イタリアンヘルメットブランドのMETが手掛けるフラッグシップヘルメット「TRENTA 3K CARBON」。UAEチームエミレーツXRGのポガチャルやデルトロが使用し、空力性能と安全性を兼ね備えたオールラウンドヘルメットを編集部員の高木が実走テストしていく。

MET TRENTA 3K CARBON photo:Naoki Yasuoka
今年のツール・ド・フランスで通算5回目の総合優勝を達成したタデイ・ポガチャル(スロベニア)を擁するUAEチームエミレーツXRGの選手たちが使用し、高い知名度を誇るイタリアンヘルメットのMET。
ロングセラーのオールラウンドモデルである「TRENTA」シリーズのハイエンドモデル「TRENTA 3K CARBON」がついに新型になり、大幅なアップデートが施された。

シェル構造に独自のカーボンフレーム「AIR FRAME」を組み込む photo:Naoki Yasuoka

通気性は従来モデル比で16%向上している photo:Naoki Yasuoka
MET TRENTA 3K CARBONの最大の特徴は、モデル名にも冠された「3Kカーボンテクノロジー」。シェル構造に「AIR FRAME」と名付けられたカーボン製の骨組みを組み込むことで、EPSフォーム(発泡ポリスチレン)の使用量を減らし軽量化を実現する一方で、優れた安全性能を両立させた。極限まで肉抜きされたシェルは、頭部の安全を守りながらも、ヘルメット内部へ効率的に風を導く空間を生み出している。
また、自社風洞施設「TUBE」での徹底的な解析を経て開発された流線型フォルムは、高速巡航時の優れたエアロダイナミクスを発揮。さらに、通気性は従来モデル比で16%向上し、前方から取り込んだ空気を後方へとスムーズに流す内部エアチャネル構造により、登坂や低速域でも頭部を常に快適かつ涼しさを保つ。

額部に4つの通気口が搭載された photo:Naoki Yasuoka

軽量な保護システム「MIPS AIR」を採用 photo:Naoki Yasuoka
衝撃吸収ライナーには軽量な保護システム「MIPS AIR」を採用し、回転衝撃に対する高い安全性を自然なフィット感を損なうことなく実現。世界的に権威ある安全評価機関「Virginia Tech」のテストで、従来比40%の保護性能向上を達成し、最高評価の5つ星を獲得している。
Safe-T Orbitalフィッティングシステムを搭載し、頭全体を包み込むようなフィット感を実現。レースでの優れたパフォーマンスと長時間着用時の快適性、そして最高の安全性を追い求めるライダーに最適な一着だ。

Safe-T Orbitalフィッティングシステム photo:Naoki Yasuoka
サイズはS(52/56cm)とM(56/58cm)、L(58/61cm)の3サイズ展開で、重量はそれぞれSサイズは250g、Mサイズが260g、Lサイズが290gとなっている。価格は55,000円(税込)で取扱いはミズタニ自転車だ。
それでは、編集部インプレッションに移っていこう。
―編集部インプレッション

METのヘルメットを愛用しているCW編集部員の高木がTRENTA 3K CARBONをテストしていく photo:Naoki Yasuoka
MET TRENTA 3K CARBONのテストを担当するのは、METのオールラウンドモデル「TRENTA MIPS」やセミエアロヘルメット「MANTA MIPS」を愛用しているCW編集部員の高木。
アジアンフィットのヘルメットが合う丸型頭の持ち主で、頭部の周長は57cm。カスクやスペシャライズド、レイザーではMサイズ、カブトではS/Mサイズを着用している。現在メインで使っているのはTRENTA MIPSで、MANTA MIPSはMサイズを愛用していた。
そして、旧モデルのTRENTA 3K CARBONはヨーロピアンフィットでMサイズでもLサイズでも頭に合わず被ることすらできなかったが、TRENTA MIPSを試してみたところ、帽体が違うのかMサイズでジャストフィットだったのだ。

ダイヤル側面には凹凸があるため、指がかかりやすく操作しやすい photo:Naoki Yasuoka
そんな記憶もあり、「新型のTRENTA 3K CARBONはどうなんだろう?」と気になっていたところ、インプレッションする機会に恵まれた。編集部にやってきたのは、Mサイズ。おそるおそる被ってみるとジャストフィットだった。しかも、額や後頭部までしっかり深く被る事ができるため、頭を守られている安心感を強く感じられる被り心地だ。
MANTA MIPSでも採用されていたSafe-T OrbitalフィッティングシステムがTRENTA 3K CARBONでも搭載され、自身の後頭部に合わせた位置調整も容易。また、ダイヤル側面には凹凸があるため、指がかかりやすく、操作性の良さも良い点だ。

