欧州選手権2日後の祝日に開催されたスーパープレスティージュ第3戦。タフな高速バトルでルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)とローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)が勝利した。
第一次世界大戦休戦記念日にあたる11月11日に、ベルギーのニールでスーパープレスティージュ第3戦が開催。先週末のヨーロッパ選手権を制したインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)とトーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンスCXチーム)にとっては真新しいチャンピオンジャージのお披露目の場となった。
女子エリート:新欧州女王を振り切ったブラントが今季5勝目

欧州チャンピオンジャージを着たインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) photo:CorVos
歩いてやっと登れるほどの急勾配やふかふかの人口砂区間など、パンチの効いたニールの特設コース。女子エリートレースでスタートから飛び出したのは欧州女王ファンデルヘイデン。急勾配登坂を乗車で越えようとしたアニック・ファンアルフェン(オランダ、セブンレーシング)が立ち往生したタイミングで、今季既に6戦4勝を挙げているルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)が猛然と先頭を奪った。
「アニックがミストした瞬間に仕掛けようと思った。とにかく攻め続けるしかない状況に身を置くことにした」と言うブラントを追いかけたのはファンデルヘイデン。パワーとランニングで勝るブラントがじわじわと差を広げ、砂区間でファンデルヘイデンがその差を縮める展開がしばらく続いたものの、ニールのタフコースはブラント有利に働いた。

ファンデルヘイデンを突き放すルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) photo:CorVos

ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)が早くも今季5勝目をマーク photo:CorVos 
テレネット・スーパープレスティージュ2025-2026第3戦 女子エリート表彰台 photo:CorVos
最終的にブラントが稼ぎ出したタイム差は47秒。最終砂区間でミスしつつ、圧倒的リードを維持したまま独走フィニッシュして今季早くも5勝目をマークした。
「インゲはプレッシャーをかけ続けたけれど、今日は自分の方が優位に感じていた。徐々に彼女が崩れていったので今日は勝てると思った」と完璧なレースを振り返るブラント。「(2位に終わった)欧州選手権を後悔しているかって?いいえ、オランダで表彰台独占できたことは本当に素晴らしかったから」とインタビューに答えている。「できるだけ差を縮めようとしたけれど、今日は明らかにルシンダが最速だった」と振り返るファンデルヘイデンは2位。チャンピオンジャージでの初勝利はお預けとなった。
男子エリート:三つ巴の接戦、ゴールスプリントでスウェークが勝利

欧州王者となったトーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンスCXチーム) photo:CorVos
岡山優太(オランダベース/ウォータスレイ)が出場した男子エリートレースは序盤からアールツを含む優勝候補たちが沈む波乱の展開に。タフコースを1周回するうちに、2日前のヨーロッパ選手権で不振に終わったマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ)とローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)、そしてニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)の3名が先頭グループを組むことに。
60分レースの中盤戦にはファントーレンハウトが積極的に抜け出しを図ったものの失敗。代わって「欧州選手権は悔しい結果に終わったので、調子がいいことをここでアピールしたかった」と言うファンデプッテが8秒ほどのリードを得たものの、深い砂区間で失速して2人に追い付かれてしまう。3人ひとかたまりのまま鐘が鳴り、全力疾走の最終ラップが幕を開けた。

序盤からファントーレンハウト、ファンデプッテ、スウェークが激しい三つ巴の勝負を繰り広げる photo:CorVos

ファンデプッテとの一騎打ちを制したローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) photo:CorVos 
テレネット・スーパープレスティージュ2025-2026第3戦 男子エリート表彰台 photo:CorVos
猛烈なペースで逃げるファンデプッテの背後ではファントーレンハウトが千切れ、勝負はファンデプッテとスウェークのゴールスプリントに持ち込まれる。先行するファンデプッテとの距離を縮め、最後は絶妙なハンドル投げを披露したスウェークが手に汗握るハイスピードバトルを制した。
「苦戦したけれど、レースが進むにつれて希望が見えてきたんだ。勝負は最終ラップだと思った」と、ニールで通算4勝目を収めたスウェークは振り返る。「ニルスのアタックは強力だったけれど、マイケルと僕が強力して差を詰めることができた。最後はうまくスプリントがハマったよ。どれだけ身体が痛んでも気にならなかった」と、息を切らしながらインタビューでレースを振り返った。
チャンピオンジャージを披露したアールツは苦戦して12位。「スタートは悪くなかったけれど、砂区間で落車して大きくポジションを落としてしまった。今日は集中力が切れてしまったけど、土曜日のレースでは必ず勝つつもりだよ」とレースを振り返る。また、タフレースに挑んだ岡山優太は33位だった。
第一次世界大戦休戦記念日にあたる11月11日に、ベルギーのニールでスーパープレスティージュ第3戦が開催。先週末のヨーロッパ選手権を制したインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)とトーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンスCXチーム)にとっては真新しいチャンピオンジャージのお披露目の場となった。
女子エリート:新欧州女王を振り切ったブラントが今季5勝目

