2010/08/18(水) - 15:21
2010年8月8日、オランダでエネコ・ツアー(UCIプロツアー)が開幕。初日は5.2kmのプロローグ(個人タイムトライアル)が行なわれ、現カナダチャンピオンのスヴェイン・タフト(ガーミン・トランジションズ)がトップタイムで優勝した。前年大会覇者のエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)は5位スタート。
ベルギーとオランダを舞台に、8日間の日程で開催されるエネコ・ツアー。1948年から開催されていた「ツール・デ・ペイ・バ(ツアー・オブ・オランダ)」が大会の前身で、2005年のプロツアー発足に伴ってオランダの電力会社がスポンサーにつき、現在の名称に変更された。エネコ・ツアーとしては今年で開催6回目を迎える。
2010年の第6回大会はオランダ北部のステーンウェイクで開幕した。初日のプロローグはステーンウェイクの街中を駆け抜ける5.2kmの個人タイムトライアル。急カーブやロータリーを含んだ平坦コースだ。
雨によって更にテクニカルさが増した5.2kmを平均49.4km/hで駆け抜け、6分19秒のトップタイムをマークしたのはカナダの現TTチャンピオン、スヴェイン・タフト。地元オランダ勢を打ち破ったタフトがプロツアーレース初勝利を飾った。
タフトは2009年にチームガーミンでプロ入りした遅咲きの33歳。地元カナダチームでトラックレースとロードレースを中心に走り、2007年にUCIアメリカツアーランキングトップに。2008年の北京五輪タイムトライアルで7位、ロード世界選手権タイムトライアルで2位に入り、一気に頭角を現した。
ガーミン・トランジションズは先週末のヴァッテンフォール・サイクラシックスと同日開催のトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネに次ぐ怒濤の3連勝。シーズン後半にかけてその勢いを増している。
リーダージャージを獲得したタフトは総合首位の座を出来るだけ長く守りたい考え。「今日は調子の良さを感じていたけど、こんなに大きなタイム差(5秒)で勝てるとは思っていなかった。注意しなければならないコーナーが数カ所有ったけど、残りは直線基調の広いコースだった。これから難しいステージが待っているけど、とにかく良いスタートを切ることが出来たよ。明日のようなステージは逃げが決まりやすいコース。チームには経験豊かな選手が揃っているので、彼らのサポートを受けて、様子を見ながら戦って行きたい(チーム公式サイト)」
タフトから5秒遅れの2位にはオランダのTTチャンピオン、ヨス・ファンエムデンが入った。2位から4位まで独占した地元オランダのラボバンクはチーム総合成績トップに立っている。5位にはディフェンディングチャンピオンのボアッソン。
エネコ・ツアーは8月24日まで、8日間に渡って開催される。平坦基調のコースがメインだが、アルデンヌ・クラシックのような起伏に富んだコースも登場。最終日はヘンクの個人タイムトライアルだ。
選手コメントはガーミン・トランジションズの公式サイトより。
エネコ・ツアー2010プロローグ結果
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)6'19"
2位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +05"
3位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
4位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)
5位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
6位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
8位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク) +09"
9位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク)
10位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、エウスカルテル) +10"
個人総合成績
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)6'19"
2位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +05"
3位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
4位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)
5位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
6位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
8位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク) +09"
9位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク)
10位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、エウスカルテル) +10"
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
ベルギーとオランダを舞台に、8日間の日程で開催されるエネコ・ツアー。1948年から開催されていた「ツール・デ・ペイ・バ(ツアー・オブ・オランダ)」が大会の前身で、2005年のプロツアー発足に伴ってオランダの電力会社がスポンサーにつき、現在の名称に変更された。エネコ・ツアーとしては今年で開催6回目を迎える。
2010年の第6回大会はオランダ北部のステーンウェイクで開幕した。初日のプロローグはステーンウェイクの街中を駆け抜ける5.2kmの個人タイムトライアル。急カーブやロータリーを含んだ平坦コースだ。
雨によって更にテクニカルさが増した5.2kmを平均49.4km/hで駆け抜け、6分19秒のトップタイムをマークしたのはカナダの現TTチャンピオン、スヴェイン・タフト。地元オランダ勢を打ち破ったタフトがプロツアーレース初勝利を飾った。
タフトは2009年にチームガーミンでプロ入りした遅咲きの33歳。地元カナダチームでトラックレースとロードレースを中心に走り、2007年にUCIアメリカツアーランキングトップに。2008年の北京五輪タイムトライアルで7位、ロード世界選手権タイムトライアルで2位に入り、一気に頭角を現した。
ガーミン・トランジションズは先週末のヴァッテンフォール・サイクラシックスと同日開催のトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネに次ぐ怒濤の3連勝。シーズン後半にかけてその勢いを増している。
リーダージャージを獲得したタフトは総合首位の座を出来るだけ長く守りたい考え。「今日は調子の良さを感じていたけど、こんなに大きなタイム差(5秒)で勝てるとは思っていなかった。注意しなければならないコーナーが数カ所有ったけど、残りは直線基調の広いコースだった。これから難しいステージが待っているけど、とにかく良いスタートを切ることが出来たよ。明日のようなステージは逃げが決まりやすいコース。チームには経験豊かな選手が揃っているので、彼らのサポートを受けて、様子を見ながら戦って行きたい(チーム公式サイト)」
タフトから5秒遅れの2位にはオランダのTTチャンピオン、ヨス・ファンエムデンが入った。2位から4位まで独占した地元オランダのラボバンクはチーム総合成績トップに立っている。5位にはディフェンディングチャンピオンのボアッソン。
エネコ・ツアーは8月24日まで、8日間に渡って開催される。平坦基調のコースがメインだが、アルデンヌ・クラシックのような起伏に富んだコースも登場。最終日はヘンクの個人タイムトライアルだ。
選手コメントはガーミン・トランジションズの公式サイトより。
エネコ・ツアー2010プロローグ結果
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)6'19"
2位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +05"
3位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
4位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)
5位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
6位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
8位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク) +09"
9位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク)
10位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、エウスカルテル) +10"
個人総合成績
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)6'19"
2位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +05"
3位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
4位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)
5位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
6位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
8位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク) +09"
9位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク)
10位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、エウスカルテル) +10"
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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