ワールドツアー第2戦のマペイ・カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースは、白熱のスプリント決着。トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)がブレナンを退け、大会初優勝を飾った。

現役ラストレースに臨んだサイモン・クラーク(オーストラリア、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos
2026年のワールドツアー第2戦として、2月1日に行われたのがマペイ・カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースだ。1月25日に閉幕したサントス・ツアー・ダウンアンダーの後、前哨戦であるサーフコースト・クラシックが山火事および気象状況の悪化を受け、開催中止。代替レースとしてジーロング市街地でのクリテリウムが行われ、無事本戦が開催された。
ジーロングを発着地点とする182.3kmコースは、南側を大きく1周し、その後ジーロング市街地コースを3周半。勝負所となるのは計4度登るチャランブラ・クレセント(距離1.4km/平均7%)だ。ハイスピードでの登坂となればピュアスプリンターには少々厳しく、昨年の独走や小集団スプリントが予想された。
これが現役最終レースとなる39歳、サイモン・クラーク(オーストラリア、NSNサイクリングチーム)に大きな声援が送られるなか、132名の選手たちが走り出す。ツアー・ダウンアンダーで3名を失い、4名での出走となったUAEチームエミレーツXRGからヴェガールスターケ・ラエンゲン(ノルウェー)が飛び出し、そこにオリヴァー・ピース(イギリス、ピクニック・ポストNL)らが反応。3名による逃げ集団に対し、今年ワールドチームに昇格したウノエックス・モビリティらが中心となり、メイン集団のペースを作った。

チャランブラ・クレセントを登る3名による逃げ集団 photo:CorVos
しかしこの逃げは長く続かず、70km地点で集団に吸収される。その後はクライマーであるサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)で勝負したいバーレーン・ヴィクトリアスが高速牽引。登りを含む周回コースに入ると、ヴィスマ・リースアバイクやディフェンディング王者マウロ・シュミット(スイス)擁するジェイコ・アルウラーなどが、代わる代わる集団先頭でコントロールした。
途中、登りでブイトラゴによるアタックが集団の人数を絞ったものの、登坂距離が短いため、その後の下りと平坦路でスプリンターたちが追いつく展開が繰り返される。レース終盤ではアンネシュ・スコーシェス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)と、オーストラリアナショナルチームとして出場したクリス・ハーパー(ピナレロQ36.5プロサイクリング)がエスケープ。緊張感が高まるプロトンではアンドレア・バジオーリ(イタリア、リドル・トレック)ら10名前後の集団落車が発生するなか、最後のチャランブラ・クレセントで逃げの2名は引き戻された。

チャランブラ・クレセントのたびに仕掛けたサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race
共にツアー・ダウンアンダーで区間優勝したスプリンター、マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)やトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)が食らいつく集団からはブイトラゴがアタック。そこにルーク・ランパーティ(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)が反応し、その背後にブレナンがつく。先頭集団は下りと平坦路で人数を増やし、勝負は約20名によるスプリント勝負に持ち込まれた。
最終ストレートを前にルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)がアタックし、集団内にチームメイトを欠くブレナンが反応する。プラップが踏むのを止めたため、残り300mで集団先頭に押し出されたブレナンがスプリントを開始。圧倒的なトップスピードで一度は後続を引き離したものの、タイミングを伺っていたアンドレースンがブレナンに並び、そしてフィニッシュ手前で抜き去った。

マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)がトップに立つ photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race

ブレナンを退け、勝利したトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos
ロングスプリントを強いられたブレナンとは対照的に、絶好の位置から踏み始めたアンドレースンが勝った。「終盤に向けてできるだけエネルギーを温存できるよう、レースをできるだけ楽に進めようと試みた。最後は全力を出し切り、チームの走りを最高の形に繋げるために、最も良い選手の背後を取り、スプリントした」とレースを振り返ったアンドレースン。昨年はサーフコースト・クラシックを制したものの、本戦は15位。ツアー・ダウンアンダーでのワールドツアー初勝利から、オーストラリアの地で早くも2勝目を手に入れた。
そしてクラークはチームメイトのニック・シュルツ(オーストラリア)に肩を抱かれながら、76位でフィニッシュ。18年のプロ生活に笑顔で別れを告げた。

チームメイトと共に最終レースを終えたサイモン・クラーク(オーストラリア、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos

ワールドツアー2勝目を飾ったトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race

2026年のワールドツアー第2戦として、2月1日に行われたのがマペイ・カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースだ。1月25日に閉幕したサントス・ツアー・ダウンアンダーの後、前哨戦であるサーフコースト・クラシックが山火事および気象状況の悪化を受け、開催中止。代替レースとしてジーロング市街地でのクリテリウムが行われ、無事本戦が開催された。
ジーロングを発着地点とする182.3kmコースは、南側を大きく1周し、その後ジーロング市街地コースを3周半。勝負所となるのは計4度登るチャランブラ・クレセント(距離1.4km/平均7%)だ。ハイスピードでの登坂となればピュアスプリンターには少々厳しく、昨年の独走や小集団スプリントが予想された。
これが現役最終レースとなる39歳、サイモン・クラーク(オーストラリア、NSNサイクリングチーム)に大きな声援が送られるなか、132名の選手たちが走り出す。ツアー・ダウンアンダーで3名を失い、4名での出走となったUAEチームエミレーツXRGからヴェガールスターケ・ラエンゲン(ノルウェー)が飛び出し、そこにオリヴァー・ピース(イギリス、ピクニック・ポストNL)らが反応。3名による逃げ集団に対し、今年ワールドチームに昇格したウノエックス・モビリティらが中心となり、メイン集団のペースを作った。

しかしこの逃げは長く続かず、70km地点で集団に吸収される。その後はクライマーであるサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)で勝負したいバーレーン・ヴィクトリアスが高速牽引。登りを含む周回コースに入ると、ヴィスマ・リースアバイクやディフェンディング王者マウロ・シュミット(スイス)擁するジェイコ・アルウラーなどが、代わる代わる集団先頭でコントロールした。
途中、登りでブイトラゴによるアタックが集団の人数を絞ったものの、登坂距離が短いため、その後の下りと平坦路でスプリンターたちが追いつく展開が繰り返される。レース終盤ではアンネシュ・スコーシェス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)と、オーストラリアナショナルチームとして出場したクリス・ハーパー(ピナレロQ36.5プロサイクリング)がエスケープ。緊張感が高まるプロトンではアンドレア・バジオーリ(イタリア、リドル・トレック)ら10名前後の集団落車が発生するなか、最後のチャランブラ・クレセントで逃げの2名は引き戻された。

共にツアー・ダウンアンダーで区間優勝したスプリンター、マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)やトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)が食らいつく集団からはブイトラゴがアタック。そこにルーク・ランパーティ(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)が反応し、その背後にブレナンがつく。先頭集団は下りと平坦路で人数を増やし、勝負は約20名によるスプリント勝負に持ち込まれた。
最終ストレートを前にルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)がアタックし、集団内にチームメイトを欠くブレナンが反応する。プラップが踏むのを止めたため、残り300mで集団先頭に押し出されたブレナンがスプリントを開始。圧倒的なトップスピードで一度は後続を引き離したものの、タイミングを伺っていたアンドレースンがブレナンに並び、そしてフィニッシュ手前で抜き去った。


ロングスプリントを強いられたブレナンとは対照的に、絶好の位置から踏み始めたアンドレースンが勝った。「終盤に向けてできるだけエネルギーを温存できるよう、レースをできるだけ楽に進めようと試みた。最後は全力を出し切り、チームの走りを最高の形に繋げるために、最も良い選手の背後を取り、スプリントした」とレースを振り返ったアンドレースン。昨年はサーフコースト・クラシックを制したものの、本戦は15位。ツアー・ダウンアンダーでのワールドツアー初勝利から、オーストラリアの地で早くも2勝目を手に入れた。
そしてクラークはチームメイトのニック・シュルツ(オーストラリア)に肩を抱かれながら、76位でフィニッシュ。18年のプロ生活に笑顔で別れを告げた。


カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース2026結果
| 1位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) | 4:15:25 |
| 2位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 3位 | ブレイディ・ギルモア(オーストラリア、NSNサイクリングチーム) | |
| 4位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | |
| 5位 | ナトナエル・テスファツィオン(エリトリア、モビスター) | |
| 6位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 7位 | フィリッポ・ザナ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
| 8位 | ガル・グリヴァル(スロベニア、アルペシン・プレミアテック) | |
| 9位 | フランチェスコ・ブザット(イタリア、アルペシン・プレミアテック) | |
| 10位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、XDSアスタナ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race, CorVos
photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race, CorVos
Amazon.co.jp