サントス・ツアー・ダウンアンダーの最終第5ステージで、注目の若手であるマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)がスプリント勝利。カンガルーの侵入により落車したジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)が総合優勝を決めた。

1月25日に最終日を迎えたサントス・ツアー・ダウンアンダー photo:CorVos
今年で26回目を迎えたサントス・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。クイーン(最難関)ステージになるはずだった前日は森林火災の警戒によりコースが短縮され、集団スプリントで決着。約22kmのコースを8周する169.8kmの戦いも、熱きスピードバトルに持ち込まれた。
前日に落車した前回王者、ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)が不在の集団は、総合リーダージャージを着るジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)を先頭にスタート。ロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が何度も試みた逃げは、最終日かつコース上にアタックを誘発する丘があったことから活発化した。

ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら4名による逃げ集団 photo:CorVos
スタナードのチャレンジが実り、パスカル・エインコールン(オランダ、スーダル・クイックステップ)と2日連続となったルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)の3名が逃げ集団を形成した。プロトンではUAEチームエミレーツXRGが牽引。すでにナルバエスに加えヴェガールスターケ・ラエンゲン(ノルウェー)もリタイアしているため、人数を減らしたUAEは、区間優勝の可能性のあったスプリンターのフアン・モラノ(コロンビア)に牽引役を任せるしかなかった。
2つのチームでのトレーニー(研修生)を経て、ようやく今年プロデビューを果たしたパヴェル・ノヴァク(チェコ、モビスター)がプロトンを飛び出し、逃げ集団に合流して4名になった。一方のプロトンでは、2頭のカンガルーがコース上に飛び出し、ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツXRG)が落車。このオーストラリアならではの珍事は、ビョーグのリタイアに繋がった。

2頭のカンガルーによって落車が発生した photo:CorVos
この落車にヴァインも巻き込まれたため、プロトンは総合リーダーへの配慮からペースを落とす。そのため逃げとの差は広がったものの、スプリントのチャンスを自覚したチームがハイペースに持ち込む。そんな慌ただしさを増す集団からは、丘の登りを使ってサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)が逃げ集団に合流し、チームメイトのためにスタナードが高速牽引を見せた。
UAEの牽引はヴィスマ・リースアバイクに引き継がれ、エーススプリンターであるマシュー・ブレナン(イギリス)での勝負を狙うべく逃げ集団を引き戻す。そして最終盤に入り、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)がエーススプリンターであるサム・ウェルスフォード(オーストラリア)をリードアウトするかのように集団先頭へ。しかしその背後にウェルスフォードはおらず、ブレイディ・ギルモア(オーストラリア、NSNサイクリングチーム)が真っ先に踏み込んだ。
しかし勝ったのは、クフィアトコフスキからギルモアの背後に巧みに乗り換え、フィニッシュラインを先頭通過したマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)だった。

得意の登りスプリントで勝利したマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
2025年にワールドツアーを含むシーズン12勝を挙げて大ブレイクし、一躍ヴィスマのエーススプリンターへと成長したブレナン。今大会も若手では最注目とされていたものの、第1ステージを2位、第3ステージは12位と悔しい結果に終わっていた。そして掴んだ今季初勝利を「この1週間、思い通りに進んだわけではなく、なかなか結果が出せなかった。だけどチームとして毎日懸命に走り、すべてで100%を尽くしてきた。それが今日、こうして報われて本当に嬉しい」と語っている。
そして総合優勝は、区間優勝した第2ステージからリーダージャージを着続けたヴァインの手に。「母国レースで勝てたことは、信じられないほど素晴らしい。3年前と比べ、今回はずっと難しい状況にあった。チームとして素晴らしい走りができた」と、2023年以来2度目となる総合制覇を喜んだ。

カンガルー落車をしながら、総合リーダージャージを守ったジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

自身2度目の総合優勝を決めたジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

今年で26回目を迎えたサントス・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。クイーン(最難関)ステージになるはずだった前日は森林火災の警戒によりコースが短縮され、集団スプリントで決着。約22kmのコースを8周する169.8kmの戦いも、熱きスピードバトルに持ち込まれた。
前日に落車した前回王者、ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)が不在の集団は、総合リーダージャージを着るジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)を先頭にスタート。ロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が何度も試みた逃げは、最終日かつコース上にアタックを誘発する丘があったことから活発化した。

スタナードのチャレンジが実り、パスカル・エインコールン(オランダ、スーダル・クイックステップ)と2日連続となったルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)の3名が逃げ集団を形成した。プロトンではUAEチームエミレーツXRGが牽引。すでにナルバエスに加えヴェガールスターケ・ラエンゲン(ノルウェー)もリタイアしているため、人数を減らしたUAEは、区間優勝の可能性のあったスプリンターのフアン・モラノ(コロンビア)に牽引役を任せるしかなかった。
2つのチームでのトレーニー(研修生)を経て、ようやく今年プロデビューを果たしたパヴェル・ノヴァク(チェコ、モビスター)がプロトンを飛び出し、逃げ集団に合流して4名になった。一方のプロトンでは、2頭のカンガルーがコース上に飛び出し、ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツXRG)が落車。このオーストラリアならではの珍事は、ビョーグのリタイアに繋がった。

この落車にヴァインも巻き込まれたため、プロトンは総合リーダーへの配慮からペースを落とす。そのため逃げとの差は広がったものの、スプリントのチャンスを自覚したチームがハイペースに持ち込む。そんな慌ただしさを増す集団からは、丘の登りを使ってサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)が逃げ集団に合流し、チームメイトのためにスタナードが高速牽引を見せた。
UAEの牽引はヴィスマ・リースアバイクに引き継がれ、エーススプリンターであるマシュー・ブレナン(イギリス)での勝負を狙うべく逃げ集団を引き戻す。そして最終盤に入り、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)がエーススプリンターであるサム・ウェルスフォード(オーストラリア)をリードアウトするかのように集団先頭へ。しかしその背後にウェルスフォードはおらず、ブレイディ・ギルモア(オーストラリア、NSNサイクリングチーム)が真っ先に踏み込んだ。
しかし勝ったのは、クフィアトコフスキからギルモアの背後に巧みに乗り換え、フィニッシュラインを先頭通過したマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)だった。

2025年にワールドツアーを含むシーズン12勝を挙げて大ブレイクし、一躍ヴィスマのエーススプリンターへと成長したブレナン。今大会も若手では最注目とされていたものの、第1ステージを2位、第3ステージは12位と悔しい結果に終わっていた。そして掴んだ今季初勝利を「この1週間、思い通りに進んだわけではなく、なかなか結果が出せなかった。だけどチームとして毎日懸命に走り、すべてで100%を尽くしてきた。それが今日、こうして報われて本当に嬉しい」と語っている。
そして総合優勝は、区間優勝した第2ステージからリーダージャージを着続けたヴァインの手に。「母国レースで勝てたことは、信じられないほど素晴らしい。3年前と比べ、今回はずっと難しい状況にあった。チームとして素晴らしい走りができた」と、2023年以来2度目となる総合制覇を喜んだ。


サントス・ツアー・ダウンアンダー2026第5ステージ結果
| 1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:58:08 |
| 2位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 3位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) | |
| 4位 | ブレイディ・ギルモア(オーストラリア、NSNサイクリングチーム) | |
| 5位 | シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、XDSアスタナ) | |
| 6位 | パトリック・エディ(オーストラリアナショナルチーム) | |
| 7位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
| 8位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
| 9位 | ナトナエル・テスファツィオン(エリトリア、モビスター) | |
| 10位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、リドル・トレック) |
個人総合成績
| 1位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) | 16:44:54 |
| 2位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | +1:03 |
| 3位 | ハリー・スウェニー(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:12 |
| 4位 | マルコ・ブレンナー(ドイツ、チューダープロサイクリング) | +1:14 |
| 5位 | アンドレアス・クロン(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +1:16 |
| 6位 | アンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +1:19 |
| 7位 | アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +1:23 |
| 8位 | フィリッポ・ザナ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
| 9位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、リドル・トレック) | +1:27 |
| 10位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +1:28 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) |
| 山岳賞 | マルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
| ヤングライダー賞 | アンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ) |
| チーム総合成績 | ジェイコ・アルウラー |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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