マウンテンバイクで2度の世界選手権優勝経験があるケイト・コートニー(アメリカ)が、FDJユナイテッド・スエズに加入した。6月の全米ロード選手権制覇を引っ提げ、30歳で本格的なロード挑戦に踏み出している。



FDJユナイテッド・スエズに加入したケイト・コートニー(アメリカ) photo:CorVos

FDJユナイテッド・スエズがコートニーとの契約を発表したのは、ツール・ド・フランス・ファム開幕前の7月13日のこと。コートニーは加入に際し、「こんなにも早くワールドツアーレベルに到達できるとは思っていなかった。この大きな挑戦に立ち向かえることに、高いモチベーションを感じている。アスリートとして、そして1人の女性として、自分にどこまでのことができるのか。この競技人生最後の章で、本当の意味でそれを知りたいと思っている」と意気込みを語った。

1995年生まれのコートニーは30歳。22歳だった2018年のMTB世界選手権XCOで優勝し、世界一に輝くと、翌年はUCI XCOワールドカップの年間総合優勝を達成。そして2025年の世界選手権では、より長距離で争われるXCM(クロスカントリー・マラソン)を制し、自身2度目となるアルカンシエルを手に入れた。またコートニーはアメリカ・スタンフォード大学で人間生物学を学び、卒業している。

MTB出身者では、元世界王者で五輪金メダリストのポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)がロードでも活躍している。しかし、ロードで豊富な実績を持つフェランプレヴォに対し、コートニーはこれが実質的な初挑戦となる。

2018年のMTB世界選手権で初のアルカンシエルを獲得したケイト・コートニー(アメリカ) photo:UCI

そして2026年5月のツール・ド・フェミナン(UCI2.2)にアメリカナショナルチームで出場すると、丘陵ステージだった最終日に早くもロード初優勝を飾る。さらに1ヶ月後、初出場した全米ロード選手権で驚きの優勝を果たした。

そこからの展開は早かった。全米選手権制覇から1ヶ月も経たないうちにFDJとの契約がまとまり、7月13日から2028年末までの約2年半に及ぶ契約を結んだ。

FDJのステファン・デルクールGMはコートニーについて、「ケイトは素晴らしいアスリートであり、特に短く厳しいレースで大きな可能性を秘めた選手。我々はこれまでも、ロード以外の競技で素晴らしい実績を残してきたアスリートを受け入れることを大切にしてきた。異なる世界や文化が融合することこそが、私たちのチームをより高いレベルのパフォーマンスへと前進させ、女子スポーツに存在感を示すという目標を後押ししてくれる」と、獲得の理由を語った。

コートニーは加入後、既にUCI1クラスのレースやベルギー国内レースを転戦。プロの勝利にはカウントされないものの、既に2勝を挙げるなど、その才能を発揮している。そして8月19日開幕の全5ステージで争われるロイズ・ツアー・オブ・ブリテン・ウィメンで、ワールドツアーデビューを果たす予定だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

最新ニュース(全ジャンル)