ブエルタ・ア・エスパーニャ2026の全体ルートが正式発表された。第81回大会となる来季のブエルタは、8月22日から9月11日までの21日間、モナコをスタートし、スペイン南部グラナダのアルハンブラ宮殿をゴールとする壮大なコース設定となる 。

2026年のブエルタ・ア・エスパーニャコース全貌 image:Unipublic

2026年のブエルタ・ア・エスパーニャコース全貌 image:Unipublic
既に発表されている通り、グランデパールはフランス南東部の地中海沿岸に位置する小国モナコ公国。世界的にも象徴的なモンテカルロ・カジノを舞台にした個人タイムトライアルで幕を開ける。その後フランス、アンドラを経てイベリア半島へと入り、最終週はアンダルシア地方だけで10ステージを消化するという、強い「地中海色」を打ち出した構成だ。
2026年大会は個人タイムトライアル2日、山岳ステージ7日、中級山岳4日、丘陵・平坦8日で構成され、総獲得標高は実に58,000m超。近年の大会では2024大会の約59,900mに次ぎ、過去数十年のブエルタの中でも上位に入る難易度だと評価されている。
それを物語るかのように序盤から山岳要素がたっぷりと詰め込まれている。フランスからスペインへ入国する前の大4ステージではアンドラ公国を通過したった104kmの短距離ステージに標高2,400mオーバーを含む1級山岳を3つ詰め込んだ短距離・高密度の山岳ステージが用意された。ルート設計者フェルナンド・エスカルティンは「大会序盤から山が主役になる」と語っている。

序盤のキモとなる第4ステージ。104kmで3つの1級山岳が詰め込まれた image:Unipublic 
3.5kmの未舗装登坂を含む第6ステージ image:Unipublic

獲得標高5,000mに及ぶ第20ステージ。初登場の超級コジャド・デル・アルグアシルににフィニッシュする image:Unipublic 
最終第21ステージ後半は、登坂を含む周回コース image:Unipublic
第9ステージは1級山岳コスタ・ブランカに上り詰める獲得標高5,000mオーバーの難関山岳ステージで、後半戦はおなじみの名峠と新要素が混在。最終決戦の第20ステージも獲得標高5,000mオーバーであり、最後は最大勾配20%に達する急坂を含む8kmの超級山岳「コジャド・デル・アルグアシル」を登りきる。過酷で壮大な山岳バトルとなることは間違いない、とされている。
大会のスパイスとなるのは第6ステージに設定された3.5kmの未舗装区間(プエルト・エル・バルトロ)。フィニッシュ16km手前に組み込まれるこのグラベルセクションは、位置取りと機材選択が勝敗を左右する可能性を秘めている。
タイムトライアルは2日間設定。初日のモナコ9kmに加え、第10ステージではプエルト・デ・サンタ・マリアからヘレス・デ・ラ・フロンテーラまでの32.5kmが設定され、近年としては距離のある本格TT。総合成績を狙うオールラウンダーはもちろん、タイムトライアルのスペシャリストたちにとっては活躍の場となるだろう。
最終ステージは歴史的建造物アルハンブラ宮殿を見下ろすグラナダでの決着だ。これまでは慣例として平坦周回コースが用意されていたが、2026年大会では2021年から続いてきたマドリードフィニッシュを避けた。さらに今年のツール・ド・フランスに倣うかのように、コース中盤戦からは約1kmの登りを含む周回コースを4周するレイアウトで、スプリンター、パンチャー、総合勢の思惑が交錯するフィナーレになるという。

5回目のブエルタ制覇を狙うプリモシュ・ログリッチ(スロベニア) photo:Red Bull - BORA - hansgrohe
既に発表されている通り、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエはプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)をエースに立てて5回目のマイヨロホを見据えている。もし総合争いが最終日までもつれた場合、アップダウンコースで劇的な展開が繰り広げられるかもしれない。


既に発表されている通り、グランデパールはフランス南東部の地中海沿岸に位置する小国モナコ公国。世界的にも象徴的なモンテカルロ・カジノを舞台にした個人タイムトライアルで幕を開ける。その後フランス、アンドラを経てイベリア半島へと入り、最終週はアンダルシア地方だけで10ステージを消化するという、強い「地中海色」を打ち出した構成だ。
2026年大会は個人タイムトライアル2日、山岳ステージ7日、中級山岳4日、丘陵・平坦8日で構成され、総獲得標高は実に58,000m超。近年の大会では2024大会の約59,900mに次ぎ、過去数十年のブエルタの中でも上位に入る難易度だと評価されている。
それを物語るかのように序盤から山岳要素がたっぷりと詰め込まれている。フランスからスペインへ入国する前の大4ステージではアンドラ公国を通過したった104kmの短距離ステージに標高2,400mオーバーを含む1級山岳を3つ詰め込んだ短距離・高密度の山岳ステージが用意された。ルート設計者フェルナンド・エスカルティンは「大会序盤から山が主役になる」と語っている。




