世界王者が春のクラシックに続き、敵なしの強さを披露。1級山岳にフィニッシュするツール・ド・ロマンディ第5ステージでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が2日連続、今大会4度目の区間優勝を決め、自身初となる総合優勝に輝いた。

スタート前に談笑するログリッチとポガチャル photo:CorVos

ツール・ド・ロマンディ第5ステージ image:Tour de Romandie 今大会の最難関であるクイーンステージを終えた翌日も、ツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)の主催者は厳しいコースを用意した。178.2kmはスタート直後から丘を越えては下るアップダウンの連続で、コース中央に2連続の3級山岳が登場。そして最後に待ち受けるのは1級山岳レザン(距離13.9km/平均6%)で、その頂上で今大会の最後の区間優勝者と総合優勝者が決定する。
今年プロデビューした現U23TT世界王者であるヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)ら8名が逃げ集団を形成した。その集団はヤン・トラトニク(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が、共に逃げるフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド)のために積極的にペースを作る。しかしUAEチームエミレーツXRGが先導するメイン集団は4分以上のリードを許さず、レース後半に入るとその差は一気に縮小した。

逃げ集団を先導するヤン・トラトニク(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
逃げグループが1級山岳レザンに突入した時点で、プロトンとの差は僅か30秒。登りに入っても牽引するトラトニクの背後からフィッシャーブラックが飛び出し、一時7秒まで縮小したタイム差を35秒まで戻す。しかしプロトンでバーレーン・ヴィクトリアスが作るペースは残り6.3km地点でフィッシャーブラックを捉え、最終日は予想通り、総合上位勢による戦いに持ち込まれた。
今年限りで引退し、ジロ・デ・イタリアへの出場を控えるダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が総合3位のレニー・マルティネス(フランス)のために牽引する。それはライバルチームのアシストであるフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG)に引き継がれ、頂上まで残り3.2km地点でフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が仕掛けた。

最終山岳で先頭に立ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)とフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
35秒差で総合2位のリポヴィッツの加速には、総合首位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)がピッタリとマーク。続いて総合4位のヨルゲン・ノードハーゲン(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)が仕掛け、集団がこれを引き戻した直後、リポヴィッツが再びアタック。これに唯一反応したポガチャルが逆に加速し、この2名がローテーションを回しながら頂上を目指した。
しかし先頭2名のスピードは上がらず、リポヴィッツのチームメイトであるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が合流する。チームプレイを警戒したポガチャルはすかさず踏み込み、ログリッチを引き離す。そして食らいつくリポヴィッツも最後は振り切り、そのままフィニッシュラインを通過した。

区間4勝目をマークしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

初出場のロマンディで総合優勝したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
第1、2ステージ、前日の第4ステージに続く今大会4勝をマークしたポガチャル。「フロリアン(リポヴィッツ)のカウンターアタックは強烈で、正直かなり脚にきていた。だけど最後は迷わず踏み切り、勝つことができた。ロマンディは僕が若い頃からプリモシュ(ログリッチ)が何度も勝つのを見て、憧れていたレース。テレビで観るこのレースはいつも美しく、だからこそここに来て走り、勝ちたいと思った」と、ステージ優勝と総合優勝を喜んだ。
総合2位は積極果敢にポガチャルに挑んだリポヴィッツ、3位はヤングライダー賞も獲得したマルティネス。2人がポガチャルと共に総合表彰台に上がった。


今年プロデビューした現U23TT世界王者であるヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)ら8名が逃げ集団を形成した。その集団はヤン・トラトニク(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が、共に逃げるフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド)のために積極的にペースを作る。しかしUAEチームエミレーツXRGが先導するメイン集団は4分以上のリードを許さず、レース後半に入るとその差は一気に縮小した。

逃げグループが1級山岳レザンに突入した時点で、プロトンとの差は僅か30秒。登りに入っても牽引するトラトニクの背後からフィッシャーブラックが飛び出し、一時7秒まで縮小したタイム差を35秒まで戻す。しかしプロトンでバーレーン・ヴィクトリアスが作るペースは残り6.3km地点でフィッシャーブラックを捉え、最終日は予想通り、総合上位勢による戦いに持ち込まれた。
今年限りで引退し、ジロ・デ・イタリアへの出場を控えるダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が総合3位のレニー・マルティネス(フランス)のために牽引する。それはライバルチームのアシストであるフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG)に引き継がれ、頂上まで残り3.2km地点でフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が仕掛けた。

35秒差で総合2位のリポヴィッツの加速には、総合首位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)がピッタリとマーク。続いて総合4位のヨルゲン・ノードハーゲン(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)が仕掛け、集団がこれを引き戻した直後、リポヴィッツが再びアタック。これに唯一反応したポガチャルが逆に加速し、この2名がローテーションを回しながら頂上を目指した。
しかし先頭2名のスピードは上がらず、リポヴィッツのチームメイトであるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が合流する。チームプレイを警戒したポガチャルはすかさず踏み込み、ログリッチを引き離す。そして食らいつくリポヴィッツも最後は振り切り、そのままフィニッシュラインを通過した。


第1、2ステージ、前日の第4ステージに続く今大会4勝をマークしたポガチャル。「フロリアン(リポヴィッツ)のカウンターアタックは強烈で、正直かなり脚にきていた。だけど最後は迷わず踏み切り、勝つことができた。ロマンディは僕が若い頃からプリモシュ(ログリッチ)が何度も勝つのを見て、憧れていたレース。テレビで観るこのレースはいつも美しく、だからこそここに来て走り、勝ちたいと思った」と、ステージ優勝と総合優勝を喜んだ。
総合2位は積極果敢にポガチャルに挑んだリポヴィッツ、3位はヤングライダー賞も獲得したマルティネス。2人がポガチャルと共に総合表彰台に上がった。
ツール・ド・ロマンディ2026第5ステージ結果
| 1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) | 4:18:52 |
| 2位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:03 |
| 3位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:07 |
| 4位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | +0:11 |
| 5位 | ヨルゲン・ノードハーゲン(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 6位 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
| 7位 | アルバート・ウィゼンフィリプセン(デンマーク、リドル・トレック) | +0:14 |
| 8位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダープロサイクリング) | +0:17 |
| 9位 | ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 10位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) |
個人総合成績
| 1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) | 20:05:42 |
| 2位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:42 |
| 3位 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +2:44 |
| 4位 | ヨルゲン・ノードハーゲン(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク) | +2:51 |
| 5位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +3:15 |
| 6位 | ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +3:16 |
| 7位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、モビスター) | +3:18 |
| 8位 | アルバート・ウィゼンフィリプセン(デンマーク、リドル・トレック) | +3:20 |
| 9位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | +3:24 |
| 10位 | ジュニオール・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +3:32 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) |
| 山岳賞 | ローランド・テールマン(スイス、チューダープロサイクリング) |
| ヤングライダー賞 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) |
| チーム総合成績 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos