UCI(国際自転車競技連合)は10月30日、オイエル・ラスカノ(スペイン)に対し2022〜2024年の3年間における生体パスポートから異常値が確認されたことを発表し、暫定的な出場停止処分を下した。所属していたレッドブル・ボーラ・ハンスグローエは直後に契約解除を発表した。

2023年にスペイン選手権を制したオイエル・ラスカノ(スペイン) photo:CorVos 
2008年に導入された生体パスポート(バイオロジカルパスポート)はドーピング違反の検出を目的に、選手の血液成分などの情報を蓄積した電子記録。モビスターに所属していた2022年から2024年までの3年間における当該記録に異常が認められたことから、UCIはラスカノに暫定的なレース出場停止処分を科した。
2025年に移籍したレッドブル・ボーラ・ハンスグローエはこの処分を受け、「オイエル・ラスカノはもはやチームの一員ではない」とコメントを発表した。また「問題となっているのは2022~2024年の期間であり、当チーム加入前の出来事である」と強調。なお、同チームの公式リリースはすでに公式サイト上から削除されている。
ラスカノはスペインのバスク州ビトリア・ガステイス出身の25歳。2020年にカハルラル・セグロスRGAでプロデビューし、2022年にモビスターへ移籍。飛躍の年となった2023年はドワルス・ドール・フラーンデレンで2位に入り、ブックル・ドゥ・ラ・マイエンヌ(UCI2.Pro)で総合優勝。同年のスペイン選手権ロードレースではフアン・アユソ(UAEチームエミレーツXRG)を下してスペイン王者に輝いた。

オイエル・ラスカノ(スペイン) photo:CorVos 
2024年はツール・ド・フランスに初出場し、逃げに6度乗るなど見せ場を作った。その後レッドブルへ移籍したものの、パリ〜ルーベが行われた4月13日以降はレースへの出場がなく、怪我の報道もないためその動向が注目されていた。現時点でラスカノからのコメントはない。
ワールドチーム所属選手の生体パスポート異常に関しては、UCIが2024年2月に、デカトロンAG2Rラモンディアール所属だったフランク・ボナムール(フランス)の異常値検出を発表。チームは3月に契約を解除し、ボナムールは無実を主張しながらも同年11月に引退を発表した。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
      
  
2008年に導入された生体パスポート(バイオロジカルパスポート)はドーピング違反の検出を目的に、選手の血液成分などの情報を蓄積した電子記録。モビスターに所属していた2022年から2024年までの3年間における当該記録に異常が認められたことから、UCIはラスカノに暫定的なレース出場停止処分を科した。
2025年に移籍したレッドブル・ボーラ・ハンスグローエはこの処分を受け、「オイエル・ラスカノはもはやチームの一員ではない」とコメントを発表した。また「問題となっているのは2022~2024年の期間であり、当チーム加入前の出来事である」と強調。なお、同チームの公式リリースはすでに公式サイト上から削除されている。
ラスカノはスペインのバスク州ビトリア・ガステイス出身の25歳。2020年にカハルラル・セグロスRGAでプロデビューし、2022年にモビスターへ移籍。飛躍の年となった2023年はドワルス・ドール・フラーンデレンで2位に入り、ブックル・ドゥ・ラ・マイエンヌ(UCI2.Pro)で総合優勝。同年のスペイン選手権ロードレースではフアン・アユソ(UAEチームエミレーツXRG)を下してスペイン王者に輝いた。

2024年はツール・ド・フランスに初出場し、逃げに6度乗るなど見せ場を作った。その後レッドブルへ移籍したものの、パリ〜ルーベが行われた4月13日以降はレースへの出場がなく、怪我の報道もないためその動向が注目されていた。現時点でラスカノからのコメントはない。
ワールドチーム所属選手の生体パスポート異常に関しては、UCIが2024年2月に、デカトロンAG2Rラモンディアール所属だったフランク・ボナムール(フランス)の異常値検出を発表。チームは3月に契約を解除し、ボナムールは無実を主張しながらも同年11月に引退を発表した。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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