MTB世界選手権4日目のダウンヒル決勝で、ヴァレンティーナ・ホール(オーストリア)とジャクソン・ゴールドストーン(カナダ)が共に連覇達成。ホールは5年連続、ゴールドストーンは2年連続の快挙だ。
男子エリートの決勝ラウンドに駒を進めたのは、前日に開催された予選を突破した男子80名、女子40名の選手たち。ヴァル・ディ・ソーレのダウンヒルコースは「グリーンライン」や「ザ・ヘル」といった難関セクションを含みながら距離2,400m、標高差551mを駆け降りる。超高速セクションから、ラインチョイスが重要となる木の根や岩が露出した低速区間まで幅広く組み込まれている。
女子エリートダウンヒル:ホールが5年連続世界王者に輝く

最速タイムを叩き出したヴァレンティーナ・ホール(オーストリア) photo:UCI 
勝利を喜ぶヴァレンティーナ・ホール(オーストリア) photo:UCI

世界選手権5連覇を達成したヴァレンティーナ・ホール(オーストリア) photo:UCI
女子エリートの決勝には予選を突破した40名が進出。予選最速だったのはリサ・バウマン(スイス)で、2位ハリエット・ハーンデン(イギリス)に2.969秒差をつける。前週末のレジェで自身初のワールドカップ制覇を飾ったばかりのハーンデンが2位、4年連続ディフェンディングチャンピオンのヴァレンティーナ・ホール(オーストリア)は3.225秒差の3位に沈んでいた。
決勝でもハーンデンがホットシートに座る中、バウマンが0.318秒上回る走りを披露する。しかし間髪入れずに最終走者のホールが出走。第1中間計測では0.1秒遅れだったものの、第2セクションの通過タイムで早くもバウマンを上回る。結果的にバウマンのタイムを1.728秒更新したホールが大会5連覇を達成した。
「競技レベルの上がっている女子ダウンヒルで勝つことは年々難しくなっていて、5度目の勝利なんてあり得ないと思っていた。予選ではリサがずっと良い走りをしていたし、今後は間違いないく彼女にやられちゃうと思う」と笑顔でインタビューに答えたホールはエリート女子として5年連続となる世界王者に。前週末に獲得したワールドカップ総合優勝と合わせてパーフェクトシーズンを締めくくる結果となった。ちなみに2位のバウマンはホールにとってはチームメイトにあたる選手。同門対決を制しての栄冠だ。
男子エリートダウンヒル:ゴールドストーンが2連覇達成

フィニッシュに飛び込むジャクソン・ゴールドストーン(カナダ) photo:UCI 
連覇達成を喜ぶジャクソン・ゴールドストーン(カナダ) photo:UCI

2連覇を達成したジャクソン・ゴールドストーン(カナダ) photo:UCI
男子エリートレースで、それまでアマウリー・ピエロン(フランス)が守っていたホットシートを奪ったのは、予選最速タイムだった好調ラクラン・スティーブンス・マクナブ(ニュージーランド)だった。全ての中間計測でピエロンを上回ったマクナブは、予選タイムを大幅に更新する3分29秒480を叩き出した。
2024年世界王者のロリス・ヴェルジエ(フランス)は沈み、エイサ・ヴァーメット(アメリカ)は0.813秒届かず、ジョーダン・ウィリアムズ(イギリス)はなんと僅か0.007秒届かない。そんな状況で、マクナブが守り続けたホットシートを唯一奪ったのはディフェンディングチャンピオンの最終走者、ジャクソン・ゴールドストーン(カナダ)だった。
予選を3番手で終えていたゴールドストーンは第1中間計測では遅れたものの、徐々に挽回して後半セクションで遂にマクナブを上回る。フィニッシュ地点ではマクナブを0.695秒上回り、かつてジュニア世界王者に輝いた際と同じ会場で世界選手権2連覇を成し遂げた。
「なんてクレイジーなレースウィークなんだろう。いい走りが出来ることは分かっていて、ただ自分自身を信じようとしていたんだ。正しいラインを走って、ミスをしないように。観客やチームのみんなに感謝したい。まさに夢のようだ。今までMTBに乗っていて一番楽しい走りだったと思う」と語ったゴールドストーン。世界選手権の連覇は2015年から2019年にかけて5連勝したロイック・ブルーニ(フランス)以来であり、ここ数年は毎年チャンピオンが入れ替わる展開が続いていた。ゴールドストーンの2025-2026連覇は、ブルーニの黄金期以来の連覇という点でも記録的な出来事と言えるだろう。

久々のMTB世界選に挑むトーマス・ピドコック(イギリス) photo:UCI 
試走を重ねるマチュー・ファンデルプール(オランダ) photo:UCI
男子エリートの決勝ラウンドに駒を進めたのは、前日に開催された予選を突破した男子80名、女子40名の選手たち。ヴァル・ディ・ソーレのダウンヒルコースは「グリーンライン」や「ザ・ヘル」といった難関セクションを含みながら距離2,400m、標高差551mを駆け降りる。超高速セクションから、ラインチョイスが重要となる木の根や岩が露出した低速区間まで幅広く組み込まれている。
女子エリートダウンヒル:ホールが5年連続世界王者に輝く



女子エリートの決勝には予選を突破した40名が進出。予選最速だったのはリサ・バウマン(スイス)で、2位ハリエット・ハーンデン(イギリス)に2.969秒差をつける。前週末のレジェで自身初のワールドカップ制覇を飾ったばかりのハーンデンが2位、4年連続ディフェンディングチャンピオンのヴァレンティーナ・ホール(オーストリア)は3.225秒差の3位に沈んでいた。
決勝でもハーンデンがホットシートに座る中、バウマンが0.318秒上回る走りを披露する。しかし間髪入れずに最終走者のホールが出走。第1中間計測では0.1秒遅れだったものの、第2セクションの通過タイムで早くもバウマンを上回る。結果的にバウマンのタイムを1.728秒更新したホールが大会5連覇を達成した。
「競技レベルの上がっている女子ダウンヒルで勝つことは年々難しくなっていて、5度目の勝利なんてあり得ないと思っていた。予選ではリサがずっと良い走りをしていたし、今後は間違いないく彼女にやられちゃうと思う」と笑顔でインタビューに答えたホールはエリート女子として5年連続となる世界王者に。前週末に獲得したワールドカップ総合優勝と合わせてパーフェクトシーズンを締めくくる結果となった。ちなみに2位のバウマンはホールにとってはチームメイトにあたる選手。同門対決を制しての栄冠だ。
男子エリートダウンヒル:ゴールドストーンが2連覇達成



男子エリートレースで、それまでアマウリー・ピエロン(フランス)が守っていたホットシートを奪ったのは、予選最速タイムだった好調ラクラン・スティーブンス・マクナブ(ニュージーランド)だった。全ての中間計測でピエロンを上回ったマクナブは、予選タイムを大幅に更新する3分29秒480を叩き出した。
2024年世界王者のロリス・ヴェルジエ(フランス)は沈み、エイサ・ヴァーメット(アメリカ)は0.813秒届かず、ジョーダン・ウィリアムズ(イギリス)はなんと僅か0.007秒届かない。そんな状況で、マクナブが守り続けたホットシートを唯一奪ったのはディフェンディングチャンピオンの最終走者、ジャクソン・ゴールドストーン(カナダ)だった。
予選を3番手で終えていたゴールドストーンは第1中間計測では遅れたものの、徐々に挽回して後半セクションで遂にマクナブを上回る。フィニッシュ地点ではマクナブを0.695秒上回り、かつてジュニア世界王者に輝いた際と同じ会場で世界選手権2連覇を成し遂げた。
「なんてクレイジーなレースウィークなんだろう。いい走りが出来ることは分かっていて、ただ自分自身を信じようとしていたんだ。正しいラインを走って、ミスをしないように。観客やチームのみんなに感謝したい。まさに夢のようだ。今までMTBに乗っていて一番楽しい走りだったと思う」と語ったゴールドストーン。世界選手権の連覇は2015年から2019年にかけて5連勝したロイック・ブルーニ(フランス)以来であり、ここ数年は毎年チャンピオンが入れ替わる展開が続いていた。ゴールドストーンの2025-2026連覇は、ブルーニの黄金期以来の連覇という点でも記録的な出来事と言えるだろう。


MTB世界選手権2026 ダンヒル女子エリート結果
| 1位 | ヴァレンティーナ・ホール(オーストリア) | 4:01.558 |
| 2位 | リサ・バウマン(スイス) | +1.728 |
| 3位 | ハリエット・ハーンデン(イギリス) | +2.046 |
| 4位 | ニナ・ホフマン(ドイツ) | +3:347 |
| 5位 | エリアナ・ハルセボッシュ(ニュージーランド) | +5.067 |
MTB世界選手権2026 ダウンヒル男子エリート結果
| 1位 | ジャクソン・ゴールドストーン(カナダ) | 3:28.785 |
| 2位 | ラクラン・スティーブンス・マクナブ(ニュージーランド) | +0.695 |
| 3位 | ジョーダン・ウィリアムズ(イギリス) | +0.702 |
| 4位 | エイサ・ヴァーメット(アメリカ) | +1.508 |
| 5位 | アンドレアス・コルプ(オーストリア) | +2.622 |
text:So Isobe
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