愛知県で3店舗を展開するカミハギサイクルが、4月5日に岐阜県笠松町の笠松みなと公園で「お花見、だんご、フォト。2026」を開催した。4回目の今年は、自転車メーカーや代理店等37社がブースを出展。最新バイクやホイールを最長6kmも試乗できる上、地元和菓子店の団子の振る舞いや、プロカメラマンによる桜をバックにした撮影会、抽選会と盛りだくさん。県内外からおよそ450人が集まり、サイクルショーを思わせる賑わいとなった。
花見に団子の振る舞い、写真撮影、試乗も無料!

木曽川サイクリングロード沿いで開催された「お花見、だんご、フォト。」 photo:Masanori ASANO
このイベントは「お花見、だんご、フォト。」という名前通り、自転車好きが集まって花見を楽しみ、お団子を味わい、写真を撮ろうというイベントだ。今年で4回目を迎えるが、元々はカミハギサイクルと自転車系ユーチューバーのゆみやみさんが企画したお花見ライドだったという。
「最初はどこか花見に行かない?って声をかけていただいたんです。私の地元にいいとこあるよって話になって、笠松町サイクリングロード沿いにある笠松みなと公園でイベントが始まりました。地元の和菓子屋さんのお団子を食べて、プロカメラマンに撮ってもらった写真も無料でもらえて、ってどんどんイベントが大きくなっていったんです」と笠松町の特命アンバサダーも務めるゆみやみさん。

イベントを主催するカミハギサイクルの上萩泰司社長(左)と小牧本店店長の裕太さん(右)、地元出身でイベントに協力するゆみやみさん(右から2番目)。この日は笠松町の古田聖人町長(右から3番目)も来場した photo:Masanori ASANO
去年は初めて自転車ブランド数社がブースを出展し、試乗会も行われた。その反響も良かったようで、今年はブースの出展社数が37社と大幅に増加。サイクルショーを思わせる規模の大きなイベントになった。
驚くことに、このイベントは誰でも無料で参加できる。受付し、リストバンドを受け取ると、出展社の試乗車に乗ることができる。また、カミハギサイクルでの買い物時にリストバンドを見せると、期間限定で割引料金で買い物できる特典も。
また、イベント終盤に行われる抽選会では、リストバンドの番号が読み上げられれば出展ブランドが提供する豪華アイテムが当たるというから驚きだ。朝一番の会場は、受付を待つ来場者の長蛇の列(比喩でも何でもなく)ができていたが、納得だ。

イベントスタート直後には多くの来場者が受付を待つ行列を作った。主催者によると、この日は受付した人だけでも450人ほどいた photo:Masanori ASANO

受付するともらえるリストバンド。これを見せればブースで試乗でき、カミハギサイクルでの買い物が期間限定で割引になり、抽選会で賞品をゲットするチャンスも photo:Masanori ASANO
受付では先着200人に地元笠松町の和菓子店・伊住屋本店の三色団子が振る舞われた。これがイベント名にもなっている「だんご」だ。この日来場したのは450人ほどだったというので、お団子をゲットするには朝イチで行列に並ぶことは必須。
ちなみに筆者は早めの来場が功を奏し、無事にお団子をゲット。餅は軟らかくて弾力があり、優しい甘みがお花見の友にふさわしい美味だった。

伊住屋本店の三色団子を手に、桜の前で記念撮影 photo:Masanori ASANO
もう一つ、イベント名になっている「フォト」は、プロカメラマンによる写真撮影。会場の笠松みなと公園は花見スポットとしても知られ、会場周辺には桜並木がある。この桜をバックに愛車と一緒にプロカメラマンが写真を撮ってくれる。撮影データは後日専用のWEBサイトから自由にダウンロードできる。撮影もデータの受け取りも無料だ。
この日は桜の散り始めぐらいで、風に花びらが舞うなんとも印象的な光景。来場者は愛車とともに思い思いにポーズを取っていた。「去年も撮ってもらったけど、今年は新車で来た」という参加者もいて、毎年撮影を楽しみにしている人も多いという。

プロカメラマンによる写真撮影はイベント中随時開催。データのダウンロードも無料で、毎年撮影に来るリピーターも photo:Masanori ASANO
37社出展で試乗車もたくさん。試着、体験とイベントも盛りだくさん
筆者は初めてこのイベントに参加したが、公園の一角に自転車ブランドなど37社のブースが並ぶ様子は、ちょっとしたサイクルショーやレースイベント会場顔負けの規模感だ。しかもピナレロやスペシャライズドといった人気ブランドも出展していて、DOGMAシリーズやS-WORKSなどのハイエンドモデルや、E-BIKEの試乗車も用意されていた。人気の試乗車は整理券が配られて希望者が順番待ちする場面も見られた。自転車だけでなく、マヴィックやゴキソなど、ホイールの試乗ができるブランドもあった。

スペシャライズドも出展し、レーシングロードの最高峰であるS-WORKS Tarmac SL8やE-BIKEのCREOの試乗車を用意。多くの人が順番を待つ盛況ぶりだった photo:Masanori ASANO

マヴィックブースではロード用やグラベル用のホイールを試乗に貸し出した。 photo:Masanori ASANO
しかも木曽川サイクリングロードを利用した試乗コースは片道約3kmを往復し、最大約6kmある長大なもの。しかもサイクリングロード沿いには桜並木があり、反対側には木曽川が穏やかに流れていて、走っていて気持ち良い道だ。
このような環境で人気車種に試乗して、国内のサイクルショーの試乗コースの数倍はあろうかという距離をじっくり走れるのだから素晴らしい。来年以降はさらに人気を集めそうだ。

試乗コースは、公園に隣接する笠松町サイクリングロード。片道およそ3km、最大約6km試乗でき、バイクの乗り味をしっかり確かめられるのは魅力 photo:Masanori ASANO
試乗だけでなく、シューズやアイウェアの試着もできた。特にシューズはサイズを履き比べられるだけでなく、メーカー担当者がアドバイスもしてくれるとあって、多くの人が気になるモデルを履き比べていた。

DMTシューズの試着をする来場者。ブースの担当者にアドバイスを受けながら複数のサイズを履き比べていた photo:Masanori ASANO

ノーズパッドのないアイウェア・エアフライは、「メイク崩れが気になる女性にもおすすめ」だそう photo:Masanori ASANO
サイクルキャップや熊鈴、バーエンドキャップなどハンドメイド系のグッズを販売するブースもあった。オリジナルバーエンドを製作、販売するハンドメイド作家でサイクリストのアイラッチさんは、チームUKYOの応援グッズや、CBCテレビの番組企画でロードバイクに乗る友廣南実アナの似顔絵付きのもの、シリコン製の肉球が付いた癒やし系など、さまざまなバーエンドキャップを作って販売。1ペア2,000円もあれば買えるお手軽カスタムとして注目を集めていた。

オリジナルバーエンドキャップを作るハンドメイド作家でサイクリストのアイラッチさん。肉球のバーエンドキャップは、実物を思わせる触感がクセになると人気だそうだ photo:Masanori ASANO
一般的なサイクルショーと違うのは、このイベントでは展示や試乗ができるだけでなく、いいなと思ったアイテムがあればカミハギサイクルで割引価格で購入できることだ。ブースに商品がある場合は会場で直接買い物できるし、現物がない場合は会場の会計ブースでカードや電子マネーで支払いすれば、お店から自宅まで発送してもらえるのだ。
例えばシューズの試し履きをして希望のサイズが分かったら、会場でそのまま購入すれば自宅にシューズが届くというわけだ。イベントで試し履きをして最適サイズが分かったとしても、お店に注文しに行く間に購入したいという熱が冷めてしまうかもしれないが、ここならその心配もない。

会場で良いなと思ったアイテムはそのまま購入可能。 photo:Masanori ASANO
このほか目を引いたのは、大阪と東京にお店を構える洗車サービスのラバッジョが愛車を洗車してくれる有料のサービス。ラバッジョのサイトを見て岐阜からやってきたという永井辰也さんは「ずっと洗車してもらいたかったけれど、近くにお店がなくて。今日やっと念願が叶いました!」とピカピカになった愛車を前に満足そうだった。

東京と大阪に拠点のあるラバッジョも出張洗車サービスを行った。 photo:Masanori ASANO
フレーム塗装やリペアなどを行うカーボンドライジャパンは、塗装用のエアーブラシでプラスチック板に三色団子をスプレーで描き、キーホルダーを作る体験イベントを実施。
10分ほどでできるとあって、スタッフの手ほどきを受けながら老若男女問わず挑戦していた。きれいに描くには「吹き付けすぎに注意し、ふわっと吹き付けるのがコツ」とのこと。

カーボンドライジャパンブースでは、エアーブラシで三色団子を描く体験イベントが行われた photo:Masanori ASANO
今後はもっと気軽に参加できるイベントに
このイベントの参加者には、ガチの自転車乗りも多いが、たまたま会場に来て自転車に試乗してみた、という方も結構いらっしゃった。この日初めてロードバイクに乗る女性は、変速やブレーキの操作のレクチャーを受けて試乗に行っていた。「どのレバーでギヤが重くなるんだっけ?」と一緒に来場した友達と話しながら走りに行く姿は微笑ましいものがあった。
また、来場者も「試乗だ」「ブース巡りだ」とガツガツしていないのも印象的だった。好天に恵まれた春の日曜日、仲間とサイクリングでやってきて、会場でまた別の仲間と会って談笑しながらブース巡りや試乗を楽しみ、またサイクリングで帰って行くという「サイクリングの目的地」になっているとも感じた。

「ロードバイクは初めて」という女性も、ブースのスタッフに変速の仕方やブレーキの操作を教わって試乗していた photo:Masanori ASANO
カミハギサイクルの上萩泰司社長は、このイベントの今後について次のように語る。
「将来的にはイベントという枠を取っ払って、もっと気軽に参加できるようになればいいなと思っています。東海地方の各地から笠松に自転車でサイクリストが集まって、自転車関係のブースやキッチンカーが集まって、試乗もグルメも楽しめて、集まった人で集合写真を撮って、またそれぞれの地元に帰っていくみたいな。
『毎年この時期はなんか自転車がいっぱい走ってるけど、何かやってるの?』って一般の人にも自転車に興味を持ってもらうきっかけになって、スポーツバイクに初めて乗った人が自転車好きになって、自転車に乗る人が増えれば最高ですね」
text&Photo:Masanori ASANO
花見に団子の振る舞い、写真撮影、試乗も無料!

このイベントは「お花見、だんご、フォト。」という名前通り、自転車好きが集まって花見を楽しみ、お団子を味わい、写真を撮ろうというイベントだ。今年で4回目を迎えるが、元々はカミハギサイクルと自転車系ユーチューバーのゆみやみさんが企画したお花見ライドだったという。
「最初はどこか花見に行かない?って声をかけていただいたんです。私の地元にいいとこあるよって話になって、笠松町サイクリングロード沿いにある笠松みなと公園でイベントが始まりました。地元の和菓子屋さんのお団子を食べて、プロカメラマンに撮ってもらった写真も無料でもらえて、ってどんどんイベントが大きくなっていったんです」と笠松町の特命アンバサダーも務めるゆみやみさん。

去年は初めて自転車ブランド数社がブースを出展し、試乗会も行われた。その反響も良かったようで、今年はブースの出展社数が37社と大幅に増加。サイクルショーを思わせる規模の大きなイベントになった。
驚くことに、このイベントは誰でも無料で参加できる。受付し、リストバンドを受け取ると、出展社の試乗車に乗ることができる。また、カミハギサイクルでの買い物時にリストバンドを見せると、期間限定で割引料金で買い物できる特典も。
また、イベント終盤に行われる抽選会では、リストバンドの番号が読み上げられれば出展ブランドが提供する豪華アイテムが当たるというから驚きだ。朝一番の会場は、受付を待つ来場者の長蛇の列(比喩でも何でもなく)ができていたが、納得だ。


受付では先着200人に地元笠松町の和菓子店・伊住屋本店の三色団子が振る舞われた。これがイベント名にもなっている「だんご」だ。この日来場したのは450人ほどだったというので、お団子をゲットするには朝イチで行列に並ぶことは必須。
ちなみに筆者は早めの来場が功を奏し、無事にお団子をゲット。餅は軟らかくて弾力があり、優しい甘みがお花見の友にふさわしい美味だった。

もう一つ、イベント名になっている「フォト」は、プロカメラマンによる写真撮影。会場の笠松みなと公園は花見スポットとしても知られ、会場周辺には桜並木がある。この桜をバックに愛車と一緒にプロカメラマンが写真を撮ってくれる。撮影データは後日専用のWEBサイトから自由にダウンロードできる。撮影もデータの受け取りも無料だ。
この日は桜の散り始めぐらいで、風に花びらが舞うなんとも印象的な光景。来場者は愛車とともに思い思いにポーズを取っていた。「去年も撮ってもらったけど、今年は新車で来た」という参加者もいて、毎年撮影を楽しみにしている人も多いという。

37社出展で試乗車もたくさん。試着、体験とイベントも盛りだくさん
筆者は初めてこのイベントに参加したが、公園の一角に自転車ブランドなど37社のブースが並ぶ様子は、ちょっとしたサイクルショーやレースイベント会場顔負けの規模感だ。しかもピナレロやスペシャライズドといった人気ブランドも出展していて、DOGMAシリーズやS-WORKSなどのハイエンドモデルや、E-BIKEの試乗車も用意されていた。人気の試乗車は整理券が配られて希望者が順番待ちする場面も見られた。自転車だけでなく、マヴィックやゴキソなど、ホイールの試乗ができるブランドもあった。


しかも木曽川サイクリングロードを利用した試乗コースは片道約3kmを往復し、最大約6kmある長大なもの。しかもサイクリングロード沿いには桜並木があり、反対側には木曽川が穏やかに流れていて、走っていて気持ち良い道だ。
このような環境で人気車種に試乗して、国内のサイクルショーの試乗コースの数倍はあろうかという距離をじっくり走れるのだから素晴らしい。来年以降はさらに人気を集めそうだ。

試乗だけでなく、シューズやアイウェアの試着もできた。特にシューズはサイズを履き比べられるだけでなく、メーカー担当者がアドバイスもしてくれるとあって、多くの人が気になるモデルを履き比べていた。


サイクルキャップや熊鈴、バーエンドキャップなどハンドメイド系のグッズを販売するブースもあった。オリジナルバーエンドを製作、販売するハンドメイド作家でサイクリストのアイラッチさんは、チームUKYOの応援グッズや、CBCテレビの番組企画でロードバイクに乗る友廣南実アナの似顔絵付きのもの、シリコン製の肉球が付いた癒やし系など、さまざまなバーエンドキャップを作って販売。1ペア2,000円もあれば買えるお手軽カスタムとして注目を集めていた。

一般的なサイクルショーと違うのは、このイベントでは展示や試乗ができるだけでなく、いいなと思ったアイテムがあればカミハギサイクルで割引価格で購入できることだ。ブースに商品がある場合は会場で直接買い物できるし、現物がない場合は会場の会計ブースでカードや電子マネーで支払いすれば、お店から自宅まで発送してもらえるのだ。
例えばシューズの試し履きをして希望のサイズが分かったら、会場でそのまま購入すれば自宅にシューズが届くというわけだ。イベントで試し履きをして最適サイズが分かったとしても、お店に注文しに行く間に購入したいという熱が冷めてしまうかもしれないが、ここならその心配もない。

このほか目を引いたのは、大阪と東京にお店を構える洗車サービスのラバッジョが愛車を洗車してくれる有料のサービス。ラバッジョのサイトを見て岐阜からやってきたという永井辰也さんは「ずっと洗車してもらいたかったけれど、近くにお店がなくて。今日やっと念願が叶いました!」とピカピカになった愛車を前に満足そうだった。

フレーム塗装やリペアなどを行うカーボンドライジャパンは、塗装用のエアーブラシでプラスチック板に三色団子をスプレーで描き、キーホルダーを作る体験イベントを実施。
10分ほどでできるとあって、スタッフの手ほどきを受けながら老若男女問わず挑戦していた。きれいに描くには「吹き付けすぎに注意し、ふわっと吹き付けるのがコツ」とのこと。

今後はもっと気軽に参加できるイベントに
このイベントの参加者には、ガチの自転車乗りも多いが、たまたま会場に来て自転車に試乗してみた、という方も結構いらっしゃった。この日初めてロードバイクに乗る女性は、変速やブレーキの操作のレクチャーを受けて試乗に行っていた。「どのレバーでギヤが重くなるんだっけ?」と一緒に来場した友達と話しながら走りに行く姿は微笑ましいものがあった。
また、来場者も「試乗だ」「ブース巡りだ」とガツガツしていないのも印象的だった。好天に恵まれた春の日曜日、仲間とサイクリングでやってきて、会場でまた別の仲間と会って談笑しながらブース巡りや試乗を楽しみ、またサイクリングで帰って行くという「サイクリングの目的地」になっているとも感じた。

カミハギサイクルの上萩泰司社長は、このイベントの今後について次のように語る。
「将来的にはイベントという枠を取っ払って、もっと気軽に参加できるようになればいいなと思っています。東海地方の各地から笠松に自転車でサイクリストが集まって、自転車関係のブースやキッチンカーが集まって、試乗もグルメも楽しめて、集まった人で集合写真を撮って、またそれぞれの地元に帰っていくみたいな。
『毎年この時期はなんか自転車がいっぱい走ってるけど、何かやってるの?』って一般の人にも自転車に興味を持ってもらうきっかけになって、スポーツバイクに初めて乗った人が自転車好きになって、自転車に乗る人が増えれば最高ですね」
text&Photo:Masanori ASANO
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