライアル。ベルギー東部のヘンクを起点としたコースは概ねフラットだが、テクニカルなコーナーや減速バンプが点在している。
前日の第6ステージを終えた時点で総合リーダーのマルティンと総合2位コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク)のタイム差は11秒。ディフェンディングチャンピオンのエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)とのタイム差は1分22秒。
充分に逆転可能なタイム差だが、マルティンは昨年のロード世界選手権タイムトライアルで3位、今年のツール・ド・フランス個人タイムトライアルで2度に渡ってステージ2位に入った実力の持ち主だ。
マルティンはこの最終個人タイムトライアルでもその実力を遺憾なく発揮し、20分24秒(Ave.49.7km/h)というトップタイムで優勝。リーダージャージを着用してステージ優勝を飾るという最高の形で8日間のレースを終えた。
これまで個人タイムトライアルを中心に数々の勝利を収めているマルティンにとって、これが初めてのステージレース総合優勝となる。ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)に続く次世代TTスペシャリストとして今一度そのポテンシャルの高さを見せつけた。
「ステージレースの最終日にTTで勝利するなんて完璧だ。こんな大きな勝利を掴むことが出来て最高の気持ち。シーズン終盤戦に向けてのモチヴェーションを上げてくれる。これからしばらく休み、オーストラリアの世界選手権に向けての最終調整としてツアー・オブ・ブリテンに出場する予定。カンチェラーラを倒すのは並大抵のことじゃないけど、出来る限りのことはやってみたい。それに向けてトレーニングを積んできたんだ(チームHTC・コロンビア公式サイト)」
マルティンと6秒差の2位に入ったのはマーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)。チームメイトのコース・ムーレンハウト(オランダ)はステージ5位に入る走りを見せ、総合2位を守った。
ボアッソンは24秒遅れのステージ6位に入り、総合3位をキープ。大会連覇はならなかったが、2年連続で総合表彰台に上った。同時にボアッソンはスプリント賞を獲得している。
ステージ4位に入り、総合4位に浮上したのは、今年のジロ・デ・イタリアでブレイクした小柄なオールラウンダー、リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク)。プロ1年目ながら存在感を見せているポルトはオーストラリア代表として世界選手権のタイムトライアルに出場する予定だ。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチームHTC・コロンビア公式サイトより。
エネコ・ツアー2010第7ステージ結果
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 20'24"
2位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク) +06"
3位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク) +09"
4位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +20"
5位 コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク)
6位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +24"
7位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク)
8位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、エウスカルテル) +27"
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +33"
10位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) +36"
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 28h50'57"
2位 コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク) +31"
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +1'46"
4位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +1'57"
5位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) +2'04"
6位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +2'11"
7位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク) +2'17"
8位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +2'18"
9位 ドミニク・コルニュ(ベルギー、スキル・シマノ) +2'35"
10位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +2'37"
スプリント賞
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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