ブエルタ・ア・エスパーニャの主催者は2026年大会の開幕地をモナコに決めたと発表した。モナコは過去にジロとツールの開幕地となったことにより、世界で唯一、全グランツールの開幕地を務めた都市となった。



モナコがスタート地点となった2009年ツールの第2ステージ photo:Makoto Ayano

ブエルタ・ア・エスパーニャ2026 第1ステージコースマップ image:A.S.O.
2026年8月22日の開幕地となったモナコはスペインのバルセロナの北東約500kmに位置し、面積は皇居とほぼ同じ2.02平方kmと小さく、人口も4万人に満たない小国だ。しかし居住者に個人所得税が課されないことから、タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)など多くのスター選手が居を構えることで知られている。

そんなモナコは1966年にジロ・デ・イタリア、別府史之と新城幸也が出場した2009年のツール・ド・フランスの開幕地を務めた。つまりこれで3大グランツールのすべてで開幕地を務めたことになり、史上初の快挙。ちなみにブエルタがスペイン国外からスタートするのはこれで3年連続、通算6度目となる。

行われるのはF1でおなじみの市街地コースを使った9.6kmの個人タイムトライアルだ。スタート地点はカジノ広場で、モナコを代表する市街地をつなぐルート。そしてフィニッシュするのは、F1のスタート/フィニッシュ地点として知られるブールバール・アルベール1世だ。

第2ステージはエキゾチック・ガーデンを出発地点とし、そこからフランスに入国する。第3ステージもフランス国内を通り、第4ステージからスペインに入国する予定。そしてコースの全貌は12月17日にモナコで行われるコースプレゼンテーションで明らかになる。


大会ディレクターのハビエル・ギリェン氏は「モナコは世界でも最も名高いイベントがここで行われる場所であり、その頂点に立つのがF1グランプリ。この地でブエルタを開幕できることは、名誉であると同時に、成功を保証するものだ」とコメント。またモナコの国家元首であるアルベール2世大公は「ブエルタ開催は単にスポーツや選手、競技そのものを称えるものではなく、モナコの開かれた姿勢と国際的な発信力の象徴でもある。これは最も高貴な意味での『スポーツの普及』に取り組む姿そのものだ」と語っている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto Ayano
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