平坦路から最後に急勾配の2級山岳を駆け上がるツアー・オブ・ハイナン第4ステージ。2日目勝者ギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ)がアタックを決め、区間2勝目とともに総合でも首位に返り咲いた。



総合リーダージャージを着てハイナン4日目に臨むシャビエル・ベラサテギ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) photo:Tour of Hainan

中国最南部に浮かぶ海南島を巡るツアー・オブ・ハイナン(UCI2.Pro)は4日目を迎えた。この日のステージは132.7kmと短く、コースの大半は平坦路。しかしラストに2級山岳を駆け上がるため、展開の読みにくいレイアウトとなった。

出場選手のなかで最年長である新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)と、育成チームであるロット・グループワンティに所属しながらも、今季はここまでトップチームに帯同している今村駿介を含む125名がスタートした。この日は20名の大所帯による逃げ集団が形成され、中盤に入るとこの集団は分裂。結果的にルカ・マーリ(イタリア、バルディアーニCSF・7サベール)を含む5名が先頭でローテーションを回した。

一方のメイン集団はXDSアスタナが先導し、逃げとの差を完璧にコントロール。その結果、残り7kmで逃げを捉えると、MBHバンクCSBテレコムフォートの先導で最終2級山岳に突入した。徐々に人数が絞られるなか、アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、MBHバンクCSBテレコムフォート)のハイペースに食らいつけたのは4名のみだった。

区間2勝目を決めたギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ) photo:Tour of Hainan

なかでも軽快なダンシングを織り交ぜながら駆け上がったのは、第2ステージのクライマーたちによる集団スプリントを制したギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ)だった。一方、アシストを1名残したトーマス・ペゼンティ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)が有利な状況を作り出すなか、頂上を越え、フィニッシュ手前600mからシルバが仕掛けた。

コーナーが連続する下りをスムーズにクリアしたシルバが、右手で2本指を立てながらフィニッシュ。区間2勝目に加え、シャビエル・ベラサテギ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)を抜いて総合首位にも返り咲いた。シルバは「すべてが完璧に進み、最終的に勝利を掴むことができた。暑さもあって厳しいステージだったが、うまく対処できた」と喜びを語った。

総合でも首位に返り咲いたギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ) photo:Tour of Hainan
ツアー・オブ・ハイナン2026第4ステージ結果
1位 ギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ) 2:45:46
2位 トーマス・ペゼンティ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)
3位 アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、MBHバンクCSBテレコムフォート) +0:02
4位 ニコラス・ヴィノクロフ(カザフスタン、XDSアスタナ)
5位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ブルゴス・ブルペレットBH)
個人総合成績
1位 ギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ) 16:39:35
2位 シャビエル・ベラサテギ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +0:10
3位 トーマス・ペゼンティ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)
4位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ブルゴス・ブルペレットBH) +0:17
5位 アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、MBHバンクCSBテレコムフォート) +0:18
その他の特別賞
ポイント賞 シャビエル・ベラサテギ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
山岳賞 イゴール・チザン(カザフスタン、クイックプロチーム)
チーム総合成績 ポルティ・ヴィジットマルタ
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour of Hainan