今週末、10月11日と12日の2日間、オランダは南リンブルフ州でグラベル世界選手権が開催される。トーマス・ピドコック(イギリス)やマリアンヌ・フォス(オランダ)が参戦する第4回大会で新たな世界王者が誕生する。
世界的な人気拡大を受け、UCI(国際自転車競技連合)によって2022年に世界選手権化されたグラベルレース。第4回目となる2025年大会の開催地は、当初予定されていたニースから場所を移したオランダは南リンブルフ州。シクロクロス熱の高いこの地域に、多数のビッグネームを含む3,000人ものグラベルライダーが集結する。
男子エリート:ファンデルプール不在、ピドコックやモホリッチがアルカンシエルを争う

ロード世界選手権を10位で終えたトーマス・ピドコック(イギリス) photo:CorVos
男子エリート(10月12日)の元世界チャンピオンであるマチュー・ファンデルプール(オランダ)はシクロクロスシーズン前の休養中で母国大会をキャンセル。同じく元シクロクロス世界チャンピオンで、MTBの元世界王者・オリンピック2大会連覇を誇るトーマス・ピドコック(イギリス)がビッグネームの筆頭だ。ただしピドコックは前日にイル・ロンバルディアに出場を予定しているため、当日のコンディションは未知数。
さらには第2回・第1回大会覇者のマテイ・モホリッチ(スロベニア)とジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー)が揃うほか、シクロクロスの下地を持つ屈指のスプリンター、ティム・メルリール(ベルギー)に、ティム・ウェレンス(ベルギー)、コナー・スウィフト(イギリス)といったワールドツアー選手たちがスタートリストに名を連ねている。

2023年大会を制したモホリッチと3位のスウィフトが参戦 photo:CorVos
ロードから引退し、グラベルに活躍を移した有名選手も多数参戦する予定だ。石畳クラシックの名手として名を馳せたグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)やゼネク・スティバル(チェコ)に、ロマン・バルデ(フランス)、ラモン・シンケルダム(オランダ)といったメンバーに加え、ローレンス・スウェーク(ベルギー)といった本格シーズンインを控えるシクロクロス選手も。いずれにせよベルギー勢の層は他国を圧倒している。
女子エリート:オランダの選手層は圧倒的、フォスの2連覇なるか?
女子エリートレース(10月11日)の注目は、未だ衰えぬ実力を誇るディフェンディングチャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ)だ。更にオランダはトラック世界選手権を控える最強スプリンターのロレーナ・ウィーベスや、ミーシャ・ブレーデウォルツ、前MTB世界女王のプック・ピーテルセ、シリン・ファンアンローイを揃えて母国でのタイトルキープを虎視眈々と狙っている。

昨年大会を制したマリアンヌ・フォス(オランダ) photo:UCI

2023年大会覇者カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド) photo:CorVos 
最強スプリンター、ロレーナ・ウィーベス(オランダ)も参戦 photo:CorVos
打倒オランダを目論むのは2023年大会覇者のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)やシルビア・ペルシコ(イタリア)、アシュリー・ムールマンパシオ(南アフリカ)、積極的にグラベル参戦するティファニー・クロムウェル(オーストラリア)といった面々。オランダの連覇か、タイトル移動かにも注目したい。
また、ツール・ド・フランス・ファムで総合優勝したポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)も参戦予定だが、1週間前に足首の手術を終えたばかり。ようやく普通に歩けるようになったことをSNS投稿しており、勝負に固執している様子はない。
男女ともにロード選手のメンバー層が濃く、アンバウンド・グラベルやトラカに代表される長距離グラベルレースの専業選手の参加層は薄い。これは女子エリートレースが131km、男子エリートレースが180kmとロード選手有利のフォーマットであることが理由とされている。
また、エイジグループ(男子19-34歳)には、唯一の日本人選手としてオランダを拠点にレース活動を行う髙木英行(CT GIANT STORE ASSEN – NWVG)が参戦予定だ。
text:So Isobe
世界的な人気拡大を受け、UCI(国際自転車競技連合)によって2022年に世界選手権化されたグラベルレース。第4回目となる2025年大会の開催地は、当初予定されていたニースから場所を移したオランダは南リンブルフ州。シクロクロス熱の高いこの地域に、多数のビッグネームを含む3,000人ものグラベルライダーが集結する。
男子エリート:ファンデルプール不在、ピドコックやモホリッチがアルカンシエルを争う

男子エリート(10月12日)の元世界チャンピオンであるマチュー・ファンデルプール(オランダ)はシクロクロスシーズン前の休養中で母国大会をキャンセル。同じく元シクロクロス世界チャンピオンで、MTBの元世界王者・オリンピック2大会連覇を誇るトーマス・ピドコック(イギリス)がビッグネームの筆頭だ。ただしピドコックは前日にイル・ロンバルディアに出場を予定しているため、当日のコンディションは未知数。
さらには第2回・第1回大会覇者のマテイ・モホリッチ(スロベニア)とジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー)が揃うほか、シクロクロスの下地を持つ屈指のスプリンター、ティム・メルリール(ベルギー)に、ティム・ウェレンス(ベルギー)、コナー・スウィフト(イギリス)といったワールドツアー選手たちがスタートリストに名を連ねている。

ロードから引退し、グラベルに活躍を移した有名選手も多数参戦する予定だ。石畳クラシックの名手として名を馳せたグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)やゼネク・スティバル(チェコ)に、ロマン・バルデ(フランス)、ラモン・シンケルダム(オランダ)といったメンバーに加え、ローレンス・スウェーク(ベルギー)といった本格シーズンインを控えるシクロクロス選手も。いずれにせよベルギー勢の層は他国を圧倒している。
女子エリート:オランダの選手層は圧倒的、フォスの2連覇なるか?
女子エリートレース(10月11日)の注目は、未だ衰えぬ実力を誇るディフェンディングチャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ)だ。更にオランダはトラック世界選手権を控える最強スプリンターのロレーナ・ウィーベスや、ミーシャ・ブレーデウォルツ、前MTB世界女王のプック・ピーテルセ、シリン・ファンアンローイを揃えて母国でのタイトルキープを虎視眈々と狙っている。



打倒オランダを目論むのは2023年大会覇者のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)やシルビア・ペルシコ(イタリア)、アシュリー・ムールマンパシオ(南アフリカ)、積極的にグラベル参戦するティファニー・クロムウェル(オーストラリア)といった面々。オランダの連覇か、タイトル移動かにも注目したい。
また、ツール・ド・フランス・ファムで総合優勝したポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)も参戦予定だが、1週間前に足首の手術を終えたばかり。ようやく普通に歩けるようになったことをSNS投稿しており、勝負に固執している様子はない。
男女ともにロード選手のメンバー層が濃く、アンバウンド・グラベルやトラカに代表される長距離グラベルレースの専業選手の参加層は薄い。これは女子エリートレースが131km、男子エリートレースが180kmとロード選手有利のフォーマットであることが理由とされている。
また、エイジグループ(男子19-34歳)には、唯一の日本人選手としてオランダを拠点にレース活動を行う髙木英行(CT GIANT STORE ASSEN – NWVG)が参戦予定だ。
text:So Isobe
Amazon.co.jp
アイアールシータイヤ(IRC tire) 自転車 タイヤ BOKEN PRO TUBELESS READY ボウケン プロ チューブレスレディ 700×42C 190249
iRC TIRE (アイアールシータイヤ)
¥7,370
アイアールシータイヤ(IRC tire) 自転車 タイヤ SERACCX EDGE TLR(シラクCX エッジ チューブレスレディ) シクロクロスタイヤ 700×32C タンカラー 1本 190619
アイアールシータイヤ(IRC tire)
¥6,614