Jプロツアーを主催するJBCFは、2026年シーズンのレースカレンダーとJプロツアーチームを発表。Jプロツアーは全12戦、Jクリテリウムツアーは全5戦で行われる。Jプロツアーチームは20チームが確定。マトリックスパワータグの名前が無くなり、チーム公式サイトで活動終了が公表された。



JBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)は、公式サイトで2026年の暫定レースカレンダーとJプロツアーチームを相次いで公表した。

2026年も鹿屋・肝付ロードレースが開幕戦となる photo:Satoru Kato

Jプロツアーは全12戦。開幕戦は4回目の開催となる鹿児島県の鹿屋肝付ロードレース。昨年まで7月開催となっていた広島三原ロードレースが3月に移動し、3月開催だった真岡芳賀ロードレースが4月に移動する。最終戦は9月の南魚沼ロードレースで、今年も経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップとして開催される。開催日が9月19日の土曜日の予定となっており、注意が必要だ。

日程は以下表の通り。暫定につき今後変更される場合がある。
Jプロツアー2026年日程(暫定版)
2月21日 第4回鹿屋・肝付ロードレース JPT#1
2月22日 第4回志布志クリテリウム JCT#1
3月28日 2026山陽建設 広島三原ロードレース JPT#2
3月29日 2026広島トヨタ 広島クリテリウム JCT#2
4月4日 第3回NTT東日本 真岡芳賀ロードレース JPT#3
4月5日 第3回NTT東日本 宇都宮清原クリテリウム JCT#3
4月19日 第60回西日本ロードクラシック 第7回播磨中央公園ロードレース JPT#4
4月26日 第60回東日本ロードクラシック(群馬CSC) JPT#5
5月16日 第4回おんたけタイムトライアル ※調整中 JPT#6
5月17日 第4回おんたけヒルクライム ※調整中 JPT#7
6月6日 第5回石川クリテリウム ※調整中 JCT#4
6月7日 第23回石川ロードレース ※調整中 JPT#8
7月5日 第1回大町温泉郷ロードレース ※調整中(新) JPT#9
9月5日 第1回西郷村タイムトライアル(新) JPT#10
9月6日 第1回西郷村ロードレース(新) JPT#11
9月19日 第11回南魚沼ロードレース 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ ※調整中 JPT#12
9月20日 第6回南魚沼クリテリウム ※調整中 JCT#5
新開催は、7月に長野県大町市で予定されている「大町温泉郷ロードレース」と、9月に福島県西郷村で予定されている「西郷村タイムトライアル」「西郷村ロードレース」の3戦。いずれも詳細の発表を待ちたい。

6月には全日本選手権が開催される南魚沼 photo:Satoru Kato

灼熱の7月開催から3月開催となる広島クリテリウム photo:Satoru Kato

一方、今年から始まった「Jクリテリウムツアー(JCT)」は2026年も全5戦で行われる。Jプロツアー開幕戦翌日の志布志クリテリウムからスタートし、広島、宇都宮清原、石川、南魚沼と、今年同様の開催地が予定されている。

また、JクリテリウムツアーにはJエリートツアーのE1カテゴリーの選手も出場可能となっていたが、2026年はJプロツアーチームのみの出場に変更される。



Jプロツアーは20チーム VC福岡復帰 マトリックスパワータグと愛三工業レーシングチームが外れる

さらに、2026年Jプロツアーに参戦する全20チームが確定した。今年E1カテゴリーに出場していたVC福岡が復帰する一方、マトリックスパワータグと愛三工業レーシングチームの名前が外れた。チーム一覧は以下表の通り。
2026年Jプロツアーチーム(カッコ内は2025年チーム名)
Astemo宇都宮ブリッツェン
群馬マンモスレーシング(群馬グリフィンレーシングチーム)
ヴィクトワール広島
レバンテフジ静岡
キナンレーシングチーム
シマノレーシング
弱虫ペダルサイクリングチーム
チームサイクラーズスネル
アヴニールサイクリング山梨
京都産業大学
備後しまなみeNShare
シエルブルー鹿屋
チームユーラシア -iRCタイヤ
スパークルおおいたレーシングチーム
NEXT TEST SET(ベルマーレ・レーシングチーム)
稲城FIETSクラスアクト
ヴェロリアン松山
チームブリヂストンサイクリング
イナーメ信濃山形
VC 福岡
2019年、Jプロツアー個人ランキングとチームランキングで2冠を達成したマトリックスパワータグ photo:Satoru Kato

マトリックスパワータグはJプロツアーチーム発表と同日の12月18日付でチーム公式サイトに「活動方針の転換について」と題したお知らせを掲載。レースチームの活動を終了することを発表した。

同チームを巡っては、チームの柱であるフランシスコ・マンセボが「日本でのレース活動は2025年が最後になる」という旨をSNSに投稿して話題となったほか、織田聖が愛三工業レーシングチームへ移籍することが発表されており、チームの来季動向が注目されていた。2006年に結成され、数々のタイトルを手にしてきたチームが姿を消す。

なお、愛三工業レーシングチームは留目夕陽ら4名の新加入が明らかになっているが、現時点で2026年のチームの活動についての発表は無い。


text&photo:Satoru Kato