ボルタ・ア・カタルーニャ最初の山岳フィニッシュとなった第5ステージ。ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が最終山岳でライバルたちを一蹴し、総合首位に立った。

前日勝者のイーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos
3連続の山頂フィニッシュの初日になるはずが、強風のため前日はスプリントステージとなったボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)。その5日目は5つのカテゴリー山岳(1、2、1、1、超級)を立て続けに登る山岳ステージとして行われた。しかし前日からの風が収まらなかったため、レース主催者は最終山岳コル・デ・パルのフィニッシュラインを頂上から2.2km手前に変更。それでも、登坂距離16.7km(平均勾配6.7%)という高難易度の登りであることに変わりはない。
最初の1級山岳で分裂するなど、アタック合戦が繰り広げられた末に、約20名程度が先頭グループを形成した。そしてその中からジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)らが飛び出し、遅れて合流した選手らと5名の逃げ集団を作る。その中にはマルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)やエイネル・ルビオ(コロンビア、モビスター)など、強力なメンバーが名を連ね、逃げ切り勝利を目指した。
逃げの中でも、今年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを連戦予定のチッコーネは積極的で、最初の1級山岳から4つ目までの山岳を先頭通過する。一方のメイン集団はイネオス・グレナディアーズとレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが先導し、ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)へのプレッシャーをかける。そしてレースが動いたのは最後から2つめの1級山岳の下りで、チッコーネがアタックした場面だった。

逃げに乗り、単独先頭に立ったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos
単独先頭に立ったチッコーネにはソレルとダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)が合流するものの、最終山岳前の平坦路で再び単独先頭に立つ。そしてチッコーネは最終山岳コル・デ・パルに突入。プロトンはオスカー・オンリー(イギリス)のためにイネオスがペースを作り、逃げから遅れた選手たちを次々と捉え、同時に集団の人数を絞っていく。
次々とアタックが繰り出されたものの、決定的な動きには繋がらず、残り6.8km地点でヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が遂に動く。そのハイペースにはヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)が食らいつく一方、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は遅れる。この時点で既に、下り区間で落車したトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)が遅れており、またジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)の姿もなかった。

最終山岳でアタックしたヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
ヴィンゲゴーは先行していた追走集団を捉え、残り5.9km地点でチッコーネもキャッチ。脚を回すスピードを一切緩めないヴィンゲゴーは、そのまま追走の選手たちも振り切って先頭に立つ。淡々と高出力で踏み続けるヴィンゲゴーは悠々とフィニッシュラインに到着し、右手に付ける指輪に口づけをしてから、ガッツポーズを作った。

独走勝利で総合首位に立ったヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
51秒遅れで2位フィニッシュしたのはフェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM)。1分1秒遅れだったレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)が3位で、エヴェネプールは1分38秒遅れの6位だった。
圧巻勝利で総合首位に立ち、ボーナスタイムを含め57秒差のリードを得たヴィンゲゴー。レース後、「今日、これほどのタイム差を作れて嬉しい。厳しいステージで、序盤は調子が良くなかった。だが最終山岳で良い感触を取り戻し、最終山岳ではセップ(クス)が良いリズムを作ってくれた。今日のチームの走りを誇りに思う」と、喜びを語った。

3連続の山頂フィニッシュの初日になるはずが、強風のため前日はスプリントステージとなったボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)。その5日目は5つのカテゴリー山岳(1、2、1、1、超級)を立て続けに登る山岳ステージとして行われた。しかし前日からの風が収まらなかったため、レース主催者は最終山岳コル・デ・パルのフィニッシュラインを頂上から2.2km手前に変更。それでも、登坂距離16.7km(平均勾配6.7%)という高難易度の登りであることに変わりはない。
最初の1級山岳で分裂するなど、アタック合戦が繰り広げられた末に、約20名程度が先頭グループを形成した。そしてその中からジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)らが飛び出し、遅れて合流した選手らと5名の逃げ集団を作る。その中にはマルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)やエイネル・ルビオ(コロンビア、モビスター)など、強力なメンバーが名を連ね、逃げ切り勝利を目指した。
逃げの中でも、今年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを連戦予定のチッコーネは積極的で、最初の1級山岳から4つ目までの山岳を先頭通過する。一方のメイン集団はイネオス・グレナディアーズとレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが先導し、ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)へのプレッシャーをかける。そしてレースが動いたのは最後から2つめの1級山岳の下りで、チッコーネがアタックした場面だった。

単独先頭に立ったチッコーネにはソレルとダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)が合流するものの、最終山岳前の平坦路で再び単独先頭に立つ。そしてチッコーネは最終山岳コル・デ・パルに突入。プロトンはオスカー・オンリー(イギリス)のためにイネオスがペースを作り、逃げから遅れた選手たちを次々と捉え、同時に集団の人数を絞っていく。
次々とアタックが繰り出されたものの、決定的な動きには繋がらず、残り6.8km地点でヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が遂に動く。そのハイペースにはヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)が食らいつく一方、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は遅れる。この時点で既に、下り区間で落車したトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)が遅れており、またジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)の姿もなかった。

ヴィンゲゴーは先行していた追走集団を捉え、残り5.9km地点でチッコーネもキャッチ。脚を回すスピードを一切緩めないヴィンゲゴーは、そのまま追走の選手たちも振り切って先頭に立つ。淡々と高出力で踏み続けるヴィンゲゴーは悠々とフィニッシュラインに到着し、右手に付ける指輪に口づけをしてから、ガッツポーズを作った。

51秒遅れで2位フィニッシュしたのはフェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM)。1分1秒遅れだったレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)が3位で、エヴェネプールは1分38秒遅れの6位だった。
圧巻勝利で総合首位に立ち、ボーナスタイムを含め57秒差のリードを得たヴィンゲゴー。レース後、「今日、これほどのタイム差を作れて嬉しい。厳しいステージで、序盤は調子が良くなかった。だが最終山岳で良い感触を取り戻し、最終山岳ではセップ(クス)が良いリズムを作ってくれた。今日のチームの走りを誇りに思う」と、喜びを語った。
ボルタ・ア・カタルーニャ2026第5ステージ
| 1位 | ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:13:44 |
| 2位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) | +0:51 |
| 3位 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:01 |
| 4位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 5位 | ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) | +1:03 |
| 6位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +1:38 |
| 7位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +1:39 |
| 8位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | |
| 9位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、モビスター) | |
| 10位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) |
個人総合成績
| 1位 | ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | 19:44:45 |
| 2位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) | +0:57 |
| 3位 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:09 |
| 4位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +1:13 |
| 5位 | ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) | +1:15 |
| 6位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +1:38 |
| 7位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +1:51 |
| 8位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | |
| 9位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、モビスター) | |
| 10位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) |
| 山岳賞 | バティスト・ヴェストロフール(フランス、ロット・アンテルマルシェ) |
| ヤングライダー賞 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) |
| チーム総合成績 | ヴィスマ・リースアバイク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos