若手の登竜門として知られる「ツール・ド・ラヴニール」が閉幕し、19歳のロレンツォ・フィン(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ・ルーキー)が区間2勝。総合2位に約2分半の差をつけ、総合優勝した。

ツール・ド・ラヴニール2026 コースマップ photo:Tour de l'Avenir
U23版ツール・ド・フランスと呼ばれ、今年のツールで総合4位に入ったポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が昨年総合優勝を飾るなど、過去に数々のスター選手を輩出してきた「ツール・ド・ラヴニール(8月20-26日)」。今年で62回目を迎えた7日間のステージレースは、長年にわたり各国のナショナルチームによる戦いだったが、今年からワールドチームとプロチームの育成チームにも出場が開放され、ナショナルチームの参加枠が大幅に縮小。今年は日本ナショナルチームの出場はなく、8つのナショナルチームのうち、アジアの国はインドネシアだけとなった。
第1〜第4ステージまではスプリンターやパンチャーが活躍するコースレイアウトで争われ、1級山岳に登る個人タイムトライアルを挟み、ラスト2日間はいずれも超級山岳を駆け上がる厳しい山岳ステージ。例年同様、様々な脚質の選手にチャンスのあるレースが繰り広げられた。
丘陵ステージで行なわれた初日は、4名の逃げにメイン集団から飛び出した総合有力勢を含む18名が合流した。そしてロレンツォ・フィン(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ・ルーキー)の複数回のアタックを経て、最後はニールス・ドリーセン(ベルギー、ロット・グループワンティ)がマッチスプリントを制し、初日勝者に輝いた。

第2ステージ勝者:カイイェ・ソーレン(20歳:オランダ、ロット・グループワンティ) photo:Tour de l'Avenir

第4ステージ勝者:オーバン・スパルフェル(フランス、デカトロンCMA CGMディベロップメントチーム) photo:Tour de l'Avenir
集団スプリントで決着した2日目はカイイェ・ソーレン(オランダ、ロット・グループワンティ)が制し、3日目の集団スプリントはダヴィデ・ステッラ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG・GenZ)が勝利。4日目は、ラスト1km地点で逃げを捉えたオーバン・スパルフェル(フランス、デカトロンCMA CGMディベロップメントチーム)が、集団を振り切って母国での嬉しいステージ優勝を手に入れた。
そして総合争いが本格化する5日目は1級山岳フレーヌを登っていく11.4kmの個人タイムトライアル。このステージでトップタイムをマークし、区間2位に34秒差で勝利したのはフィン。昨年のロード世界選手権でU23王者に輝いた19歳で、今年6月のジロ・デ・イタリア・ネクストジェン(U23版ジロ)で総合優勝。さらに、トップチームの一員として出場した今年7月のシビウ・サイクリングツアー(UCI2.1)ではエリート選手を相手に区間2勝し、総合優勝した将来を嘱望されるオールラウンダーだ。
翌日の第6ステージは超級山岳イズラン峠にフィニッシュする山頂フィニッシュ。この日は、今年のジロ・ネクストジェンで逃げ切り勝利したヤスペル・スホーフス(ベルギー、スーダル・クイックステップ・デヴォチーム)が逃げ集団に入り、それを追うプロトンでは総合上位勢がアタックを繰り返す。しかし勝ったのは逃げ集団での争いを制したカスペル・ボレマンス(フィンランド、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム)だった。

第6ステージ勝者:カスペル・ボレマンス(フィンランド、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム) photo:Tour de l'Avenir

第7ステージを制し、総合優勝に輝いたロレンツォ・フィン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム) photo:Tour de l'Avenir
最終日も超級山岳の頂上にフィニッシュ地点が設定され、イタリア国内での勝負は逃げを捉えたプロトンに委ねられた。そして総合リーダージャージを着用するフィンとマッテオ・ファンヒュッフェル(ベルギー、ディベロップメントチーム・ピクニック・ポストNL)の一騎打ちに持ち込まれ、残り2km地点でフィンがアタック。途中ではチームカーの監督と拳を合わせる余裕も見せながらフィニッシュに到着し、バイクを掲げて区間2勝目と総合優勝を喜んだ。
「これ以上ない形でツール・ド・ラヴニールを終えることができた。チームには本当に感謝している。今日はステージ優勝を狙って全力で走った。最後の登りはとても厳しかったけれど、勝利で締めくくることができて本当に嬉しい。レースが(母国)イタリアで終わったことも、さらに特別なものにしてくれた」と喜びを語ったフィン。2027年シーズンからトップチームへの昇格が明らかになっている。
各ステージの結果を見れば、区間優勝者は全員が育成チーム所属の選手。また総合成績でもトップ20を育成チームの選手が占めるなど、これまでのラヴニールとは異なる新たなレースの姿を印象づける大会となった。

U23版ツール・ド・フランスと呼ばれ、今年のツールで総合4位に入ったポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が昨年総合優勝を飾るなど、過去に数々のスター選手を輩出してきた「ツール・ド・ラヴニール(8月20-26日)」。今年で62回目を迎えた7日間のステージレースは、長年にわたり各国のナショナルチームによる戦いだったが、今年からワールドチームとプロチームの育成チームにも出場が開放され、ナショナルチームの参加枠が大幅に縮小。今年は日本ナショナルチームの出場はなく、8つのナショナルチームのうち、アジアの国はインドネシアだけとなった。
第1〜第4ステージまではスプリンターやパンチャーが活躍するコースレイアウトで争われ、1級山岳に登る個人タイムトライアルを挟み、ラスト2日間はいずれも超級山岳を駆け上がる厳しい山岳ステージ。例年同様、様々な脚質の選手にチャンスのあるレースが繰り広げられた。
丘陵ステージで行なわれた初日は、4名の逃げにメイン集団から飛び出した総合有力勢を含む18名が合流した。そしてロレンツォ・フィン(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ・ルーキー)の複数回のアタックを経て、最後はニールス・ドリーセン(ベルギー、ロット・グループワンティ)がマッチスプリントを制し、初日勝者に輝いた。


集団スプリントで決着した2日目はカイイェ・ソーレン(オランダ、ロット・グループワンティ)が制し、3日目の集団スプリントはダヴィデ・ステッラ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG・GenZ)が勝利。4日目は、ラスト1km地点で逃げを捉えたオーバン・スパルフェル(フランス、デカトロンCMA CGMディベロップメントチーム)が、集団を振り切って母国での嬉しいステージ優勝を手に入れた。
そして総合争いが本格化する5日目は1級山岳フレーヌを登っていく11.4kmの個人タイムトライアル。このステージでトップタイムをマークし、区間2位に34秒差で勝利したのはフィン。昨年のロード世界選手権でU23王者に輝いた19歳で、今年6月のジロ・デ・イタリア・ネクストジェン(U23版ジロ)で総合優勝。さらに、トップチームの一員として出場した今年7月のシビウ・サイクリングツアー(UCI2.1)ではエリート選手を相手に区間2勝し、総合優勝した将来を嘱望されるオールラウンダーだ。
翌日の第6ステージは超級山岳イズラン峠にフィニッシュする山頂フィニッシュ。この日は、今年のジロ・ネクストジェンで逃げ切り勝利したヤスペル・スホーフス(ベルギー、スーダル・クイックステップ・デヴォチーム)が逃げ集団に入り、それを追うプロトンでは総合上位勢がアタックを繰り返す。しかし勝ったのは逃げ集団での争いを制したカスペル・ボレマンス(フィンランド、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム)だった。


最終日も超級山岳の頂上にフィニッシュ地点が設定され、イタリア国内での勝負は逃げを捉えたプロトンに委ねられた。そして総合リーダージャージを着用するフィンとマッテオ・ファンヒュッフェル(ベルギー、ディベロップメントチーム・ピクニック・ポストNL)の一騎打ちに持ち込まれ、残り2km地点でフィンがアタック。途中ではチームカーの監督と拳を合わせる余裕も見せながらフィニッシュに到着し、バイクを掲げて区間2勝目と総合優勝を喜んだ。
「これ以上ない形でツール・ド・ラヴニールを終えることができた。チームには本当に感謝している。今日はステージ優勝を狙って全力で走った。最後の登りはとても厳しかったけれど、勝利で締めくくることができて本当に嬉しい。レースが(母国)イタリアで終わったことも、さらに特別なものにしてくれた」と喜びを語ったフィン。2027年シーズンからトップチームへの昇格が明らかになっている。
各ステージの結果を見れば、区間優勝者は全員が育成チーム所属の選手。また総合成績でもトップ20を育成チームの選手が占めるなど、これまでのラヴニールとは異なる新たなレースの姿を印象づける大会となった。
ツール・ド・ラヴニール2026各ステージ結果
| 第1ステージ | ニールス・ドリーセン(21歳:ベルギー、ロット・グループワンティ) |
| 第2ステージ | カイイェ・ソーレン(20歳:オランダ、ロット・グループワンティ) |
| 第3ステージ | ダヴィデ・ステッラ(20歳:イタリア、UAEチームエミレーツXRG・GenZ) |
| 第4ステージ | オーバン・スパルフェル(20歳:フランス、デカトロンCMA CGMディベロップメントチーム) |
| 第5ステージ | ロレンツォ・フィン(19歳:イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ・ルーキー) |
| 第6ステージ | カスペル・ボレマンス(20歳:フィンランド、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム) |
| 第7ステージ | ロレンツォ・フィン(19歳:イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ・ルーキー) |
個人総合成績
| 1位 | ロレンツォ・フィン(19歳:イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム) | 21:56:50 |
| 2位 | ニールス・ドリーセン(21歳:ベルギー、ロット・グループワンティ) | +2:34 |
| 3位 | マッテオ・ファンヒュッフェル(20歳、ベルギー、ディベロップメントチーム・ピクニック・ポストNL) | +3:42 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | トーマス・カプラ(21歳:イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム) |
| 山岳賞 | ロレンツォ・フィン(19歳:イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム) |
| ヤングライダー賞 | ロレンツォ・フィン(19歳:イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス・ディベロップメントチーム) |
| チーム総合成績 | デカトロンCMA CGMディベロップメントチーム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Red Bull - BORA - hansgrohe, Tour de l'Avenir
photo:Red Bull - BORA - hansgrohe, Tour de l'Avenir
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