ツアー・オブ・ブリテン2日目も集団スプリントで決着。単騎で挑んだオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が再び爆発力を見せつけ勝利をかっさらった。

これまでの戦歴が刻まれたゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)の特別ジャージ photo:CorVos
ロイズバンク・ツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)の2日目は、イングランド、サフォークの街ストウマーケットを発着する真っ平らな169.3kmで争われた。後半には3級山岳が用意されているものの、距離1.4kmで平均2%とただの「丘」。この日も予想通り、2日連続の集団スプリントで決着がついた。
序盤には6名逃げが生まれたものの、その中に入ったブラドレー・ウィギンスの息子であるベン・ウィギンズ(イギリスナショナルチーム)は濡れたタイトコーナーで落車してしまう。アンドレアス・ストックブロ(デンマーク、ユニベット・ティティマ・ロケッツ)を含む4名グループが2分半リードで先行し、オラフ・コーイ(オランダ)のステージ2連勝を目指すヴィスマ・リースアバイクが集団コントロールを担った。

サフォークの美しい街をメイン集団が駆け抜ける photo:CorVos
ヴィスマの他にリドル・トレックやピクニック・ポストNL、母国レースのイネオス・グレナディアーズといった各チームが集団ペースメイクに加わってリードを削り取り、逃げグループ内ではストックブロが中間スプリントと、残り20km地点の3級山岳をどちらも先頭通過する活躍ぶり。大雨と強風、そして晴れと、目まぐるしく変わる天候に緊張度を増した集団がペースアップする中、逃げを捉えた残り2kmで集団落車が発生した。
濡れた路面に投げ出されたのはツール・ド・フランスでステージ2勝を挙げたテイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)やバウケ・モレマ(オランダ、リドル・トレック)たち。幸い2人に大きな怪我はなく、救済措置によってタイム差ゼロでフィニッシュしている。
道幅の狭い最終区間で綺麗にリードアウトトレインを作ったのはバーレーン・ヴィクトリアスだったが、単騎で位置取りが悪かったコーイが上手く上昇気流に乗って先頭付近へ。サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がバーレーンの列車を無効化し、その番手からコーイがスプリントを開始する。ジロ・デ・イタリア区間3勝を誇る23歳の加速に対抗できる選手は一人もいなかった。

リーダージャージで大会2連勝をマークしたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
コーイが大会2連勝、今季9勝目、ブリテン通算6勝目をマークした。「このレースは僕に合っているように思う。昨日と比べて大人数の逃げだったので、彼らを引き戻すのに力を使う必要があったんだ。最終局面でチームメイトは少なかったけれど、マシュー(ブレナン)と良い位置をキープできていたよ。最後の最後で上がってきたラインに飛び乗ってからスプリントを開始した。すぐに今日は自分が一番強いと思えたよ」と満足げにコーイは最終局面を振り返る。ボーナスタイムによってコーイの総合リードは14秒にまで伸びており、翌日のスプリントステージでもさらにリードを伸ばしそうだ。

ロイズバンク・ツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)の2日目は、イングランド、サフォークの街ストウマーケットを発着する真っ平らな169.3kmで争われた。後半には3級山岳が用意されているものの、距離1.4kmで平均2%とただの「丘」。この日も予想通り、2日連続の集団スプリントで決着がついた。
序盤には6名逃げが生まれたものの、その中に入ったブラドレー・ウィギンスの息子であるベン・ウィギンズ(イギリスナショナルチーム)は濡れたタイトコーナーで落車してしまう。アンドレアス・ストックブロ(デンマーク、ユニベット・ティティマ・ロケッツ)を含む4名グループが2分半リードで先行し、オラフ・コーイ(オランダ)のステージ2連勝を目指すヴィスマ・リースアバイクが集団コントロールを担った。

ヴィスマの他にリドル・トレックやピクニック・ポストNL、母国レースのイネオス・グレナディアーズといった各チームが集団ペースメイクに加わってリードを削り取り、逃げグループ内ではストックブロが中間スプリントと、残り20km地点の3級山岳をどちらも先頭通過する活躍ぶり。大雨と強風、そして晴れと、目まぐるしく変わる天候に緊張度を増した集団がペースアップする中、逃げを捉えた残り2kmで集団落車が発生した。
濡れた路面に投げ出されたのはツール・ド・フランスでステージ2勝を挙げたテイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)やバウケ・モレマ(オランダ、リドル・トレック)たち。幸い2人に大きな怪我はなく、救済措置によってタイム差ゼロでフィニッシュしている。
道幅の狭い最終区間で綺麗にリードアウトトレインを作ったのはバーレーン・ヴィクトリアスだったが、単騎で位置取りが悪かったコーイが上手く上昇気流に乗って先頭付近へ。サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がバーレーンの列車を無効化し、その番手からコーイがスプリントを開始する。ジロ・デ・イタリア区間3勝を誇る23歳の加速に対抗できる選手は一人もいなかった。

コーイが大会2連勝、今季9勝目、ブリテン通算6勝目をマークした。「このレースは僕に合っているように思う。昨日と比べて大人数の逃げだったので、彼らを引き戻すのに力を使う必要があったんだ。最終局面でチームメイトは少なかったけれど、マシュー(ブレナン)と良い位置をキープできていたよ。最後の最後で上がってきたラインに飛び乗ってからスプリントを開始した。すぐに今日は自分が一番強いと思えたよ」と満足げにコーイは最終局面を振り返る。ボーナスタイムによってコーイの総合リードは14秒にまで伸びており、翌日のスプリントステージでもさらにリードを伸ばしそうだ。
ツアー・オブ・ブリテン2025第2ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:44:14 |
2位 | トム・クラッベ(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | |
3位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | ローリー・タウンセンド(アイルランド、Q36.5プロサイクリング) | |
6位 | マルク・ブルステンガ(スペイン、エキポ ケルンファルマ) | |
7位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ) | |
8位 | アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダープロサイクリング) | |
9位 | ノア・イジドール(フランス、デカトロン・AG2Rラモンディアール) | |
10位 | ダヴィデ・ボンボイ(ベルギー、ユニベット・ティティマ・ロケッツ) |
個人総合成績
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 7:12:55 |
2位 | トム・クラッベ(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | +0:14 |
3位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:16 |
4位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | アンドレアス・ストックブロ(デンマーク、ユニベット・ティティマ・ロケッツ) | +0:17 |
6位 | ミラン・ランホーフェ(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | |
7位 | ジョシュア・ゴリッカー(イギリス、イギリスナショナルチーム) | +0:18 |
8位 | バティスト・ヴァイストロファー(フランス、ロット) | |
9位 | アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダープロサイクリング) | +0:20 |
10位 | ローリー・タウンセンド(アイルランド、Q36.5プロサイクリング) |
その他の特別賞
山岳賞 | アンドレアス・ストックブロ(デンマーク、ユニベット・ティティマ・ロケッツ) |
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
ヤングライダー賞 | トム・クラッベ(ベルギー、フランダース・バロワーズ) |
チーム総合成績 | Q36.5プロサイクリング |
text:So.Isobe
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