ツール・ド・ラヴニール第2ステージは、アップダウンコースで強豪国のエース級選手がアタックを打ち合う展開に。想定を大きく上回る厳しいレースで、日本ナショナルチームの望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine)が34位で走り終えている。

清水裕輔監督の現役時代のポストカードを持参したファン photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka 
チームメイトの訪問を受けた望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

スタートを待つ日本ナショナルチームのメンバー photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka
世界トップカテゴリーを目指す若手選手がしのぎを削る、ツール・ド・ラヴニールの第2ステージはサン=シンフォリアン=シュル=コワーズからヴィトリー=アン=シャロレを目指す136.7kmコース。主催者情報によれば平坦ステージだが、スタート直後に3級山岳を越え、その後も2つの4級山岳が控えるレイアウトだ。
距離の短さゆえに、スタート直後から激しい展開になった。JCFのレポートでは「豪国のリーダー格の選手たちが激しいアタックを繰り広げ、縦に長く伸びる展開の中、日本チームはアタックに加わるどころか、前方に位置することすら困難な状況に置かれた」と綴られている。
レースは中盤に15カ国19名が抜け出し、追いかけるメイン集団をじつに2分27秒引き離してフィニッシュ。ステージ優勝はヴィスマ・リースアバイクの育成チームに所属するエリオット・ロウ(イギリス)だった。

34位でフィニッシュする望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

厳しい一日を終えた選手たち photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka
日本ナショナルチームの最高位は、前半の登坂区間で苦戦しながらも粘り強くメイン集団に残った望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine)の集団内15位・区間34位。鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学)、橋川丈(愛三工業レーシング)、そして岩村元嗣(早稲田大学)も集団内フィニッシュしている。
望月は「前半のアップダウン区間では登りのペースが速く、前方に上がることができなかった。しかし、登りが落ち着いてからは体力も回復し、スプリントに挑戦できた。他の集団が前にいることはわかっていたので、順位にはこだわらず、自分のスプリントの位置取りの感覚を確かめることを意識した。集団内の密集度はそこまで高くなく、怖さも感じなかったので、良い感触を得られた。前半に後手を踏むと、その後は何もできなくなってしまう。明日以降は、前方でチームメートをサポートしたり、逃げに反応したりと、より積極的な走りをしていきたい」と厳しい一日を振り返っている。
以下は清水裕輔監督のコメントだ(JCFレポートより)。
「選手によっては、明日以降のステージを見据えた走りを意識していたものの、実際のレースは想定を大きく上回るハイペースとなり、逃げに乗ることは叶わなかった。ただ、脱落者が続出するほどの厳しい展開の中で、チーム全体が一丸となって粘り、メイン集団内で耐えられたことは、日本チーム全体の走力が確実に向上していることを示している。今後のステージでも十分にチャンスが残されていると確信している。
距離が短いからこそ非常に厳しいレースになることは予想していたが、それを上回る難易度だった。まずはこの過酷な状況の中でメイン集団に残った選手たちの走りを高く評価したい。世界のレベルが確実に上がっている一方で、日本人選手たちの基礎的な力も着実に引き上げられてきている」。



世界トップカテゴリーを目指す若手選手がしのぎを削る、ツール・ド・ラヴニールの第2ステージはサン=シンフォリアン=シュル=コワーズからヴィトリー=アン=シャロレを目指す136.7kmコース。主催者情報によれば平坦ステージだが、スタート直後に3級山岳を越え、その後も2つの4級山岳が控えるレイアウトだ。
距離の短さゆえに、スタート直後から激しい展開になった。JCFのレポートでは「豪国のリーダー格の選手たちが激しいアタックを繰り広げ、縦に長く伸びる展開の中、日本チームはアタックに加わるどころか、前方に位置することすら困難な状況に置かれた」と綴られている。
レースは中盤に15カ国19名が抜け出し、追いかけるメイン集団をじつに2分27秒引き離してフィニッシュ。ステージ優勝はヴィスマ・リースアバイクの育成チームに所属するエリオット・ロウ(イギリス)だった。


日本ナショナルチームの最高位は、前半の登坂区間で苦戦しながらも粘り強くメイン集団に残った望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine)の集団内15位・区間34位。鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学)、橋川丈(愛三工業レーシング)、そして岩村元嗣(早稲田大学)も集団内フィニッシュしている。
望月は「前半のアップダウン区間では登りのペースが速く、前方に上がることができなかった。しかし、登りが落ち着いてからは体力も回復し、スプリントに挑戦できた。他の集団が前にいることはわかっていたので、順位にはこだわらず、自分のスプリントの位置取りの感覚を確かめることを意識した。集団内の密集度はそこまで高くなく、怖さも感じなかったので、良い感触を得られた。前半に後手を踏むと、その後は何もできなくなってしまう。明日以降は、前方でチームメートをサポートしたり、逃げに反応したりと、より積極的な走りをしていきたい」と厳しい一日を振り返っている。
以下は清水裕輔監督のコメントだ(JCFレポートより)。
「選手によっては、明日以降のステージを見据えた走りを意識していたものの、実際のレースは想定を大きく上回るハイペースとなり、逃げに乗ることは叶わなかった。ただ、脱落者が続出するほどの厳しい展開の中で、チーム全体が一丸となって粘り、メイン集団内で耐えられたことは、日本チーム全体の走力が確実に向上していることを示している。今後のステージでも十分にチャンスが残されていると確信している。
距離が短いからこそ非常に厳しいレースになることは予想していたが、それを上回る難易度だった。まずはこの過酷な状況の中でメイン集団に残った選手たちの走りを高く評価したい。世界のレベルが確実に上がっている一方で、日本人選手たちの基礎的な力も着実に引き上げられてきている」。
ツール・ド・ラヴニール2025第2ステージ結果
1位 | エリオット・ロウ(イギリス) | |
2位 | ルイス・レイダート(ドイツ) | |
3位 | アレクサンドル・ケス(ルクセンブルク) | |
34位 | 望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine) | +2:27 |
45位 | 鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学) | +2:27 |
63位 | 橋川丈(愛三工業レーシング) | +2:27 |
66位 | 岩村元嗣(早稲田大学) | +2:27 |
136位 | 渡辺一気(京都産業大学) | +3:58 |
137位 | 林原聖真(明治大学/群馬グリフィン) | +12:14 |
text:So Isobe
photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka
photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka
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