1級山岳の山頂フィニッシュで争われたヴォルタ・アオ・アルガルヴェ第2ステージ。19歳のポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)がフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)とのスプリントを制し、プロ初勝利を手に入れた。



2月19日に行われたヴォルタ・アオ・アルガルヴェ第2ステージ photo:Volta ao Algarve

ポルトガルで開催中のヴォルタ・アオ・アルガルヴェ・エン・ビシクレタ(UCI2.Pro)第2ステージは、総合順位が争われる山頂フィニッシュだ。147.2kmコースは最後に3級、そして1級山岳アルト・ダ・フォイア(距離8.9km/平均6.3%)を登る山岳ステージ。スプリント決着だった前日から一転、クライマーによる白熱の登坂バトルが繰り広げられた。

前日も逃げた山岳賞ジャージを着るトマス・コンテ(アルゼンチン、アヴィルード ・ ロウレターノ ・ ロウレ)の入った逃げ集団は8名。27歳でプロデビューを目指すコンテは3つの3級山岳全てをトップ通過し、山岳賞のリードを拡大させる。終盤の1級山岳に入るとメイン集団は逃げを捉え、リドル・トレックがペースを作った。

アタックを仕掛けるポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos

リドルの総合エースは、今年加入したフアン・アユソ(スペイン)。昨年までのチームメイトであるジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)との直接対決も注目されるなか、残り4km地点を過ぎ、集団は30名以下となっていた。そして勾配が厳しい区間でアタックしたアユソには、アルメイダとポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)の2名しか反応できなかった。

セクサスの加速にアルメイダが遅れるシーンもありながら、牽制が入ったため後続が追いつき、オスカー・オンリー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とマシュー・リッチテッロ(アメリカ、デカトロンCMA CGM)が合流。デカトロンが2名を揃えた、数的優位の5名となる。ただフィニッシュ手前でのシャッフルにより、勝負はアルメイダとアユソ、そしてセクサスの3名に絞られた。

コーナーが連続するテクニカルなフィニッシュでセクサスが仕掛け、ぴったりとマークするアユソを尻目に、母国ファンの声援を受けるアルメイダは遅れを取る。そして若手2名による白熱のスプリントは、終盤の積極性が光ったセクサスに軍配が上がった。

プロ初勝利を手に入れたポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos

敗れながらも総合首位に浮上したフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) photo:Volta ao Algarve

2006年生まれの19歳にして、プロ2年目のセクサスが掴んだプロ初勝利。「信じられない。プロ初勝利がこんな舞台で達成できるなんて。アユソとアルメイダが協調しないことはわかっており、リッチテッロが(先頭集団に)戻ってハイペースを刻んでくれたおかげ。適切なタイミングでスプリントができた」と、強豪を退け掴んだプロ初勝利を振り返った。

総合では2日間にわたりボーナスタイムを稼いでいたアユソが総合首位に浮上。翌日は19.5kmの個人タイムトライアル。総合順位が再びシャッフルされる可能性が高い。
ヴォルタ・アオ・アルガルヴェ2026第2ステージ
1位 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) 3:49:50
2位 フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)
3位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) +0:01
4位 オスカー・オンリー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) +0:04
5位 マシュー・リッチテッロ(アメリカ、デカトロンCMA CGM) +0:06
個人総合成績
1位 フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) 8:10:44
2位 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)
3位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) +0:07
4位 オスカー・オンリー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) +0:14
5位 マシュー・リッチテッロ(アメリカ、デカトロンCMA CGM) +0:16
その他の特別賞
ポイント賞 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)
山岳賞 トマス・コンテ(アルゼンチン、アヴィルード ・ ロウレターノ ・ ロウレ)
ヤングライダー賞 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)
チーム総合成績 イネオス・グレナディアーズ
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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