歩いてやっと登れるほどの急勾配やふかふかの人口砂区間など、パンチの効いたニールの特設コース。女子エリートレースでスタートから飛び出したのは欧州女王ファンデルヘイデン。急勾配登坂を乗車で越えようとしたアニック・ファンアルフェン(オランダ、セブンレーシング)が立ち往生したタイミングで、今季既に6戦4勝を挙げているルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)が猛然と先頭を奪った。
「アニックがミストした瞬間に仕掛けようと思った。とにかく攻め続けるしかない状況に身を置くことにした」と言うブラントを追いかけたのはファンデルヘイデン。パワーとランニングで勝るブラントがじわじわと差を広げ、砂区間でファンデルヘイデンがその差を縮める展開がしばらく続いたものの、ニールのタフコースはブラント有利に働いた。



最終的にブラントが稼ぎ出したタイム差は47秒。最終砂区間でミスしつつ、圧倒的リードを維持したまま独走フィニッシュして今季早くも5勝目をマークした。
「インゲはプレッシャーをかけ続けたけれど、今日は自分の方が優位に感じていた。徐々に彼女が崩れていったので今日は勝てると思った」と完璧なレースを振り返るブラント。「(2位に終わった)欧州選手権を後悔しているかって?いいえ、オランダで表彰台独占できたことは本当に素晴らしかったから」とインタビューに答えている。「できるだけ差を縮めようとしたけれど、今日は明らかにルシンダが最速だった」と振り返るファンデルヘイデンは2位。チャンピオンジャージでの初勝利はお預けとなった。
男子エリート:三つ巴の接戦、ゴールスプリントでスウェークが勝利

岡山優太(オランダベース/ウォータスレイ)が出場した男子エリートレースは序盤からアールツを含む優勝候補たちが沈む波乱の展開に。タフコースを1周回するうちに、2日前のヨーロッパ選手権で不振に終わったマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ)とローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)、そしてニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)の3名が先頭グループを組むことに。
60分レースの中盤戦にはファントーレンハウトが積極的に抜け出しを図ったものの失敗。代わって「欧州選手権は悔しい結果に終わったので、調子がいいことをここでアピールしたかった」と言うファンデプッテが8秒ほどのリードを得たものの、深い砂区間で失速して2人に追い付かれてしまう。3人ひとかたまりのまま鐘が鳴り、全力疾走の最終ラップが幕を開けた。



猛烈なペースで逃げるファンデプッテの背後ではファントーレンハウトが千切れ、勝負はファンデプッテとスウェークのゴールスプリントに持ち込まれる。先行するファンデプッテとの距離を縮め、最後は絶妙なハンドル投げを披露したスウェークが手に汗握るハイスピードバトルを制した。
「苦戦したけれど、レースが進むにつれて希望が見えてきたんだ。勝負は最終ラップだと思った」と、ニールで通算4勝目を収めたスウェークは振り返る。「ニルスのアタックは強力だったけれど、マイケルと僕が強力して差を詰めることができた。最後はうまくスプリントがハマったよ。どれだけ身体が痛んでも気にならなかった」と、息を切らしながらインタビューでレースを振り返った。
チャンピオンジャージを披露したアールツは苦戦して12位。「スタートは悪くなかったけれど、砂区間で落車して大きくポジションを落としてしまった。今日は集中力が切れてしまったけど、土曜日のレースでは必ず勝つつもりだよ」とレースを振り返る。また、タフレースに挑んだ岡山優太は33位だった。
テレネット・スーパープレスティージュ2025-2026第3戦 女子エリート結果
| 1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) | 52:07 |
| 2位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +0:47 |
| 3位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、セブンレーシング) | +1:17 |
| 4位 | エレーヌ・クラウツェル(フランス) | +1:47 |
| 5位 | ジュリー・ブラウワーズ(ベルギー、シャルル・リエジョワ・ロースタリー) | +2:17 |
| 6位 | アマンディーヌ・フークネ(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +2:18 |
| 7位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー、デクースター・バウプント) | +2:36 |
| 8位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、デクースター・バウプント) | +2:59 |
| 9位 | ラリッサ・ハルトグ(オランダ) | +3:32 |
| 10位 | エフィオン・ドレイク(イギリス) | +3:52 |
テレネット・スーパープレスティージュ2025-2026 第3戦 男子エリート結果
| 1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | 57:13 |
| 2位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:01 |
| 3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ) | +0:13 |
| 4位 | エミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:24 |
| 5位 | フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム) | +0:37 |
| 6位 | トーン・ファンデボシュ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:48 |
| 7位 | イェンテ・マイケルズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:55 |
| 8位 | ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム) | +1:00 |
| 9位 | ワイツ・メーウセン(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:08 |
| 10位 | ケヴィン・クーン(スイス、ヘイゾマット・キューブ) | +1:11 |
| 33位 | 岡山優太(オランダベース/ウォータスレイ) | +1:15 |
text:So.Isobe
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