第9ステージは1級山岳コスタ・ブランカに上り詰める獲得標高5,000mオーバーの難関山岳ステージで、後半戦はおなじみの名峠と新要素が混在。最終決戦の第20ステージも獲得標高5,000mオーバーであり、最後は最大勾配20%に達する急坂を含む8kmの超級山岳「コジャド・デル・アルグアシル」を登りきる。過酷で壮大な山岳バトルとなることは間違いない、とされている。
大会のスパイスとなるのは第6ステージに設定された3.5kmの未舗装区間(プエルト・エル・バルトロ)。フィニッシュ16km手前に組み込まれるこのグラベルセクションは、位置取りと機材選択が勝敗を左右する可能性を秘めている。
タイムトライアルは2日間設定。初日のモナコ9kmに加え、第10ステージではプエルト・デ・サンタ・マリアからヘレス・デ・ラ・フロンテーラまでの32.5kmが設定され、近年としては距離のある本格TT。総合成績を狙うオールラウンダーはもちろん、タイムトライアルのスペシャリストたちにとっては活躍の場となるだろう。
最終ステージは歴史的建造物アルハンブラ宮殿を見下ろすグラナダでの決着だ。これまでは慣例として平坦周回コースが用意されていたが、2026年大会では2021年から続いてきたマドリードフィニッシュを避けた。さらに今年のツール・ド・フランスに倣うかのように、コース中盤戦からは約1kmの登りを含む周回コースを4周するレイアウトで、スプリンター、パンチャー、総合勢の思惑が交錯するフィナーレになるという。

既に発表されている通り、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエはプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)をエースに立てて5回目のマイヨロホを見据えている。もし総合争いが最終日までもつれた場合、アップダウンコースで劇的な展開が繰り広げられるかもしれない。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2026ステージリスト
| ステージ | 日時 | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
|---|---|---|---|
| 第1ステージ | 8月22日(土) | モナコ〜モナコ | 9km(個人TT) |
| 第2ステージ | 8月23日(日) | モナコ〜マノスク | 215.2km(丘陵) |
| 第3ステージ | 8月24日(月) | グリュイッソン〜フォン・ローム | 166.7km(中級山岳) |
| 第4ステージ | 8月25日(火) | アンドラ・ラ・ベリャ〜アンドラ・ラ・ベリャ | 104.9km(山岳) |
| 第5ステージ | 8月26日(水) | ファルセッ〜ロケテス | 171.1km(丘陵) |
| 第6ステージ | 8月27日(木) | アルコセブレ〜カステジョン | 176.8km(中級山岳) |
| 第7ステージ | 8月28日(金) | ヴァル・ダルバ〜アラモン・バルデリナレス | 149.9km(山岳) |
| 第8ステージ | 8月29日(土) | プソル〜ゼラコ | 176.4km(平坦) |
| 第9ステージ | 8月30日(日) | ラ・ヴィラホヨサ〜アルト・デ・アイタナ | 187.5km(山岳) |
| 休息日 | 8月31日(月) | — | — |
| 第10ステージ | 9月1日(火) | アルカラス〜エルチェ・デ・ラ・シエラ | 184.5km(丘陵) |
| 第11ステージ | 9月2日(水) | カルタヘナ〜ロルカ | 156.1km(平坦) |
| 第12ステージ | 9月3日(木) | ベラ〜カラー・アルト | 166.5km(山岳) |
| 第13ステージ | 9月4日(金) | アルムニェカル〜ロハ | 193.2km(中級山岳) |
| 第14ステージ | 9月5日(土) | ハエン〜シエラ・デ・ラ・パンデラ | 152.7km(山岳) |
| 第15ステージ | 9月6日(日) | パルマ・デル・リオ〜コルドバ | 181.2km(中級山岳) |
| 休息日 | 9月7日(月) | — | — |
| 第16ステージ | 9月8日(火) | コルテガナ〜ラ・ラビダ(パロス・デ・ラ・フロンテラ) | 186km(平坦) |
| 第17ステージ | 9月9日(水) | ドス・エルマナス〜セビリア | 189.2km(平坦) |
| 第18ステージ | 9月10日(木) | エル・プエルト・サンタ・マリア〜ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ | 32.5km(個人TT) |
| 第19ステージ | 9月11日(金) | ベレス=マラガ〜ペニャス・ブランカス(エステポナ) | 205.1km(丘陵) |
| 第20ステージ | 9月12日(土) | ラ・カラホラ〜コジャド・デル・アルグアシル | 206.7km(山岳) |
| 第21ステージ | 9月13日(日) | グラナダ〜グラナダ | 99.4km(平坦) |
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