パリ~ルーベ市民レース本番のためアランベールの試走を行い、セッティングを煮詰めたキット北村さん。ロンド・ファン・フラーンデレンでFILANTE SLR-ID2の特性を掴めたので、タイヤの空気圧やシート高をパリ~ルーベ市民レース仕様に変えて挑んだ。チャレンジするのはパリ~ルーベ145kmなのだが、約50㎏の荷物を抱えての移動の際に⾸と肩を痛め、市民レース直前に右手の痺れが再発。最終的にキット北村の行った決断とは?キット北村の石畳を制する旅・再び、いよいよ天王山です。



石畳を制する旅・再び2026 Vol.4

二度目のパリ〜ルーベに挑戦したキット北村さん photo:Kitto Kitamura

パリ~ルーベ市民レース当日の天気は雨、それも大雨。待ちに待った本当の北の地獄が味わえると意気揚々なキット北村さん。コルトレイクから乗車した電車でたまたま出会った志を同じくするジャコさんと出会う。駅からホテルまでの道中で、足早に重い荷物を引きずった際に首と肩を痛めてしまい右手の痺れが再発!初めて宿泊するルーベの街、新しい出会いが新たな道を拓く。

それでは、“石畳を制する旅Vol.4 パリ~ルーベ市民レース参戦記”のお話です。

コルトレイク駅からルーベまで電車一本、ベルギーから国境を越えフランスへ photo:Kitto Kitamura

ベルギーのコルトレイクの駅からルーベまでは電車を乗り換えることもありません。それにしてもヨーロッパの郊外の駅はエレベーターが無いので⾞椅⼦の⽅はどうやってプラットホームを移動するのだろうか?と不思議に思います。

コルトレイクのプラットホームで電車を待っていると一人のサイクリストが大きなバイクケースを携えて階段を上ってきました。多分、パリ~ルーベ市民レースに出場される方でしょう。ヨーロッパのプラットホームは日本のプラットホームと比べて高さが低いので、車両が自転車・車椅子専用車両では無い場合、重たいバイクケースやスーツケースを車両に載せるのに⼀苦労します。

電車内で出会ったスイス在住のジャコさん、毎年パリ~ルーベに参加するサイクリストだ photo:Kitto Kitamura

そこで、このサイクリストに声を掛けてお互い車両の積み込みを助け合いました。彼の名前はホアキン・レストレポさん、スイスに居を構えておられるそうです。仕事で来日経験もありニックネームはジャコさん。彼に私の身の上話をすると、『俺はとにかくパリ~ルーベが大好きでほぼ毎年参加しているんだ。パリ~ルーベが終ったら一旦家に戻って、2週間後にはリエージュ~バストーニュ~リエージュに出場するため、また電車でベルギーに来るんだよ。』との話。どうもジャコさんはかなりの自転車大好きおじさんのようです。

ルーベ駅に着いて、ジャコさんとはホテルが違うのでここでお別れ。ジャコさんとは翌日のパリ~ルーベ市民レース145kmコースのスタートで合流する事になりました。コルトレイクから30分ぐらいだったのでベルギーからフランスに入った感覚は無かったけれど、いよいよルーベです。

ルーベ駅に到着、ジャコさんとは翌日145kmコースのスタートで再会を約束 photo:Kitto Kitamura
駅から1km強、重い荷物を急いで運んだおかげで首と肩を痛めたが、無事に宿に到着 photo:Kitto Kitamura


ホテルではなく、いわゆるモーテルでした photo:Kitto Kitamura
空気入れを貸してくれたホテルRBXサントーのお隣さんはフランス人のおっちゃんサイクリスト達! photo:Kitto Kitamura



ルーベ駅から安宿まで1km強、重い荷物を引きずってようやく到着です。世界を飛び回っているキット北村、何かしら本能的にルーベの街の治安が悪いのでは?と感じていました。重い荷物を沢山持っていると、手伝うふりして荷物を盗もうとする輩が近寄ってくるので、足早に移動せざるを得ませんでした。そのおかげで首と肩を痛め、右手の痺れが再発してしまいました。とりあえず、漢方薬と湿布で対処しましたが、ゼッケンナンバーを取りに行くまでに145kmにするか、それとも距離を短くするのか?考える必要が出てきました。

ホテルRBXサントーはホテルと名が付いていましたが、いわゆるモーテルでした。食べ物を机に置いておくと蟻さんの大名行列が…。何ともワイルドなモーテルです。しかしこのモーテル、宿泊しているお客さんは全員パリ~ルーベ市民レースに参加するフランス人のおっちゃんばかりで驚きました。

