イタリア、ラ・トゥイルで開催されたUCI MTBワールドシリーズ第5戦。母国レースに燃えるマルティナ・ベルタ(イタリア、オリジン・レーシングディヴィジョン)と、ルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)がそれぞれ勝利を挙げた。

イタリアアルプスのラ・トゥイル(ヴァッレ・ダオスタ)で開催されたUCI MTBワールドシリーズ第5戦 photo:UCI
世界最高峰のMTBシリーズ戦「UCI MTBワールドシリーズ」の第5戦の舞台は、フランスの国境に位置するイタリアアルプス山脈の新コース、ラ・トゥイル(ヴァッレ・ダオスタ)。
海抜1,500mの高地に位置する真新しいUCIクロスカントリーコースは、選手を追い込むゲレンデの登坂区間や自然地形を活かしたタフなロックセクションなどを含む、1周3,200mの周回コースはXCC(クロスカントリーショートサーキット)から、日曜日の本戦XCO(クロスカントリーオリンピック)まで、開催期間を通してドライコンディションに。各カテゴリーでパワーがモノをいうハイスピードレースが繰り広げられた。

XCC男子エリートレース表彰台:アドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)が優勝 photo:UCI 
ジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング)がXCC女子エリートレースを制圧 photo:UCI
金曜日開催の男子エリートXCCではアドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)が、今年限りでのチーム活動終了をアナウンスしたキャノンデール・ファクトリーレーシング勢の猛攻を抑えて勝利。女子エリートではシーナ・フレイ(スイス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)との一騎打ちを制したジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング)が勝利。それぞれ好感触を得て日曜日のXCOレースに挑んだ。
女子エリート:母国開催レースでマルティナ・ベルタが勝利

XCO女子エリートレースがスタート。ジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング)が序盤の主導権を握った photo:UCI
第3戦ノヴェ・メストの下りセクションで頭から着地する大クラッシュで脳震盪を負った2024年のXCC世界女王、イヴィ・リチャーズ(イギリス、トレック・アンブロークンXC)がレース復帰を果たした女子エリートレースでは、序盤からいつものように現世界女王リスヴェッズがペースメイク。しかし、この日は前戦2位の好調ローニャ・ブロックリンガー(スイス、リブ・ファクトリーレーシング)が1周目の登りでリードを奪い、そのまま単独走に持ち込んだ。
ブロックリンガーを追いかけたのはマルティナ・ベルタ(イタリア、オリジン・レーシングディヴィジョン)とサヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム)で、勢いを失ったリスヴェッズは徐々に後退。母国イタリア開催に燃えるベルタは3周目にブロックリンガーを捉えて独走体制に。最終周回ではブランクに追いつかれかけたものの、登坂区間で再度引き離してフィニッシュへ。「昨年スケジュールが発表されて以来、この日を夢見て、ここで勝ちたいと言い続けてきた」と振り返るイタリア女王が、イタリアのエリート女子選手として初めて自国開催のUCIXCOワールドカップで優勝を達成した。

ブランクと共に先頭グループを組むマルティナ・ベルタ(イタリア、オリジン・レーシングディヴィジョン) photo:UCI

母国開催レースで狙い通りの勝利を挙げたマルティナ・ベルタ(イタリア、オリジン・レーシングディヴィジョン) photo:UCI
「夢から実際に実現するまでには長い道のりだったけれど、本当に素晴らしい結果になった。応援してくださった皆にとても感謝している。レース終盤は、サヴィリア・ブランクが追い上げてきたので本当に苦しかったけれど、ここにいる皆を失望させるわけにはいかなかった。今日自分が成し遂げたことがまだ信じられない。完全に実感するには数日かかると思う」と言うベルタが勝利し、2位は追走届かなかったブランク。追い上げ続ける走りを披露したラウラ・スティガー(オーストリア、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)が3位表彰台を射止めている。
男子エリート:フランス王者ルカ・マルタンが独走勝利

チャレンジングな下りセクション。1周目には大渋滞が発生した photo:UCI 
先頭グループを牽引するマティス・アザロ(フランス、オリジン・レーシングディビジョン) photo:UCI

先頭グループのペースを引き上げるルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) photo:UCI
実力伯仲の男子エリートレースで、頭ひとつ抜けたパフォーマンスを披露したのはルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)だった。レース中盤までは大人数の先頭グループ内で息を潜め、全8周回中の4周回目にチャージ開始。XCC勝者ボワシとマティス・アザロ(フランス、オリジン・レーシングディビジョン)と共にフランス人だけの先頭グループを組み、6周目に入ると得意の登りでライバル2人を引き離した。

圧巻の登坂力でW杯2連勝を決めたルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) photo:UCI

UCI MTBワールドシリーズ2026 XCO第5戦 男子エリート表彰台 photo:UCI
「約45分が経過した時点で調子がとても良かったので、アタックする絶好のタイミングだと感じた。同じような地形と土質のニースに住んでいるので、このコースは僕にとても合っていた」と言うフランス王者マルタンは、得意の長いヒルクライムでリードを重ね、そのままフィニッシュへ。ワールドシリーズ2連勝を飾ると共に、首位に立つシリーズランキングのリードをさらに広げることに成功した。
アザロが2位、ボワシが3位でフランス勢が表彰台独占に成功。解散するキャノンデールファクトリーレーシングがいま一度表彰台の頂点に立つこととなった。

