2010/08/18(水) - 09:17
2010年8月17日、北イタリアのヴァレーゼ近郊で第90回トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.HC)が開催され、ラスト2kmから始まる上りでアタックを成功させたダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・トランジションズ)が優勝。ツール・ド・ポローニュに続く勝ち星を飾った。
1919年に第1回大会が開催され、今年で開催90回目を迎えるトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ。舞台となるのは北イタリアのロンバルディア州で、2つのカテゴリー山岳を含む131.9kmを走行後、ヴァレーゼを中心とした9.7kmの周回コースを7周。終盤の周回コースには高低差100mの上りが設定されている。
レースは進行とともに集団の人数が減る消耗戦となり、最終周回突入の時点でメイン集団は20名ほどに縮小。ラスト2kmから始まる上りでアタックの応酬が繰り広げられた。
ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)らのアタックは成功せず、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)のアタックに乗じて飛び出したマーティンが先行。マーティンはそのまま後続の追随を許さず、先頭でゴールに飛び込んだ。
マーティンは直前のツール・ド・ポローニュで総合優勝を飾り、その好調さを維持したまま今レースに挑んでいた。マーティンはこれが今シーズン3勝目。今年ジロ・デ・イタリアに初出場し、モンテ・ゾンコランのステージで9位に入る活躍を見せ、総合57位でレースを終えている。
アイルランド人として初めて大会制覇を達成したマーティンは現在24歳。伯父はかつてツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを制した往年の名選手ステファン・ロッシュ(アイルランド)だ。
「イタリアが好きなんだ。アマチュア時代からイタリアで走っているし、イタリアのファンは選手への尊敬は勿論のことレースへの造詣が世界で一番深い。かつて(同じアイルランド出身の)ショーン・ケリーが勝利したジロ・ディ・ロンバルディアで勝ちたいと思う(チーム公式サイト)」
イタリアではこのトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネを皮切りに、ワンデーレースが3戦連続して開催される。翌18日にコッパ・アゴストーニ(UCI1.1)、そして19日にコッパ・ベルノッキ(UCI1.1)が開催。連戦で出場する選手も多い。
また、この日はステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)が落車に巻き込まれ、手首骨折の疑いで病院に搬送。激しく落車したガルゼッリは顔面にも怪我を負った。
レース内容はガゼッタ紙、選手コメントはチーム公式サイトより。
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ2010結果
1位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・トランジションズ) 4h51'20"
2位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +06"
3位 ジェローム・バウニーズ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン) +12"
4位 クリストフ・ファンデワール(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
5位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)
6位 ブリアン・ヴァントボルグ(デンマーク、リクイガス)
7位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ)
8位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、BMCレーシングチーム)
9位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ)
10位 マウロ・フィネット(イタリア、リクイガス)
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
1919年に第1回大会が開催され、今年で開催90回目を迎えるトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ。舞台となるのは北イタリアのロンバルディア州で、2つのカテゴリー山岳を含む131.9kmを走行後、ヴァレーゼを中心とした9.7kmの周回コースを7周。終盤の周回コースには高低差100mの上りが設定されている。
レースは進行とともに集団の人数が減る消耗戦となり、最終周回突入の時点でメイン集団は20名ほどに縮小。ラスト2kmから始まる上りでアタックの応酬が繰り広げられた。
ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)らのアタックは成功せず、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)のアタックに乗じて飛び出したマーティンが先行。マーティンはそのまま後続の追随を許さず、先頭でゴールに飛び込んだ。
マーティンは直前のツール・ド・ポローニュで総合優勝を飾り、その好調さを維持したまま今レースに挑んでいた。マーティンはこれが今シーズン3勝目。今年ジロ・デ・イタリアに初出場し、モンテ・ゾンコランのステージで9位に入る活躍を見せ、総合57位でレースを終えている。
アイルランド人として初めて大会制覇を達成したマーティンは現在24歳。伯父はかつてツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを制した往年の名選手ステファン・ロッシュ(アイルランド)だ。
「イタリアが好きなんだ。アマチュア時代からイタリアで走っているし、イタリアのファンは選手への尊敬は勿論のことレースへの造詣が世界で一番深い。かつて(同じアイルランド出身の)ショーン・ケリーが勝利したジロ・ディ・ロンバルディアで勝ちたいと思う(チーム公式サイト)」
イタリアではこのトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネを皮切りに、ワンデーレースが3戦連続して開催される。翌18日にコッパ・アゴストーニ(UCI1.1)、そして19日にコッパ・ベルノッキ(UCI1.1)が開催。連戦で出場する選手も多い。
また、この日はステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)が落車に巻き込まれ、手首骨折の疑いで病院に搬送。激しく落車したガルゼッリは顔面にも怪我を負った。
レース内容はガゼッタ紙、選手コメントはチーム公式サイトより。
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ2010結果
1位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・トランジションズ) 4h51'20"
2位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +06"
3位 ジェローム・バウニーズ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン) +12"
4位 クリストフ・ファンデワール(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
5位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)
6位 ブリアン・ヴァントボルグ(デンマーク、リクイガス)
7位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ)
8位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、BMCレーシングチーム)
9位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ)
10位 マウロ・フィネット(イタリア、リクイガス)
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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