オランダ・フルストで開催された2026年UCIシクロクロス世界選手権。マチュー・ファンデルプールが歴代最多記録を塗り替える8度目の戴冠を果たし、開催国オランダが圧倒的な強さを見せつけた大会に。日本勢も含めた各カテゴリーの結果を振り返ります。



男子エリート:ファンデルプールが歴史を塗り替える8度目の世界制覇

圧倒的な走りでフィニッシュに飛び込むマチュー・ファンデルプール(オランダ) photo:CorVos

母国の期待を背負ったマチュー・ファンデルプール(オランダ)が圧巻の独走劇で歴史を塗り替えた。1周目から後輩のティボール・デルフロッソ(オランダ)と共にペースを上げ、2周目には独走に持ち込んで後続の追い上げを許さずフィニッシュ。エリック・デフラミンクの持つ世界選手権7勝という記録を53年ぶりに更新し、単独最多となる8度目の栄冠を手にした。

8度目の世界一、歴史を作ったファンデルプールとタイヤ選択に泣いたネイス



女子エリート:女王ブラントが5年ぶりの返り咲き 渡部春雅は完走ならず

優勝のルシンダ・ブラント、2位セイリン・アルバラード、3位プック・ピーテルセ。オランダが4年連続の表彰台独占 photo:CorVos

渡部春雅は28位、-1Lapだった photo:Nobuhiko Tanabe

フェム・ファンエンペルの競技活動停止により混戦が予想された女子エリート。制したのは36歳のベテラン、ルシンダ・ブラント(オランダ)だった。レースは予想通りオランダ勢が終始リードし、ライバル筆頭に挙げられていたプック・ピーテルセが大落車した隙にブラントが先行し、冷静にリードを守り抜きフィニッシュ。直近大会での不調という懸念を払拭して2度目のアルカンシエルを獲得した。不調のままレースに臨むこととなった渡部春雅(Liv Racing Japan/OlandaBase/Watersley)は完走に届かず。

ブラントが5年ぶり2度目のアルカンシェル獲得 オランダが4年連続の表彰台独占



男子U23:アルペシン昇格のドックスが優勝、柚木伸元35位、野嵜然新は38位

ロードでも今年プロデビューするアーロン・ドックス(ベルギー)がアルカンシエルを獲得 photo:Nobuhiko Tanabe

見事完走を果たした柚木伸元と野嵜然新 photo:Nobuhiko Tanabe

群雄割拠の男子U23はワールドチーム(または育成組織)に籍を置く選手たちが表彰台を独占。今年からアルペシン・プレミアテックに所属するアーロン・ドックス(ベルギー)が、序盤リードしたデカトロンCMA CGM昇格が決まっているオービン・スパーフェル(フランス)を抜き去り勝利した。柚木伸元(日本大学/シマノレーシング)は35位、野嵜然新(桐光学園高等学校/drawer THE RACING)は38位でフルラップ完走を果たしている。

ロードでプロデビューのドックスが男子U23制覇 柚木伸元35位、野嵜然新38位で完走



女子U23:ベントフェルドがオランダにアルカンシエルをもたらす

初のアルカンシエルを獲得したレオニー・ベントフェルド(オランダ) photo:UCI

母国の期待を一身に背負ったレオニー・ベントフェルト(オランダ)が、スロバキアの新星ヴィクトリア・クラドノバとの接戦を制してキャリア初のアルカンシエルを獲得。最終周回に鋭いライン取りでリードを奪い、そのままフィニッシュラインまで駆け抜けた。優勝候補筆頭のセリア・ジュリー(フランス)は3位に終わっている。

手に汗握る名勝負 オランダのベントフェルドが女子U23レースを制す



男子ジュニア:オランダのヘーレンが鮮やかな逆転勝利 山田駿太郎42位、三上将醐45位

大逆転勝利を挙げたデラノ・ヘーレン(オランダ) photo:CorVos

直登を駆け上がる山田駿太郎(竹園高等学校/弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Nobuhiko Tanabe
三上将醐(横浜立野高等学校/ATHLETUNE CORAGGIO KAWANISHI U-19) photo:Nobuhiko Tanabe



終始リードしていたフィリッポ・グリゴリーニ(イタリア)は最終周回に2度の落車で撃沈。オランダのデラノ・ヘーレンが鮮やかな逆転勝利でアルカンシエルを獲得した。山田駿太郎(竹園高等学校/弱虫ペダルサイクリングチーム)は42位、三上将醐(横浜立野高等学校/ATHLETUNE CORAGGIO KAWANISHI U-19)は45位で完走。

大逆転でオランダのヘーレンがジュニア世界王者に 山田駿太郎は42位、三上将醐は45位で完走



女子ジュニア:チェコのブコフスカが金星 石川七海23位、日吉彩華30位、小林碧38位

アルカンシエルを獲得したバルボラ・ブコフスカ(チェコ) photo:Nobuhiko Tanabe

日本人最上位の23位でフィニッシュした石川七海(八千代松陰高等学校) photo:Nobuhiko Tanabe

日吉彩華(岐阜第一高等学校/Asia Union TCS Racing Team) photo:Nobuhiko Tanabe
小林碧(並木中等教育学校/AX Cyclocross team) photo:Nobuhiko Tanabe



チェコのバルボラ・ブコフスカが、下馬評の高かったフランスやオランダ勢を破る金星。石川七海(八千代松陰高等学校)は後半戦で猛然と追い上げて23位でフィニッシュ、日吉彩華(岐阜第一高等学校/Asia Union TCS Racing Team)は30位、小林碧(並木中等教育学校/AX Cyclocross team)は38位でレースを終えている。

チェコのブコフスカが女子ジュニアレースを制す 石川七海が23位で日本勢最上位



初日のチームリレーもオランダが制圧 日本はチームワークを確かめる

2026年シクロクロス世界選手権は、母国オランダの優勝で幕を開けた photo:UCI

好走した最終走者の日吉彩華を迎える日本チーム photo:Nobuhiko Tanabe

大会初日に開催された各国対抗チームリレーもオランダが制した。マチュー・ファンデルプール無しでもその強は別格。ライバル国ベルギーを突き放して今一度選手層の厚さを見せつけている。

フルストでCX世界選手権が開幕 チームリレーはオランダが金、日本は12位

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