小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)をはじめ、多くの選手たちの今季初戦となったクラシカ・コムニタ・バレンシアナ。伝統あるスペインのワンデーレースで、ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユニベット・ローズ・ロケッツ)が新天地に初勝利をもたらした。



横風分断を仕掛けるユニベット・ローズ・ロケッツ photo:Clàssica Comunitat Valenciana

オーストラリアでワールドツアー初戦となるサントス・ツアー・ダウンアンダーの最終ステージが行われた1月25日、スペイン東海岸に位置するスペイン第3の都市バレンシアで「クラシカ・コムニタ・バレンシアナ」が開催された。レースカテゴリーは上から3番目の1クラスだが、各チームのトレーニング合宿地から近いこともあり、例年多くのワールドチームが出場し、今年は5つのワールドチームが揃うワンデーレースとなった。

コース序盤はアップダウンが続くものの、ラスト約70kmは平坦路。そのためジェイコ・アルウラーから今年、プロチームのユニベット・ローズ・ロケッツに電撃移籍したディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)やブライアン・コカール(フランス、コフィディス)ら多くのスプリンターが出場。中でも2025年に19勝を飾り、大ブレイクしたポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)が注目された。

プロ2年目を迎えた小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)も出場したレースは、ワールドチームがメイン集団のペースを作り、残り30kmで2名の逃げを吸収。その後はユニベットが高速牽引し、横風による集団分断が発生した。それにより先頭集団は17名に絞られ、そのまま最終ストレートに突入した。

移籍後初戦で勝利をもたらしたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユニベット・ローズ・ロケッツ) photo:CorVos

チームメイト2名によるリードアウトを受け、勢いよくフルーネウェーヘンがスプリントを開始する。マニエは遅れていくユニベットのアシストをかわしてトップスピードに乗ったものの、最後までトップスピードを保ったフルーネウェーヘンが先頭でフィニッシュした。

名スプリンターのマルセル・キッテル(ドイツ)をスプリントコーチに招聘し、チーム初戦でいきなり結果をもたらしたフルーネウェーヘン。「序盤の山岳でも集団に残り、横風の中でもチームのほぼ全員が先頭集団に残ることができた。その後も冷静なレース運びから、勝つことができた。チームとして今後のレースへのモチベーションに繋がるよ」と、チームが直後に公開した密着動画で語った。

一方、体調が万全でないなかの初戦だった小山は、残り40km地点で集団から遅れ、15分31秒遅れの122位でフィニッシュ。本人はブログで「体調が良くても厳しかったであろう横風で分断があったので、体調が良くなかった自分には本当に地獄のような時間でした」と綴りながらも、「先のことを考えるとひとまずゴールして良かったと思います」と前向きなコメントを残している。
クラシカ・コムニタ・バレンシアナ2026結果
1位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユニベット・ローズ・ロケッツ) 4:46:09
2位 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)
3位 エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエネルジー)
122位 小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH) +15:31
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos