8月1日、信州においては異常とも言える酷暑の中、長野県上伊那郡松川町にて開催されたジャパンサイクルツアー第12戦は、中村誠(宇都宮ブリッツェン)が優勝を果たした。

平塚吉光(シマノレーシング)をマッチスプリントで下し中村 誠(宇都宮ブリッツェン)がJ初優勝平塚吉光(シマノレーシング)をマッチスプリントで下し中村 誠(宇都宮ブリッツェン)がJ初優勝

中村 誠(宇都宮ブリッツェン)が抜け出し、平塚吉光(シマノレーシング)が追う中村 誠(宇都宮ブリッツェン)が抜け出し、平塚吉光(シマノレーシング)が追う このレースは今年からツアーの1戦として加わった新生レース。南アルプスの麓を南北に流れる天竜川から、中央アルプスに向かう斜面の中腹にレイアウトされたこのコースは、1周7.5kmと短いが、その中に1km以上続く急勾配の坂や道幅が細くコーナーが連続する下りが組み込まれ、瞬く間に選手の体力を奪い取る厳しいコース設定。

150kmで予定されていたレースは、異常なほどの気温上昇と厳しいコースによる選手への負担を危惧し97.6kmに短縮されての開催となった。

レースは一周目から激しく動いた。メンバーが入れ替わりながらも、常に6名程の先行グループがいる展開。5名に落ち着いた先行メンバーは、終盤後続に捕らえられるかと思われたが、厳しい条件にレースはいつもと違う装いを見せた。

追う後続集団の中にも体力を温存できた選手は皆無。長時間先行して体力を使っているはずの先頭集団を追いきることができない。その中から1週間前小川大会の覇者、平塚吉光(シマノレーシング)とツアー初優勝を狙う中村誠(宇都宮ブリッツェン)の2名が抜け出した。

2人はお互い攻撃と牽制を繰り返しゴールへと向かう。最後はこのレース中最も強さを見せた中村が、ゴール前のスプリント勝負で平塚を下し、見事嬉しいツアー初優勝を飾った。


優勝した中村誠選手(宇都宮ブリッツェン)のコメント
「ようやく勝てて嬉しいです。これまで自分を信じていてくれた多くの方々に、心から感謝しております。地域密着型チームの選手として、地元宇都宮や支援者の方々に恩返しができてほっとしています。これからも前を向いてがんばります。」


Jツアー第12戦 全日本実業団サイクルロードレースin南信州松川
長野県下伊那郡松川町・上大島周回コース 97.5km(7.5km×13周回)

TRクラス結果
1位 中村 誠(宇都宮ブリッツェン)   2:58:26
2位 平塚 吉光(シマノレーシング)
3位 畑中 勇介(シマノレーシング) +01:57
4位 内間 康平(鹿屋体大BLUE SKY) +03:17
5位 真鍋 和幸(マトリックスパワータグ・コラテック)+03:17
6位 吉田 隼人(鹿屋体大BLUE SKY) +03:33
7位 森本 誠(イナーメ・アイランド信濃山形-TR)  +03:33
8位 鈴木 譲(シマノレーシング)  +05:11
9位 小坂 光(宇都宮ブリッツェン)   +05:11
10位 伊勢 直人(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)+05:11




text:全日本実業団自転車競技連盟
Photo:Hideaki.Takagi

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