イタリアンアルプスを巡るツアー・オブ・ジ・アルプスの初日は、集団スプリントで決着。チーム右京所属の23歳トンマゾ・ダティ(イタリア)がピドコックを退け、初日勝者に輝いた。

ジロではなくこの後リエージュに向かうトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) photo:CorVos

現役復帰レースとなったドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、ソリューションテックNIPPOラーリ) photo:CorVos 
石橋学がメンバー入りしたチーム右京 photo:CorVos
春のクラシックシーズンも折り返しを迎えたヨーロッパのロードレース。次なるビッグレースであるジロ・デ・イタリア(5月8日開幕)に向けた総合勢の調整レースという意味合いも持つ、ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)が開幕した。
本大会はイタリアンアルプスを舞台とした5日間のステージレースで、初日を除き、全てのステージで1級山岳が設定されたレイアウト。そのためピュアスプリンターの姿はなく、ジロに向かう総合系やクライマー、パンチャーなどが集った。特に注目されたのは現役引退から1年半ぶりの復帰を果たした、43歳のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、ソリューションテックNIPPOラーリ)。またトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)も名を連ね、日本からは石橋学が唯一、チーム右京のメンバーとして参戦した。
初日はオーストリアのインスブルックを巡る144.3kmの丘陵ステージ。2つの周回コースをそれぞれ2周し、合計4つの丘を越えるが、ラスト20km近くは平坦路が続くため、集団スプリントが予想された。コンチネンタルチームによる3名の逃げ集団が形成され、メイン集団はイネオス・グレナディアーズやジェイコ・アルウラーがコントロール。終盤に入るとエマヌエル・ツァンゲルレ(オーストリア、チーム・フォアアールベルク)が唯一逃げから粘ったものの、残り5.2km地点でようやくプロトンに引き戻された。

3名による逃げ集団が形成された photo:Tour of the Alps

プロトンは長時間、イネオス・グレナディアーズが牽引した photo:Tour of the Alps
イネオスが集団先頭に人数を集め、残り3.6km地点からアレンスマンが飛び出す。昨年総合2位に入ったアレンスマンの飛び出しに、ライバルたちは虚を突かれるが、チューダープロサイクリングが中心となり冷静に追走する。集団前方にはチーム右京も人数を固めるなか、残り1km地点を過ぎ、最終ストレートに入った直後に集団はアレンスマンを捉えた。
そのタイミングで踏み始め、先頭に立ったのはトンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京)。その背後にピドコックがついたが、ダティは前を譲ることなくフィニッシュラインを通過した。

スプリントから金星を飾ったトンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京) photo:CorVos
7つのワールドチームが出場し、プロチームの強豪も揃う大会の初日スプリントを制したダティ。「ツアー・オブ・ジ・アルプスで勝てたなんて夢のよう。アレンスマンがアタックしたので、自分はスプリントに備えて集団のなかで力を温存させた。そして最高の勝利を手に入れた」と語った。
ダティはイタリアのトスカーナ州カマイオーレ出身の23歳。2025年はイタリアの国内レースで勝利を重ね、8月からコフィディスのトレーニー(研修生)として走り、今年右京に加入。3月のセッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)第3ステージでは、今回と同じくワールドチーム勢を退け、スプリントからプロ初勝利を飾っていた。



春のクラシックシーズンも折り返しを迎えたヨーロッパのロードレース。次なるビッグレースであるジロ・デ・イタリア(5月8日開幕)に向けた総合勢の調整レースという意味合いも持つ、ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)が開幕した。
本大会はイタリアンアルプスを舞台とした5日間のステージレースで、初日を除き、全てのステージで1級山岳が設定されたレイアウト。そのためピュアスプリンターの姿はなく、ジロに向かう総合系やクライマー、パンチャーなどが集った。特に注目されたのは現役引退から1年半ぶりの復帰を果たした、43歳のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、ソリューションテックNIPPOラーリ)。またトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)も名を連ね、日本からは石橋学が唯一、チーム右京のメンバーとして参戦した。
初日はオーストリアのインスブルックを巡る144.3kmの丘陵ステージ。2つの周回コースをそれぞれ2周し、合計4つの丘を越えるが、ラスト20km近くは平坦路が続くため、集団スプリントが予想された。コンチネンタルチームによる3名の逃げ集団が形成され、メイン集団はイネオス・グレナディアーズやジェイコ・アルウラーがコントロール。終盤に入るとエマヌエル・ツァンゲルレ(オーストリア、チーム・フォアアールベルク)が唯一逃げから粘ったものの、残り5.2km地点でようやくプロトンに引き戻された。


イネオスが集団先頭に人数を集め、残り3.6km地点からアレンスマンが飛び出す。昨年総合2位に入ったアレンスマンの飛び出しに、ライバルたちは虚を突かれるが、チューダープロサイクリングが中心となり冷静に追走する。集団前方にはチーム右京も人数を固めるなか、残り1km地点を過ぎ、最終ストレートに入った直後に集団はアレンスマンを捉えた。
そのタイミングで踏み始め、先頭に立ったのはトンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京)。その背後にピドコックがついたが、ダティは前を譲ることなくフィニッシュラインを通過した。

7つのワールドチームが出場し、プロチームの強豪も揃う大会の初日スプリントを制したダティ。「ツアー・オブ・ジ・アルプスで勝てたなんて夢のよう。アレンスマンがアタックしたので、自分はスプリントに備えて集団のなかで力を温存させた。そして最高の勝利を手に入れた」と語った。
ダティはイタリアのトスカーナ州カマイオーレ出身の23歳。2025年はイタリアの国内レースで勝利を重ね、8月からコフィディスのトレーニー(研修生)として走り、今年右京に加入。3月のセッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)第3ステージでは、今回と同じくワールドチーム勢を退け、スプリントからプロ初勝利を飾っていた。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2026第1ステージ結果
| 1位 | トンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京) | 3:21:35 |
| 2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | |
| 3位 | フロリアン・ストーク(ドイツ、チューダープロサイクリング) | |
| 4位 | ガブリエーレ・ベッセガ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) | |
| 5位 | フェデリコ・イアコモーニ(イタリア、チーム右京) | |
| 6位 | フェリックス・エンゲルハート(ドイツ、ジェイコ・アルウラー) | |
| 7位 | アンドレア・ピエトロボン(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) | |
| 8位 | レオナルド・ヴェスコ(イタリアナショナルチーム) | |
| 9位 | ショーン・クイン(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
| 10位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
| 1位 | トンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京) | 3:21:25 |
| 2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | +0:04 |
| 3位 | フロリアン・ストーク(ドイツ、チューダープロサイクリング) | +0:06 |
| 4位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:08 |
| 5位 | ガブリエーレ・ベッセガ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) | +0:10 |
| 6位 | フェデリコ・イアコモーニ(イタリア、チーム右京) | |
| 7位 | フェリックス・エンゲルハート(ドイツ、ジェイコ・アルウラー) | |
| 8位 | アンドレア・ピエトロボン(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) | |
| 9位 | レオナルド・ヴェスコ(イタリアナショナルチーム) | |
| 10位 | ショーン・クイン(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | トンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京) |
| 山岳賞 | エマヌエル・ツァンゲルレ(オーストリア、チーム・フォアアールベルク) |
| ヤングライダー賞 | ガブリエーレ・ベッセガ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) |
| チーム総合成績 | ポルティ・ヴィジットマルタ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, Tour of the Alps
photo:CorVos, Tour of the Alps