最後のオウデ・クワレモントで驚異的な登坂スピードを披露したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)。ヨーロッパ王者が6度目の出場で、念願の勝利を手に入れた。

いまだ優勝のないデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

大会連覇目指すコペッキー photo:CorVos 
昨年2位だったフェランプレヴォ photo:CorVos
4月5日に行われたロンド・ファン・フラーンデレン女子は、2004年に初開催された女子レースとしては比較的長い歴史を持つワンデーレース。舞台はオーデナールデを発着する総距離164.1kmのコースで、6箇所の石畳区間に9つの急坂が待ち受けるなかなかの難コースだ。勝負が分かれるのは例年、最大勾配20.8%の激坂コッペンベルグや、オウデ・クワレモント、そしてその直後に控えるパテルベルグとなる。
前年覇者を表すゼッケン1をつけるのは、ミラノ〜サンレモを制したロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)。まだ優勝のないデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が有力視されるなか、前年2位だったポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)にも大きな注目が集まった。
アナスタシア・コレソワ(ベラルーシ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)らが形成した逃げは8名。一時、メイン集団に5分以上の差をつけるものの、レース後半に入ると徐々にその差は縮小。集団から脱落する選手も現れ、コレソワら4名に絞られた。

マーレン・ロイサー(スイス、モビスター)のアタックがプロトンの人数を絞り込む photo:CorVos
それを追うプロトンでは、この日2つ目の急坂モーレンベルグでモビスターのエースであるマーレン・ロイサー(スイス)が加速する。これによって集団は分裂し、フォレリングや2024年覇者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)ら12名の集団が作られる。そこにコペッキーは残れなかったものの、チームメイトでスプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が入った。
しかし向かい風の影響もあり、精鋭集団のスピードは維持されることなく、後続が合流する。そして逃げ集団を振り切り、単独先頭に立ったコレソワは、コッペンベルグを前に吸収された。直後に大規模落車が発生し、巻き込まれたロイサーがリタイアした。

FDJユナイテッド・スエズの高速牽引が人数を減らしていく photo:CorVos
コッペンベルグに入るとフランシスカ・コッホ(ドイツ、FDJユナイテッド・スエズ)が先導し、頂上を越える頃には先頭は9名まで絞られ、後続が追いついて20名の先頭集団となる。その後もFDJユナイテッド・スエズを中心にレースは進み、集団は分裂と再合流を繰り返しながら残り19km地点から始まるオウデ・クワレモントへ。登り口からフォレリングが仕掛け、先頭に立った。

オウデ・クワレモントで後続を振り切り、単独先頭に立ったデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

追走を強いられたポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos 
順調に残り距離を消化していくデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos
ヨーロッパ王者を表す、ヘルメットからシューズまで全身白地のウェアに身を包んだフォレリングは、シッティングのままグイグイと石畳坂でバイクを進める。その圧倒的なスピードにはコペッキーやプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)はついていけず、辛うじて食らいつくフェランプレヴォも徐々に引き離されていく。
続くパテルベルグでもそのスピードは衰えることなく、長い最終ストレートに単独で到着。両手を胸の前で合わせ、白い歯を見せながらフィニッシュした。

両手をあわせ、初優勝を喜ぶデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

ヨーロッパ王者デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)がロンドを初制覇 photo:CorVos
それから42秒遅れでフィニッシュにやってきたのは、協力して追走したフェランプレヴォとピーテルセの2名。フェランプレヴォが先着し、2年連続の2位。4位は1分4秒遅れのコペッキーだった。
2023年の2位を含め、6度目の出場で念願の初優勝を果たしたフォレリング。「レース終盤は本当に厳しかった。ただ、できるだけ速く走ればこの苦しみも早く終わると思っていた。苦しみの中でも心を落ち着かせ、最後までやり遂げることができた。今日は向かい風が強く、集団のペースも遅かった。だからこそ難しい位置取りでチームメイトが力となった。彼女たちのおかげで終盤にフレッシュな状態でいられた。オウデ・クワレモントでアタックする姿を、昨夜何度も夢で見た。自分に最も向いている登りで、後ろを振り向かず踏み続けた。石畳を抜けたところで、ようやく自分が1人だと気がついた」とレースを振り返った。



4月5日に行われたロンド・ファン・フラーンデレン女子は、2004年に初開催された女子レースとしては比較的長い歴史を持つワンデーレース。舞台はオーデナールデを発着する総距離164.1kmのコースで、6箇所の石畳区間に9つの急坂が待ち受けるなかなかの難コースだ。勝負が分かれるのは例年、最大勾配20.8%の激坂コッペンベルグや、オウデ・クワレモント、そしてその直後に控えるパテルベルグとなる。
前年覇者を表すゼッケン1をつけるのは、ミラノ〜サンレモを制したロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)。まだ優勝のないデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が有力視されるなか、前年2位だったポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)にも大きな注目が集まった。
アナスタシア・コレソワ(ベラルーシ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)らが形成した逃げは8名。一時、メイン集団に5分以上の差をつけるものの、レース後半に入ると徐々にその差は縮小。集団から脱落する選手も現れ、コレソワら4名に絞られた。

それを追うプロトンでは、この日2つ目の急坂モーレンベルグでモビスターのエースであるマーレン・ロイサー(スイス)が加速する。これによって集団は分裂し、フォレリングや2024年覇者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)ら12名の集団が作られる。そこにコペッキーは残れなかったものの、チームメイトでスプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が入った。
しかし向かい風の影響もあり、精鋭集団のスピードは維持されることなく、後続が合流する。そして逃げ集団を振り切り、単独先頭に立ったコレソワは、コッペンベルグを前に吸収された。直後に大規模落車が発生し、巻き込まれたロイサーがリタイアした。

コッペンベルグに入るとフランシスカ・コッホ(ドイツ、FDJユナイテッド・スエズ)が先導し、頂上を越える頃には先頭は9名まで絞られ、後続が追いついて20名の先頭集団となる。その後もFDJユナイテッド・スエズを中心にレースは進み、集団は分裂と再合流を繰り返しながら残り19km地点から始まるオウデ・クワレモントへ。登り口からフォレリングが仕掛け、先頭に立った。



ヨーロッパ王者を表す、ヘルメットからシューズまで全身白地のウェアに身を包んだフォレリングは、シッティングのままグイグイと石畳坂でバイクを進める。その圧倒的なスピードにはコペッキーやプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)はついていけず、辛うじて食らいつくフェランプレヴォも徐々に引き離されていく。
続くパテルベルグでもそのスピードは衰えることなく、長い最終ストレートに単独で到着。両手を胸の前で合わせ、白い歯を見せながらフィニッシュした。


それから42秒遅れでフィニッシュにやってきたのは、協力して追走したフェランプレヴォとピーテルセの2名。フェランプレヴォが先着し、2年連続の2位。4位は1分4秒遅れのコペッキーだった。
2023年の2位を含め、6度目の出場で念願の初優勝を果たしたフォレリング。「レース終盤は本当に厳しかった。ただ、できるだけ速く走ればこの苦しみも早く終わると思っていた。苦しみの中でも心を落ち着かせ、最後までやり遂げることができた。今日は向かい風が強く、集団のペースも遅かった。だからこそ難しい位置取りでチームメイトが力となった。彼女たちのおかげで終盤にフレッシュな状態でいられた。オウデ・クワレモントでアタックする姿を、昨夜何度も夢で見た。自分に最も向いている登りで、後ろを振り向かず踏み続けた。石畳を抜けたところで、ようやく自分が1人だと気がついた」とレースを振り返った。
ロンド・ファン・フラーンデレン2026結果
| 1位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | 4:16:37 |
| 2位 | ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:42 |
| 3位 | プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | |
| 4位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +1:04 |
| 5位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
| 6位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
| 7位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | +1:07 |
| 8位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
| 9位 | ミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +1:58 |
| 10位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、FDJユナイテッド・スエズ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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