タックスがインドアサイクリングの勾配変化を再現するスマートデバイス"Alpine"をリリースした。フロントフォークをバーチャル世界に合わせて昇降させることで、ヒルクライムを室内で味わえるモデルだ。



タックス Alpine (c)ガーミン

ダイレクトドライブ式スマートローラー台の先駆者の一つが、タックスのNeoシリーズだ。非常に静かな駆動音とスムースな自動負荷調整システムが人気を呼び、バーチャルサイクリングが隆盛したタイミングで定番モデルとなった。

現在はローラー台が前後にスライドするモーションプレートを内蔵した最新作、Neo 3Mがラインアップされている。そんなNeo 3Mと前世代のNeo 2Tに適合する拡張デバイス"Tacx Alpine"が発表された。

本体のインターフェイスもわかりやすく作られている (c)ガーミン
ハンドルが左右に切れるダイナミックフォークマウント (c)ガーミン



Alpineはタックスが満を持してラインアップに追加したフロントフォーク昇降デバイス。これはバーチャルサイクリング中の勾配変化に応じて、フォークを昇降させることで勾配を再現するシミュレーションデバイスだ。

再現できる勾配は最大25%の上りと-10%の下りで、バーチャルサイクリングの世界を十分に再現できるスペックだ。登坂時には重心が後方に移動し、ダウンヒル時には前方に移動するという、実走での身体の使い方をそのまま室内で再現できるため、室内トレーニングの体験に変化をもたらしてくれるだろう。

タックス Alpine (c)ガーミン

上下移動だけではなく、ダイナミックフォークマウントと呼ばれる設計を採用することで、ハンドルを左右に切れるようになっている。バーチャルサイクリング内での動き、コース選択が行えるのはもちろん、体の動きをフォローするようにハンドルを左右に振れるため、自然な走行感を提供してくれる。Neo 3Mの前後スライドなどと合わせ、よりリアルな走行感を実現しつつ、機材へのダメージを緩和してくれる効果も期待できそうだ。

ズイフトのような完全なバーチャルワールドでのライド体験をよりリアルにするだけでなく、Tacx Training Appを利用すれば世界中のルートを撮影した動画と勾配変化を合わせ、実在するコースを追体験できる。また、手動で勾配調整も行えるのも特徴の一つだ。

Tacx Training Appで実際のルートを体験できる (c)ガーミン

対応する自転車はロード、グラベル、MTB。クイックリリーススキュワーや、スルーアクスル用アダプター(12x100、15x100、15x110mm)が付属する。価格は198,800円(税込)。



タックス Alpine
最大勾配:25%
最大下降:‐10%
精 度:傾斜0.1%
対応自転車:ロード、グラベル、MTB
対応機種:『Tacx NEO 3M』、『Tacx NEO 2T』
測定スピード:傾斜3%/s (ホイールベース1,000mmの自転車の場合)
同梱品: 電源ケーブル、取扱説明書、フロントアダプタ/12×100、15×100、15×110、9×100 (クイックリリース)、リアアクスルアダプタ『Tacx NEO 2T』用
サイズ:H 753 × D 475 × W 316 mm
重量:10.9kg
価格:198,800円(税込)

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