今村駿介が長時間にわたって集団牽引したツアー・オブ・ハイナン第1ステージ。ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテックNIPPOラーリ)が集団スプリントを制した。



序盤に形成された4名による逃げグループ photo:Tour of Hainan

4月15日に開幕したツアー・オブ・ハイナン(UCI2.Pro)は、中国最南部の海南省を舞台とするステージレースだ。2006年に初開催され、2009年にプロツアーに昇格。ここ数年は開催時期が目まぐるしく変わってきたが、今年は昨年と同じ4月中旬の開催となった。5日間を通して本格的な山岳は登場せず、登りフィニッシュも2級山岳を上る第4ステージのみ。そのため、大半のステージで集団スプリントが予想され、多くのチームがエーススプリンターを連れてきた。

ワールドチームは昨年より1つ増え、ロット・アンテルマルシェとXDSアスタナが出場。日本勢では今村駿介(ロット・グループワンティ)がトップチームであるロットのメンバーに選ばれ、ソリューションテックNIPPOラーリからは出場選手中最年長となる新城幸也と、育成チーム所属の鎌田晃輝が出場した。

大会初日の舞台は省都・海口市を出発する177kmの平坦路。序盤に形成された4名による逃げ集団は、残り90km地点で早くも引き戻される。すると今度は3名が逃げを打った。しかし、メイン集団は2つのワールドチームに加え、カハルラル・セグロスRGAも牽引したため、2分以上のリードを許さなかった。

今村も長い時間牽引したプロトンでは、横風による集団分断を警戒したチームがスピードを上げたため、残り25km地点で先頭3名を捉えた。そしてレースは予想通り集団スプリントへ。そのなかで激しい位置取り争いが展開され、残り1km地点手前では鎌田を含む落車が発生。不運にも鎌田は初日リタイアを強いられた。

初日スプリントを制したドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテックNIPPOラーリ) photo:Tour of Hainan

残り300mからの最終ストレートで主導権を握ったのはロット。エーススプリンターのステフェン・デシュハイテニール(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が真っ先にスプリントを開始するものの、フィニッシュまで距離があったため、入れ替わるように先頭に出たドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテックNIPPOラーリ)が勝利した。

新城と共に2025年にバーレーン・ヴィクトリアスから加入したラヨビッチによる、今年2勝目。2クラスのレースを含めると4勝目となった。ラヨビッチは「この勝利が嬉しい。終盤に向け番手を上げるという、全てが計画通り進んだ。この勝利は来るステージに向け自信を与えてくれる」と喜んだ。

今季2勝目を飾ったドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテックNIPPOラーリ) photo:Tour of Hainan
ツアー・オブ・ハイナン2026第1ステージ結果
1位 ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテックNIPPOラーリ) 4:03:04
2位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)
3位 ダニエル・カビア(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH)
4位 ステフェン・デシュハイテニール(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)
5位 ハビエル・セラノ(スペイン、ポルティ・ヴィジットマルタ)
個人総合成績
1位 ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテックNIPPOラーリ) 4:03:04
2位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) +0:04
3位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ブルゴス・ブルペレットBH) +0:05
4位 イゴール・チザン(カザフスタン、クイックプロチーム)
5位 ダニエル・カビア(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH) +0:06
その他の特別賞
ポイント賞 ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテックNIPPOラーリ)
山岳賞 イゴール・チザン(カザフスタン、クイックプロチーム)
チーム総合成績 ポルティ・ヴィジットマルタ
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour of Hainan

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