通気口から頭の前面に満遍なく空気が駆け抜けていく photo:Naoki Yasuoka
3Kカーボンエアフレーム構造は剛性が高く、通気口と通気口を繋ぐブリッジ部分が非常に薄く、空気がよりヘルメット内部に入りやすいデザインとなっている。また、TRENTA MIPSでは額の部分が肉厚で、通気口がなかった。新型のTRENTA 3K CARBONでは、額の部分にも通気口が細かく4つも搭載され、走っている時に額に風が強く当たり涼しく感じる。
全体的に通気口の割合が増えたことによって、TRENTA MIPSよりも圧倒的に涼しくなっている。頭の前面と額、そして頭頂部にかけて、エアインテイクから取り込んだ新鮮な空気が強く当たっているように感じる。

額の部分の涼しさが大幅に向上し、猛暑日のライドでも快適に感じるほど photo:Naoki Yasuoka
中高速域で涼しいのはもちろんだが、低速域で走るライドシーンでもヘルメット内部には常に風が駆け抜け、頭が発した熱気は後方へと押し出されていく。35℃を超えるような酷暑日のヒルクライムで使用した際も涼しかった。
エアロ性能に関してはエアロモデルの「MANTA MIPS」に軍配が上がるが、新型のTRENTA 3K CARBONも一定のエアロ性能を備えているように感じる。クリテリウムやロードレースなどのレーススピードである40km/h巡航時においても、頭を後ろに引っ張られるような感覚はなかった。

アイウェアのポートも備わり、ヒルクライムや休憩時に使いやすい photo:Naoki Yasuoka
細かいところになるが、アイウェアのポートも備わっており、グリッパーなどがあるわけではないがアイウェアをしっかりと保持してくれる。ヒルクライムやライドの休憩時などで使いやすいのもポイントだ。
空力性能と快適性、そして3Kカーボンエアフレーム構造とMIPS AIRを搭載し、高い安全性を兼ね備えたTRENTA 3K CARBONは、高速化していくロードレースやクリテリウムで使うレーサーにおすすめしたいオールラウンドヘルメットで、ポガチャルが愛用しているのも納得の一着だった。

新型TRENTA 3K CARBONは高速化していくロードレースやクリテリウムで使うレーサーにおすすめしたいオールラウンドヘルメット photo:Naoki Yasuoka
MET TRENTA 3K CARBON
カラー:WHITE GLOSSY、HYPER TEAL GLOSSY、OPAL GRAY GLOSSY、BLACK MATT
サイズ:S、M、L
重量:250g(Sサイズ)、260g(Mサイズ)、290g(Lサイズ)
付属:ヘルメットケース
備考:JCF公認
価格:55,000円(税込)

今年のツール・ド・フランスで通算5回目の総合優勝を達成したタデイ・ポガチャル(スロベニア)を擁するUAEチームエミレーツXRGの選手たちが使用し、高い知名度を誇るイタリアンヘルメットのMET。
ロングセラーのオールラウンドモデルである「TRENTA」シリーズのハイエンドモデル「TRENTA 3K CARBON」がついに新型になり、大幅なアップデートが施された。


MET TRENTA 3K CARBONの最大の特徴は、モデル名にも冠された「3Kカーボンテクノロジー」。シェル構造に「AIR FRAME」と名付けられたカーボン製の骨組みを組み込むことで、EPSフォーム(発泡ポリスチレン)の使用量を減らし軽量化を実現する一方で、優れた安全性能を両立させた。極限まで肉抜きされたシェルは、頭部の安全を守りながらも、ヘルメット内部へ効率的に風を導く空間を生み出している。
また、自社風洞施設「TUBE」での徹底的な解析を経て開発された流線型フォルムは、高速巡航時の優れたエアロダイナミクスを発揮。さらに、通気性は従来モデル比で16%向上し、前方から取り込んだ空気を後方へとスムーズに流す内部エアチャネル構造により、登坂や低速域でも頭部を常に快適かつ涼しさを保つ。


衝撃吸収ライナーには軽量な保護システム「MIPS AIR」を採用し、回転衝撃に対する高い安全性を自然なフィット感を損なうことなく実現。世界的に権威ある安全評価機関「Virginia Tech」のテストで、従来比40%の保護性能向上を達成し、最高評価の5つ星を獲得している。
Safe-T Orbitalフィッティングシステムを搭載し、頭全体を包み込むようなフィット感を実現。レースでの優れたパフォーマンスと長時間着用時の快適性、そして最高の安全性を追い求めるライダーに最適な一着だ。

サイズはS(52/56cm)とM(56/58cm)、L(58/61cm)の3サイズ展開で、重量はそれぞれSサイズは250g、Mサイズが260g、Lサイズが290gとなっている。価格は55,000円(税込)で取扱いはミズタニ自転車だ。
それでは、編集部インプレッションに移っていこう。
―編集部インプレッション

MET TRENTA 3K CARBONのテストを担当するのは、METのオールラウンドモデル「TRENTA MIPS」やセミエアロヘルメット「MANTA MIPS」を愛用しているCW編集部員の高木。
アジアンフィットのヘルメットが合う丸型頭の持ち主で、頭部の周長は57cm。カスクやスペシャライズド、レイザーではMサイズ、カブトではS/Mサイズを着用している。現在メインで使っているのはTRENTA MIPSで、MANTA MIPSはMサイズを愛用していた。
そして、旧モデルのTRENTA 3K CARBONはヨーロピアンフィットでMサイズでもLサイズでも頭に合わず被ることすらできなかったが、TRENTA MIPSを試してみたところ、帽体が違うのかMサイズでジャストフィットだったのだ。

そんな記憶もあり、「新型のTRENTA 3K CARBONはどうなんだろう?」と気になっていたところ、インプレッションする機会に恵まれた。編集部にやってきたのは、Mサイズ。おそるおそる被ってみるとジャストフィットだった。しかも、額や後頭部までしっかり深く被る事ができるため、頭を守られている安心感を強く感じられる被り心地だ。
MANTA MIPSでも採用されていたSafe-T OrbitalフィッティングシステムがTRENTA 3K CARBONでも搭載され、自身の後頭部に合わせた位置調整も容易。また、ダイヤル側面には凹凸があるため、指がかかりやすく、操作性の良さも良い点だ。

3Kカーボンエアフレーム構造は剛性が高く、通気口と通気口を繋ぐブリッジ部分が非常に薄く、空気がよりヘルメット内部に入りやすいデザインとなっている。また、TRENTA MIPSでは額の部分が肉厚で、通気口がなかった。新型のTRENTA 3K CARBONでは、額の部分にも通気口が細かく4つも搭載され、走っている時に額に風が強く当たり涼しく感じる。
全体的に通気口の割合が増えたことによって、TRENTA MIPSよりも圧倒的に涼しくなっている。頭の前面と額、そして頭頂部にかけて、エアインテイクから取り込んだ新鮮な空気が強く当たっているように感じる。

中高速域で涼しいのはもちろんだが、低速域で走るライドシーンでもヘルメット内部には常に風が駆け抜け、頭が発した熱気は後方へと押し出されていく。35℃を超えるような酷暑日のヒルクライムで使用した際も涼しかった。
エアロ性能に関してはエアロモデルの「MANTA MIPS」に軍配が上がるが、新型のTRENTA 3K CARBONも一定のエアロ性能を備えているように感じる。クリテリウムやロードレースなどのレーススピードである40km/h巡航時においても、頭を後ろに引っ張られるような感覚はなかった。

細かいところになるが、アイウェアのポートも備わっており、グリッパーなどがあるわけではないがアイウェアをしっかりと保持してくれる。ヒルクライムやライドの休憩時などで使いやすいのもポイントだ。
空力性能と快適性、そして3Kカーボンエアフレーム構造とMIPS AIRを搭載し、高い安全性を兼ね備えたTRENTA 3K CARBONは、高速化していくロードレースやクリテリウムで使うレーサーにおすすめしたいオールラウンドヘルメットで、ポガチャルが愛用しているのも納得の一着だった。

MET TRENTA 3K CARBON
カラー:WHITE GLOSSY、HYPER TEAL GLOSSY、OPAL GRAY GLOSSY、BLACK MATT
サイズ:S、M、L
重量:250g(Sサイズ)、260g(Mサイズ)、290g(Lサイズ)
付属:ヘルメットケース
備考:JCF公認
価格:55,000円(税込)
リンク
Amazon.co.jp