フレンチブランドの雄、ルックがフラッグシップロードの795 Blade RSをモデルチェンジ。ツール・ド・フランスにてコフィディスの選手たちは、軽量性、エアロが磨かれた第三世代で戦っている。



ルック 795 Blade RS 3(Pro Team Black) (c)Rising Story

アスリートから高い評価を受け続けるフレンチブランドのルック。現在はコフィディスにバイクを供給しており、名クライマーのヨン・イザギレらとともに世界最高峰のレースを戦う老舗だ。

そんなルックがフラッグシップレーサー「795 Blade RS」のモデルチェンジを発表している。新型795は、今シーズン序盤からコフィディスが投入し、アレックス・アランブルによるイツリア・バスクカントリーでの勝利などで性能を証明済み。コフィディスの選手たちのフィードバックで鍛え上げられた最新マシンだ。

エアロに優れるハンドルやヘッドセクションが採用されている (c)Rising Story

開発でフォーカスされたのは、ライダーとバイクとの調和、そしてバイクの性能が再現性の成果に基づいていることだ。前者はフィット性の向上、後者はエアロ開発を緻密に行うことで実現を目指している。

新型795のエアロダイナミクス開発においてはトラックバイクP24で得た知見も取り入れられている。CFD解析では乱流やヨー角がついた風をシミュレーションし、予測不可能な現実世界でのパフォーマンスに近づけた。さらに風洞では様々な体型のライダー、ポジション、速度を試し、さらにライダー有無も実験することで、一貫したパフォーマンスの確認を行ったと言う。現地でのテストでも一般道とベロドロームで行い、徹底的に性能をチェックした。

シートステーもワイドスタンス設計だ
ヘッドチューブはくびれたデザインとなった


エアロなカムテールダウンチューブとなっている
フォーククラウン部分は薄く、レッグ部分は厚めの設計



その結果、生み出された新型795はチューブ断面が前作よりも前後に伸びたエアロプロファイルとなった。フォークやシートステーの接合部なども若干ワイドスタンスを感じさせるデザインとなっており、ルックスからもエアロが強化されたことが伝わる。数値的なアドバンテージは前作比で15W(50kph)の抵抗削減を達成。ツアーマガジンのテストプロトコルでは205Wを実現していると言う。また、±15°のヨー角がついた風でも前作を上回る空力を実現している。

フレームのカーボン設計もルックのノウハウが余すことなく活かされている。特にボトムブラケットとフロントエンドは、ワールドツアーに用いられるバイクの平均値から10%上回る剛性に設計している。意図的に剛性とカーボンレイアップをコントロールすることで、フレーム890g/フォーク340g(Mサイズ)を達成。これは前作よりもフレーム110g軽量化を果たしており、フォークも50gダイエットとなっている。

ボトムブラケット部が大胆にアシンメトリー設計となっている
ワイドなフロントフォークとされている



一方で、特許を取得している柔軟なシートステーや、しなやかさを高めたフォークで快適性を高めている。同時にタイヤクリアランスは34mmまでに設定されており、ワイドタイヤによる衝撃吸収性も期待できる設計だ。

また新型のハンドルバー「Aero CarbonRS 3」も新型795の進化を支える。空気抵抗の大幅削減と同時にライダーが最適なポジションとなるような形状や、パワー伝達性を最適化することで、全方位にパフォーマンスを引き上げている。

ハンドルはエアロに優れ、ポジションがとりやすくなっている (c)Look

具体的にはエアロのブラケットポジションではハンドルのショルダー部分に前腕を置きやすくなっており、長時間の姿勢維持を可能とした。さらにクライミング時に握るトップ部もスイープデザインによって握りやすくかつ、リラックスした姿勢となり、呼吸などが行いやすくなる。ドロップ部はもちろんスプリント時のパワーを受け止める設計とされている。

これらの新設計によって得た性能をシミュレーションすると、プロの場合は今年のツール第19ステージでは旧型795よりも新型が2分27秒も先着するという。アマチュアの場合は、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(市民レース、平均31km/h走行想定)で前世代よりも7ワット低い180ワットで同じ結果を得られると言う。もし前世代で新型と同じ成績を残したいのであれば、FTPが11ワット(+3.9%)も必要とされるとルックはいう。

またルックは安全性も追求している。国際基準の試験よりも110%の疲労実験、160’%の衝撃実験を行い、すべてのライダーが安全に走れるバイクを作り上げている。高価なバイクだからこそ安心できる一つの要素となるだろう。

ルック 795 Blade RS 3(Silver Red) (c)Look

ルック 795 Blade RS 3(Orange Shift) (c)Look
ルック 795 Blade RS 3(Iconic Prism) (c)Look


ルック 795 Blade RS 3(Pro Team Black) (c)Look

新型795はジオメトリーをXXSからXLまでの各サイズごとの最適化を行っており、ルックが目指すバイク性能を引き出している。また、ゼロオフセットもしくは27mmオフセットのシートポスト、7種類のステム長、3種類のハンドル幅、50mmまでのコラムスペーサーが用意されており、ライダーが最適なポジションを導き出せるパーツ構成としている。

カラーラインアップはSilver Red、Pro Team Black、Iconic Prism、Orange Shiftの5種類。価格は998,800円(税込、フレーム+ポスト)、ハンドルとステムは別体となっており価格は165,000円(税込)。

コフィディスがすでに実戦で勝利を手にしている795 Blade RS3 (c)Rising Story

エアロ、軽量性を手に入れた795 Blade RS3 (c)Rising Story



ルック 795 Blade RS 3
フレーム:890g (Size M, Pro Team Black, tolerance +/- 5%), new UD UHM carbon, UDH compatible, lifetime warranty upon registration.
フォーク:340g, available in three offsets, engineered for increased compliance.
カラー:Silver Red、Pro Team Black、Iconic Prism、Orange Shift
サイズ:XXS〜XL
価格:998,800円(税込)

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