さて、前述したように、治安が悪いと思った予感は的中です。ホテルに到着して、早速お昼ご飯を買いにスーパーに向かったのですが、ベルギーの街を汚いと感じた事は無いのですが、ルーベではゴミが歩道に沢⼭落ちていて、アパートやマンションの前のゴミのコンテナーはゴミ袋が溢れ、ゴミ袋がコンテナーからこぼれ落ちていました。キット北村の海外旅行の経験上、街が汚れていると大概は治安悪いんです。実はホテルの近くのスーパーでもそう感じました。スーパーの出入り口付近で何かしらの果物が潰れて、イチゴジャムの瓶が割れてジャムの中身がプルプルと揺れていました。次の日にもスーパーに行ったら、何と前日の潰れた果物と割れたイチゴジャムの瓶が片付けられていませんでした。スーパーの出入り口の所ですから、割れたガラス瓶はとても危ないと思うんですが、スーパーのスタッフは片付ける気が無いんでしょうか?とにかく盗難や強盗に遭わないように要注意です。

市民レースの受付会場で空気入れを借りるつもりでしたが、お隣さんがサイクリストだと分かっているのでフランス語で“私は日本から北の地獄を味わいに来ました!フランスを愛しています!空気入れ貸してください!”とお願いしました。快く空気入れを貸してくれた愛すべきフランスのおっちゃんサイクリスト達に感謝です。

ベロドローム横のテントブースでゼッケンナンバーを回収 photo:Kitto Kitamura

撥水アームカバーや冬用ジャージなど防寒・防雨対策を万全に施した装備一式 photo:Kitto Kitamura

無事にタイヤに空気を入れて、市民レースのゼッケンナンバーの回収にベロドロームへと向かいました。7年前の受付は新しい屋根付きのベロドローム内でしたが、今回はビレッジ内のテントブースでした。右手の痺れが再発してしまったのですが、翌々日のプロレースを観戦するエネルギーをパリ~ルーベ市民レースに全て突っ込めば145km完走は時間がかかってもできるとは思っていました。しかし、ここでふと7年前の出来事を思い出してしまいます。確かプロ女子のゴールは市民レースのゴールの後なんです。多分プロ⼥⼦のゴール時間が私の市民レース145kmコースの制限時間に引っかかる気がしていました。また、エネルギーを出し切ったとしたら、ここルーベでは頼れる人がいない事、治安が悪いので生活の全てに気を使わなければならない事、これらを総合して出した答えは…。残念ながら、苦渋の決断で距離を70kmに変更する事にしました。

2年前のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで、グッと気温が下がり、⾬もしくは雹が降ってからの対策が出来るように、撥水⽣地で厚手のアームカバーとレッグカバーとし、ウィンドブレーカーの下は冬用の長袖ジャージにしました。日本未入荷のプロロゴの冬用のグローブで、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュの時に購入した防水のシューズカバーも装着です。(前述の距離を短くした事、そして防寒・防雨対策をしっかりした事、ゴールした後にこれらの事を後悔してしまいます。)7年前の経験から、パリ~ルーベはエアロヘルメットが有効だと思いましたので、OGKのAERO R2です。デザインも私好みでお気に入りです。

愛機はグルパマFDJユナイテッドと共同開発したFILANTE SLR-ID2。エアロ性能と軽量性を両立したスーパーバイクだ photo:Kitto Kitamura

紹介が大変遅くなりましたが、ここで石畳を制する旅で使った愛機をご紹介いたします。モデルはFILANTE SLR-ID2です。グルパマFDJユナイテッドと開発した、FILANTE SLRの進化系です。エアロ性能はファクターのONEやサーヴェロのS5、コルナゴのY1RSと肩を並べ、重量はそれらのエアロバイクよりも軽いというスーパーバイクです。キット北村は個人的にFILANTE SLRの方が好みでしたが、FILANTE SLR-ID2のクセと開発者のクラウディオ・サロモーニ氏の思想を2月のイタリア出張中に理解出来たので、貧脚エンジンな私でもFILANTE SLR-ID2を乗りこなす事が出来ました。FILANTE SLR-ID2で、慣れ親しんだFILANTE SLRよりも速く走れる事を確認出来ました。フレームMサイズ、ハンドルバーは110-39/42サイズです。(キット北村のFILANTE SLRはフレームMサイズ、ハンドルバーは100-42サイズです。皆さんの参考になれば…。)

ホイールはミケのKLEOS RD。ミケのグレゴリー社長にカーボンスポークの新型DEVA RDをお願いしていましたが、当然、選手供給用が優先され、キット北村用のDEVA RDは間に合いませんでした。タイヤはヴィットリアのCORSA PRO TLR700×30Cです。空気圧ですがロンド・ファン・フラーンデレンではパンクを恐れF:5.0、R:5.5。やはり空気圧が少し高いと感じました。多分ロンド・ファン・フラーンデレンでの私のベストはF:4.8、R:5.0。アランベールの試走でテストした結果、パリ~ルーベの石畳区間はF:4.2、R:4.5。しかしパンクしたくないので実際はF:4.5、R:4.8にしました。(パリ~ルーベの石畳区間に突入するまでの舗装路30kmはF:5.0、R:5.5で、石畳区間直前の第1補給ポイントで空気圧を落としました。)

ホイールはミケKLEOS RD、タイヤはヴィットリア CORSA PRO TLR700×30C photo:Kitto Kitamura

コンポーネントは前回のストラーデ・ビアンケに続いて、今回もまさかのスラムRED。前回は沢山シフトミスをしましたが、前回で慣れたので今回は上手く使いこなせたと思います。ペダルはもちろんシマノSPDです。ロード用のビンディングシューズはカメラマンもこなす私には使いづらいです。

FILANTE SLR-ID2用のエアロボトルは、グルパマチームから供給されたロゴ入りの物です。撮影用に装着しましたが、実際の市⺠レースではノーマルのグルパマチーム柄のエリート社のフライボトルとツールケースです。

プロロゴの「プロトタイプNo.58-2」SCRATCH M5-PASの3Dサドル photo:Kitto Kitamura
ハンドルバーはFバーID2の110-39/42サイズ、Zバーから乗り方を変えて慣れる photo:Kitto Kitamura


コンポーネントは前回ストラーデ・ビアンケに続きスラムRED、ペダルはシマノSPDを使用 photo:Kitto Kitamura
撮影用にグルパマFDJ供給のロゴ入りエアロボトルを装着 photo:Kitto Kitamura



サドルはキット北村の尻圧に合わせて、コンフォートな乗り心地のプロロゴ社のプロトタイプNo.58-2のSCRATCH M5-PASの3Dサドルです。

ハンドルバーはFバーID2の110-39/42サイズです。今まで使っていたZバー100-42サイズと⽐べて、ハンドルバーの幅が狭くて、少し硬めな使い心地でなかなか慣れませんでしたけど、乗り方を変えたので落ち着きました。

市民レース当日の朝、いよいよ出発です!最近、老眼が進行しサイクリング用の度付きサングラスでは出走ボードにある自分の名前が探せませんでした。

出走ボードで自分の名前を探すも、老眼が進行し度付きサングラスでは発見できず photo:Kitto Kitamura
午後からの大雨予報に備え、タオルや着替え、ホッカイロを荷物預かりに photo:Kitto Kitamura


145kmのジャコさんは既にスタート、寂しく独り70kmコースを出発する photo:Kitto Kitamura
大会司会者はリエージュ〜バストーニュ〜リエージュでお世話になった楊儁宇さん photo:Kitto Kitamura



市民レース当日が晴れるのであれば、ホテルから会場までは15分なので荷物を預ける必要は特に無いのですが、天気予報は午後から大雨なので、タオルや着替えやホッカイロをリュックサックに入れて、荷物を預けます。

数分毎に200~300名ずつぐらいでスタートするようです。天気が悪そうで緊張します。145kmのジャコさんはもうスタートしているので、寂しく独りでスタートです。

自分の順番が来た時に大会MCに声を掛けられました。何とパリ~ルーベ市民レースの大会司会者は2024年のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュでお世話になった楊儁宇さんでした!スタートまでの1分間ぐらいで『こいつは日本からパリ~ルーベを走りに来たキットさんだ!ヨーロッパのクラシックレースを転戦するナイスガイなんだぜ!』と紹介アナウンスをしてくれて、参加者の皆さんから拍手を頂きました。

拍手に気持ちが高ぶりロケットスタートを決める photo:Kitto Kitamura

拍手を頂いて気持ちが高ぶり、無駄にロケットスタートを決めるキット北村さん。石畳区間に突入するまでは同じぐらいのペースで走れる仲間を見つけて、先頭を交代しながら走ります。

スタート地点では曇っていましたが、南に下がると晴れました。陽の光に当たっていると暑いのでウィンドブレーカーと冬用長袖ジャージのジッパーを下ろして、身体を冷やします。

南下するにつれて晴れ間が広がり、ウェアのジッパーを下ろして身体を冷やす photo:Kitto Kitamura

7年前にベルギー人の相棒:クリスさんと走った見覚えのある景色を再び駆け抜ける photo:Kitto Kitamura
第1補給ポイント直前にチーズおじさんを発見しました photo:Kitto Kitamura



7年前にベルギー人の相棒:クリス・ウィートンさんと走った見覚えのある景色です。前夜にクリスさんと話しをしましたが、今回の旅ではこのベルギー人の相棒には会えないようです。クリスさんからは『ゴールは自転車を掲げるのではなく、両手を広げて昨年のポリーヌ・フェランプレヴォ選手のようなゴールがエレガントだから、今年のゴールはそうして欲しい。』とリクエストがありました。

第1補給ポイント直前にチーズおじさんを発見しました。『フェイスブックでドンドン紹介してくれ!』と言うので、写真を撮りました。どうも地元のチーズを売り込んでいるおじさんのようです。

パリ~ルーベを愛する地元のボランティアのおばちゃん達に感謝 photo:Kitto Kitamura

シマノのテクニカルサービスにご挨拶に伺いました。友⼈の同僚ムスタッシュさんから貴重な話を聞けました photo:Kitto Kitamura

第1補給ポイントに到着しました。7年前にお世話になったおばちゃんの写真をスタッフさん達に見せて探しましたがおられませんでした。とにもかくにも、パリ~ルーベを愛する地元のボランティアのおばちゃん達に感謝です。

パリ~ルーベ市民レースでもシマノのテクニカルサービスにご挨拶に伺いました。イタリアのウィリエールディーラーであり、シマノテクニカルサービスメカニックである友人のマッシモ・ラヴァさんの同僚のムスタッシュさんがいました。弊社取り扱いのモトレックスのケミカル類を使っていたので、ケミカルの貴重なお話を聞けました。

天気予報によると11分後に雨が降り始めるようです photo:Kitto Kitamura

145kmから70kmにコースを変更したため、第1補給ポイントでの市場調査に十分な時間を充てました。70kmコースだと、この第1補給ポイントが最初で最後の補給所なので、ポケットには沢山シリアルバーを突っ込みます。11分後に雨が降り始めるようです。タイヤの空気圧を下げて、雨が袖口から入らないようにチェックします。雨が降るのでボトルに入れるドリンクも7分目ぐらいにしておきました。

第1補給ポイントを過ぎれば、いよいよ石畳セクターに入ります。いくつかの小さな石畳セクターを越えて、メインディッシュの1つ、セクター5****カンファナン・ペヴェルに突入します。7年前からだいぶ成長しているので4つ星ぐらいではビビりません。

いよいよセクター5****カンファナン・ペヴェルに突入します photo:Kitto Kitamura

最新機材の安定感を武器に石畳を突き進みます photo:Kitto Kitamura

相変わらず石畳の上に細かい砂が浮いているので走り難いのですが、7年前と違ってタイヤが太く低圧なので、想像以上に真っ直ぐ走れました。それにしても雨が降り始めません。iPhoneに入ってくるお天気情報はどうなっているのでしょうか?

想像以上に早くセクター4*****カルフール・ド・ラルブルに到着しました。雨雲が全く見えません。参加者の多くは5つ星のカルフール・ド・ラルブル入口で記念撮影していました。

セクター4*****カルフール・ド・ラルブルに到着! photo:Kitto Kitamura

五つ星のカルフール・ド・ラルブルを果敢に攻めます photo:Kitto Kitamura

カルフール・ド・ラルブルは勝負所なので、大会公式カメラマンも多いです。カッコイイ写真を撮ってもらうために、楽に走れる石畳の両端の路側帯を走らずなるべく石畳の真ん中を走るんですが、中盤にいたカメラマンが携帯電話をいじっており、一番撮影して欲しい所で撮影して頂けませんでした。7年前にはカルフール・ド・ラルブルの写真が沢山あったのですが、今回は少なかったです。残念(泣)

天気予報が間違っていなければ、もう雨が降り始めて1時間ほど経過しているはずなのですが、快晴です。おかげさまで暑くてボトルのドリンクが無くなりました。セクター3**グルソンに突入します。

セクター3**グルソンに突入します photo:Kitto Kitamura
グレープフルーツジュースと思って飲んでみたら、お酒でした… photo:Kitto Kitamura



2つ星のグルソンの序盤で、フランス人の観客がグレープフルーツジュースっぽい物をフィードしていました。喉が渇いていたので思わず足を止めて、プラスチックのコップを受け取りました。『ゴールするには必要だろ?』と言われて飲んだのですがお酒でした。お酒を飲み干すまで水をくれなかったので、渋々お酒を飲み干しました。(涙)

セクター2、セクター1を越えて、ベロドロームに突入します。ベロドローム入口でFILANTE SLRのカベンディッシュカラーのホワイト/ゴールドに乗った御仁が遠くから見えました。入口を通過する際に、その御仁から『キット!』と声がかかりました。驚いて振り返ると、何とベルギー人の相棒のクリスさんが待ってくれていたのです。ベロドロームに突入のタイミングで周りにも参加者が多く、またスピードに載っていたので、立ち止まる事も引き返す事も出来ませんでした。

ベロドロームの入り口でクリスさんが待ってくれていましたが、立ち止まれず… photo:Kitto Kitamura

ポリーヌ・フェランプレヴォ選手のようなエレガントなポーズでフィニッシュ photo:Kitto Kitamura

ベルギー人の相棒のクリスさんと前夜にした約束を果たすため、両手を広げてゴールしました。着膨れして汗ダクダクでしたが、無事に借りた⾃転⾞を壊す事も無く⾛り切れた事には安堵しました。7年前と異なり、先頭交代をして走る相棒もおらず、あれだけ第1補給ポイントで時間を使ったにも関わらず、ゴールは7年前よりも1時間弱早かった事に驚きました。7年前よりもキット北村のエンジンは劣化しているはずなのにです。この事実はもうバイクとホイールの性能の向上としか考えられません。FILANTE SLR-ID2とKLEOS RDの性能が、7年前のCENTO 10NDRとDURA -ACEの組み合わせよりも数段速くサイクリストを走らせるという事実。今回距離を短くした事で、7年前とほぼ同じ距離とセクター数になったため、⾃転⾞の性能の⽐較が容易に出来た点はとても良かったです。

完走メダルをもらって、シクロワイアード用にいつものポーズで写真撮りをしました。ゴールしてから距離を短くした事、そして防寒・防雨対策をしっかりした事を後悔。早くゴール出来たので70kmでは物足りず、145kmコースのままにしておけば良かった事。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュの時の経験から防寒・防雨対策をしっかりし過ぎて、天気予報は大ハズレで結局雨が1mmも降らず、終始身体が暑かった事。大反省です。

いつものポーズでも撮りました! photo:Kitto Kitamura

ベルギー人の相棒に会うために、ゴールした後すぐにベロドロームの入口に向かおうとするのですが、ベロドロームの外に一旦出て、クリスさんが立っていたベロドローム入口までの道のりはゴールした参加者で埋め尽くされ、なかなか先に進めません。15分くらいかけて、ようやくベルギー人の相棒のクリスさんがいた辺りに到着しましたが彼がいません。すぐにクリスさんに電話しましたが繋がらないのでメッセージを残しました。しかし、30分くらい待ちましたが一向に返事がありません。ベルギーのポペリンゲからフランスのルーベまでわざわざ自走して、いつゴールにするか分からない私をずっと待ってくれていてくれたクリスさんに会いたいと心底願いましたが一目顔を見ただけで結局、再会する夢は叶いませんでした。その夜クリスさんと話しましたが、ゴール後も私を待ってくれていたようなんですが、なかなか私がベロドローム内から出られず時間を喰っていたため、ポペリンゲに戻るのに天気が崩れそうだったんで帰ってしまったらしいです。

7年前、共に走ったクリスさん photo:Kitto Kitamura

2度目のクラシックの王様とクラシックの女王様を制覇です。相変わらず石のトロフィーは小振りなのに重たいです。夜中にジャコさんも無事にゴールをしたと連絡がありました。プロレースの観戦はアランベールまで自走で行くか?テレビで中盤までレース観戦してベロドロームのゴールを見に行くか?翌朝のジャコさんの体調で観戦場所をどうするのか?を決める事になりました。

二度目のクラシックの王様と女王様を制覇しました photo:Kitto Kitamura

パリ~ルーベ2026観戦記につづく…

Special Thanks to

Joaquin Restorepo
楊儁宇
Mister Maroilles
Chris Wheaton
Mustache (Shimano Technical Service)

Report:Kitto Kitamura

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