6名による集団スプリントに持ち込まれたジロ・デ・イタリア・ウィメン7日目。U23世界王者の20歳、セリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ)がブラントらを退け、グランツール、そしてワールドツアー初勝利を飾った。

ファンサービスをするマリアローザのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:RCS Sport

ジロ・デ・イタリア・ウィメン第7ステージ image:RCS Sport 展開予測の難しいレイアウトで争われた第37回ジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIワールドツアー)の第7ステージ。その理由はコースの大半が平坦路でありながら、終盤に3級山岳ピエトラガヴィーナ(距離3.2km/平均7.9%)が立ちはだかるから。そのため集団スプリントや逃げ切り、または総合勢による争いなど、あらゆる展開が予想された。
比較的スムーズに形成された逃げ集団は、2023年のパリ〜ルーベ・ファム覇者アリソン・ジャクソン(カナダ、サンミシェル・プレフェランスホーム・オベール93)を含む5名。最大9分弱のタイム差を得た逃げを追うメイン集団では、大規模落車が発生し、それにマリアローザを着るアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)が巻き込まれる。しかしプロトンの先頭ではエリーザ・バルサモ(イタリア)による区間5勝目を狙い、リドル・トレックが高速牽引を開始していたため、ファンデルブレッヘンたちは追走を強いられた。

ソルボロ・メッツァーニを出発する選手たち photo:RCS Sport

逃げ集団を形成した5名 photo:RCS Sport
またマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)はその大規模落車の後にも落車する不運に見舞われた。しかしファンデルブレッヘンとロイサーはそれぞれプロトンへの復帰を果たし、レースは落ち着きを取り戻す。そして3級山岳ピエトラガヴィーナに入り、頂上を越える頃に逃げはジャクソンを含む3名に絞られた。
プロトンではFDJユナイテッド・スエズが牽引し、スプリンターを引き離して頂上に到達。この時点で逃げとは31秒差だったため、プロトンが引き戻すのは時間の問題と思われた。しかしその下りでセリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ)とシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)が飛び出し、この動きにエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)とルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)も続いた。

3級山岳の下りで7名の先頭集団が形成された photo:RCS Sport
その結果、新たな選手たちが加わった逃げグループは7名に拡大。プロトンではウノエックス・モビリティとヒューマンパワードヘルスしか積極的に牽引するチームが現れなかったため、先頭集団との差が思うように縮まらない。ロンゴボルギーニの総合タイムを稼ぐべく長時間牽引したペルシコが遅れ、6名によるスプリントはブラントの踏み込みから幕を開けた。

ワールドツアー初勝利を飾ったセリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos
しかし勝ったのはフィニッシュ地点の手前でブラントを追い抜いたジェリーだった。「ステージ前に今日勝つことなんて考えてもいなかった。デミ(フォレリング)を良い位置で下らせるため、少し加速しただけだった。そしたら集団が分断し、ペルシコと一緒になった。その時はミスしたと思ったが、ロンゴボルギーニが追いついてきたので私は牽引することを免れた。奇妙な状況だったけど、この勝利がとても嬉しい」と、ジェリーは語った。
ジェリーは今年4月のブラバンツ・ペイルでプロ初勝利を飾ったばかりの20歳。現U23の世界王者というプロスペクトが、ジロ・デ・イタリアという大舞台でキャリアハイの勝利を手に入れた。


比較的スムーズに形成された逃げ集団は、2023年のパリ〜ルーベ・ファム覇者アリソン・ジャクソン(カナダ、サンミシェル・プレフェランスホーム・オベール93)を含む5名。最大9分弱のタイム差を得た逃げを追うメイン集団では、大規模落車が発生し、それにマリアローザを着るアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)が巻き込まれる。しかしプロトンの先頭ではエリーザ・バルサモ(イタリア)による区間5勝目を狙い、リドル・トレックが高速牽引を開始していたため、ファンデルブレッヘンたちは追走を強いられた。


またマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)はその大規模落車の後にも落車する不運に見舞われた。しかしファンデルブレッヘンとロイサーはそれぞれプロトンへの復帰を果たし、レースは落ち着きを取り戻す。そして3級山岳ピエトラガヴィーナに入り、頂上を越える頃に逃げはジャクソンを含む3名に絞られた。
プロトンではFDJユナイテッド・スエズが牽引し、スプリンターを引き離して頂上に到達。この時点で逃げとは31秒差だったため、プロトンが引き戻すのは時間の問題と思われた。しかしその下りでセリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ)とシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)が飛び出し、この動きにエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)とルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)も続いた。

その結果、新たな選手たちが加わった逃げグループは7名に拡大。プロトンではウノエックス・モビリティとヒューマンパワードヘルスしか積極的に牽引するチームが現れなかったため、先頭集団との差が思うように縮まらない。ロンゴボルギーニの総合タイムを稼ぐべく長時間牽引したペルシコが遅れ、6名によるスプリントはブラントの踏み込みから幕を開けた。

しかし勝ったのはフィニッシュ地点の手前でブラントを追い抜いたジェリーだった。「ステージ前に今日勝つことなんて考えてもいなかった。デミ(フォレリング)を良い位置で下らせるため、少し加速しただけだった。そしたら集団が分断し、ペルシコと一緒になった。その時はミスしたと思ったが、ロンゴボルギーニが追いついてきたので私は牽引することを免れた。奇妙な状況だったけど、この勝利がとても嬉しい」と、ジェリーは語った。
ジェリーは今年4月のブラバンツ・ペイルでプロ初勝利を飾ったばかりの20歳。現U23の世界王者というプロスペクトが、ジロ・デ・イタリアという大舞台でキャリアハイの勝利を手に入れた。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2026第7ステージ結果
| 1位 | セリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) | 3:51:13 |
| 2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック) | |
| 3位 | シャンタル・ペゴロ(イタリア、イゾルマント・プレマック・ヴィットリア) | |
| 4位 | アリソン・ジャクソン(カナダ、サンミシェル・プレフェランスホーム・オベール93) | |
| 5位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:03 |
| 6位 | ガイア・セガート(イタリア、ヴィーニ・ファンティーニ・ビーピンク) | |
| 7位 | ララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ) | +0:08 |
| 8位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
| 9位 | ミリー・コーゼンス(イギリス、フェニックス・プレミアテック) | |
| 10位 | ジョシー・ネルソン(イギリス、ピクニック・ポストNL) |
個人総合成績(マリアローザ)
| 1位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 23:40:36 |
| 2位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | +1:00 |
| 3位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +1:24 |
| 4位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | +2:01 |
| 5位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | +2:03 |
| 6位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +2:07 |
| 7位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック) | +2:33 |
| 8位 | フェムケ・デフリース(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +2:38 |
| 9位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +3:21 |
| 10位 | ウルシュカ・ジガート(スロベニア、AGインシュランス・スーダル) | +3:26 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) |
| 山岳賞 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
| ヤングライダー賞 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) |
| チーム総合成績 | AGインシュランス・スーダル |
text:Sotaro.Arakawa
photo: RCS Sport
photo: RCS Sport