イスラエル・プレミアテックが11月14日、退団する選手たちを発表。その中にクリストファー・フルーム(イギリス)の名前も含まれていた。同選手は今年8月の練習中の落車で肋骨5本と腰椎を骨折している。



チーム退団が発表されたクリストファー・フルーム(イギリス) photo:CorVos

「この場を借りて退任するスタッフの献身的な働きに感謝するとともに、チームを離れる選手たち、パスカル・アッカーマン、クリストファー・フルーム、ライリー・ピックレル、マシュー・リッチテッロ、ミヒャエル・シュヴァルツマン、そしてマイケル・ウッズに、心からの謝意を伝えたい」と、イスラエル・プレミアテックはインスタグラムに投稿した。

アッカーマンはジェイコ・アルウラー、リッチテッロはデカトロンAG2Rラモンディアール、ピックレルはモダン・アドベンチャー・プロサイクリングへの移籍がすでに発表されており、ウッズは引退を表明している。一方で、フルームとシュヴァルツマンについては移籍先や引退は発表されていない。

2021年にイスラエル・プレミアテックに5年契約で加入したフルームは、今年がその契約最終年となる。2019年の大怪我から6年が経過したものの、復帰後にグランツールで総合優勝を争う姿は見られず、勝利も挙げられていない。2022年のツール・ド・フランス第12ステージでの区間3位が復帰後最高の結果となっており、グランツール出場も同年のブエルタ・ア・エスパーニャを最後に途絶えている。

去就が注目されるクリストファー・フルーム(イギリス) photo:CorVos

そして今年8月、フランスから自宅のモナコへ戻るトレーニング中に落車し、肋骨5本と腰椎を骨折、外傷性気胸も併発した。幸い頭部への損傷はなく、9月には娘と手を取り合って歩く写真をSNSに投稿。また同月にはチャリティ財団によるイベントにタキシード姿で出席する様子も確認されていた。

現在40歳のフルームは、このまま2026年以降の所属先が決まらなければ、怪我をする直前に出場した8月のツール・ド・ポローニュが現役最後のレースとなる可能性がある。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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