世界最高峰のMTBシリーズ戦「UCI MTBワールドシリーズ」の第5戦の舞台は、フランスの国境に位置するイタリアアルプス山脈の新コース、ラ・トゥイル(ヴァッレ・ダオスタ)。
海抜1,500mの高地に位置する真新しいUCIクロスカントリーコースは、選手を追い込むゲレンデの登坂区間や自然地形を活かしたタフなロックセクションなどを含む、1周3,200mの周回コースはXCC(クロスカントリーショートサーキット)から、日曜日の本戦XCO(クロスカントリーオリンピック)まで、開催期間を通してドライコンディションに。各カテゴリーでパワーがモノをいうハイスピードレースが繰り広げられた。


金曜日開催の男子エリートXCCではアドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)が、今年限りでのチーム活動終了をアナウンスしたキャノンデール・ファクトリーレーシング勢の猛攻を抑えて勝利。女子エリートではシーナ・フレイ(スイス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)との一騎打ちを制したジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング)が勝利。それぞれ好感触を得て日曜日のXCOレースに挑んだ。
女子エリート:母国開催レースでマルティナ・ベルタが勝利

第3戦ノヴェ・メストの下りセクションで頭から着地する大クラッシュで脳震盪を負った2024年のXCC世界女王、イヴィ・リチャーズ(イギリス、トレック・アンブロークンXC)がレース復帰を果たした女子エリートレースでは、序盤からいつものように現世界女王リスヴェッズがペースメイク。しかし、この日は前戦2位の好調ローニャ・ブロックリンガー(スイス、リブ・ファクトリーレーシング)が1周目の登りでリードを奪い、そのまま単独走に持ち込んだ。
ブロックリンガーを追いかけたのはマルティナ・ベルタ(イタリア、オリジン・レーシングディヴィジョン)とサヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム)で、勢いを失ったリスヴェッズは徐々に後退。母国イタリア開催に燃えるベルタは3周目にブロックリンガーを捉えて独走体制に。最終周回ではブランクに追いつかれかけたものの、登坂区間で再度引き離してフィニッシュへ。「昨年スケジュールが発表されて以来、この日を夢見て、ここで勝ちたいと言い続けてきた」と振り返るイタリア女王が、イタリアのエリート女子選手として初めて自国開催のUCIXCOワールドカップで優勝を達成した。


「夢から実際に実現するまでには長い道のりだったけれど、本当に素晴らしい結果になった。応援してくださった皆にとても感謝している。レース終盤は、サヴィリア・ブランクが追い上げてきたので本当に苦しかったけれど、ここにいる皆を失望させるわけにはいかなかった。今日自分が成し遂げたことがまだ信じられない。完全に実感するには数日かかると思う」と言うベルタが勝利し、2位は追走届かなかったブランク。追い上げ続ける走りを披露したラウラ・スティガー(オーストリア、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)が3位表彰台を射止めている。
男子エリート:フランス王者ルカ・マルタンが独走勝利



実力伯仲の男子エリートレースで、頭ひとつ抜けたパフォーマンスを披露したのはルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)だった。レース中盤までは大人数の先頭グループ内で息を潜め、全8周回中の4周回目にチャージ開始。XCC勝者ボワシとマティス・アザロ(フランス、オリジン・レーシングディビジョン)と共にフランス人だけの先頭グループを組み、6周目に入ると得意の登りでライバル2人を引き離した。


「約45分が経過した時点で調子がとても良かったので、アタックする絶好のタイミングだと感じた。同じような地形と土質のニースに住んでいるので、このコースは僕にとても合っていた」と言うフランス王者マルタンは、得意の長いヒルクライムでリードを重ね、そのままフィニッシュへ。ワールドシリーズ2連勝を飾ると共に、首位に立つシリーズランキングのリードをさらに広げることに成功した。
アザロが2位、ボワシが3位でフランス勢が表彰台独占に成功。解散するキャノンデールファクトリーレーシングがいま一度表彰台の頂点に立つこととなった。
UCI MTBワールドシリーズ2026 第5戦 女子エリート結果
| 1位 | マルティナ・ベルタ(イタリア、オリジン・レーシングディヴィジョン) | 1:31:04 |
| 2位 | サヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム) | +0:12 |
| 3位 | ラウラ・スティガー(オーストリア、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | +0:55 |
| 4位 | ジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング) | +1:34 |
| 5位 | ローニャ・ブロックリンガー(スイス、リブ・ファクトリーレーシング) | +2:05 |
| 6位 | シーナ・フレイ(スイス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | +2:51 |
| 7位 | イヴィ・リチャーズ(イギリス、トレック・アンブロークンXC) | +3:16 |
| 8位 | アレッサンドラ・ケラー(スイス、トムス・マクソン) | +3:45 |
| 9位 | ニコール・コラー(スイス、ラピエール・PXRレーシング) | +4:07 |
| 10位 | ヨランダ・ネフ(スイス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) | +4:19 |
UCI MTBワールドシリーズ2026 第5戦 男子エリート結果
| 1位 | ルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) | 1:24:36 |
| 2位 | マティス・アザロ(フランス、オリジン・レーシングディビジョン) | +1:07 |
| 3位 | アドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | +1:20 |
| 4位 | ビョルン・ライリー(アメリカ、スコットSRAM MTBレーシングチーム) | +1:56 |
| 5位 | ライリー・エイモス(アメリカ、トレック・アンブロークンXC) | +2:14 |
| 6位 | シモーネ・アヴォンデット(イタリア、ウィリエール・ヴィットリアファクトリーチーム) | +2:44 |
| 7位 | ルカ・シュヴァルツバウアー(ドイツ、キャニオンXCレーシング) | +2:52 |
| 8位 | チャーリー・アルドリッジ(イギリス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) | |
| 9位 | ルカ・ブライド(イタリア、ウィリエール・ヴィットリアファクトリーチーム) | +3:45 |
| 10位 | ユリ・ザノッティ(イタリア、ウィリエール・ヴィットリアファクトリーチーム) | +3:49 |
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