全日本選手権トラック最終日は、タイムトライアル系種目を中心に決勝が行われた。1kmタイムトライアルでは1分1秒台の争いを中石湊(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が制して優勝。個人パーシュート男子は窪木一茂(愛三工業レーシングチーム)が連覇、女子は内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が日本新記録で優勝した。ポイントレース男子は兒島直樹が4連覇を達成した。
1kmタイムトライアル

1kmTT男子エリート優勝 中石 湊(TEAM RAKUTEN K DREAMS) photo:Satoru Kato

1kmTT男子エリート2位 新田 祐大(JPCA) photo:Satoru Kato 
1kmTT男子エリート3位 松田祥位(JIK) photo:Satoru Kato
男子エリートは1分1秒台の争いとなり、中石湊(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が優勝。全日本選手権には久々出場の新田祐大(JPCA)が僅差の2位となり、ベテランの力を見せた。3位は昨年に続き松田祥位(JIK)が入った。

1kmTT男子エリート表彰式 photo:Satoru Kato

1kmTT女子エリート優勝 室谷 榎音(八戸学院大学) photo:Satoru Kato

1kmTT女子エリート 表彰式 photo:Satoru Kato
今年から女子のタイムトライアルが従来の500mから1kmに変更されて初の全日本選手権。今回の記録は全て大会新記録として登録される。エリートは室谷榎音(八戸学院大学)が1分12秒864で優勝。ジュニアは井関文月(香川県立高松工芸高校)が、エリート2位に相当する1分13秒233で優勝した。

1kmTT女子ジュニア優勝 井関 文月(香川県立高松工芸高校) photo:Satoru Kato 
1kmTT男子ジュニア優勝 山本 武蔵(南大隅高校) photo:Satoru Kato
個人パーシュート

個人パーシュート男子エリート優勝 窪木一茂(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato

個人パーシュート男子エリート決勝 フィニッシュ目前、伊澤 将也(Radical Aero Club)の背後に迫った窪木一茂(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato
男子エリートは、予選で唯一4分18秒台を出した窪木一茂(愛三工業レーシングチーム)と伊澤将也(Radical Aero Club)が決勝で対戦。窪木が終始伊澤を圧倒するペースで周回を重ね、最終周回のフィニッシュ直前で追抜き勝ち。昨年に続き連覇を達成した。

個人パーシュート 男子エリート表彰式 photo:Satoru Kato

個人パーシュート女子エリート 日本新記録で優勝した内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS) photo:Satoru Kato
女子エリートは内野艶和と池田瑞紀(共にTEAM RAKUTEN K DREAMS)が決勝で対戦。内野が4分41秒227の日本新記録で優勝した。この種目のアジアチャンピオンである垣田真穂は3位決定戦に回り、水谷彩奈を下して3位となった。

個人パーシュート 女子エリート表彰式 photo:Satoru Kato

個人パーシュート男子ジュニア優勝 柴田 渓佑(北桑田高校) photo:Satoru Kato 
個人パーシュート女子ジュニア優勝 三谷 優空(松山学院高校) photo:Satoru Kato
男子ジュニアは1秒未満の僅差で柴田渓佑(北桑田高校)が優勝。女子ジュニアは三谷優空(松山学院高校)が追抜き勝ちで優勝を決めた。
ポイントレース

4日間の最終種目は男子エリートのポイントレース photo:Satoru Kato

ポイントレース男子エリート レース中盤をリードした佐藤健(Team SAGA SPORTS PYRAMID) photo:Satoru Kato 
ポイントレース男子エリート 終盤3回目のラップを成功させた兒島直樹、橋本英也、山下虎ノ亮 photo:Satoru Kato
男子エリートレースは、オムニアムのポイントレース同様にラップの応酬により首位が目まぐるしく変わる展開となった。序盤から佐藤健(Team SAGA SPORTS PYRAMID)、山下虎ノ亮(チームブリヂストンサイクリング)らがラップを決めてレースをリード。後半に入ると兒島直樹(JIK)、橋本英也(JPCA)の3名が逃げてポイントを加算。ラップも決めて兒島が首位、橋本が2位につける。

ポイントレース男子エリート 最終周回に向けペースを上げる橋本英也に佐藤健、兒島直樹が続く photo:Satoru Kato
終盤、逆転の可能性があった佐藤を含む逃げ集団が半周差をつけて先行するも、3度目のラップを決めた直後の兒島と橋本が追走して逃げを潰す。最後は兒島が橋本を3ポイント差で退けて優勝し、ポイントレース4連覇を達成した。

ポイントレース 男子エリート表彰式 photo:Satoru Kato

4名の出走となったポイントレース女子エリート photo:Satoru Kato

ポイントレース男子ジュニア 2回のラップを決めて優勝した柴田 渓佑(北桑田高校、先頭) photo:Satoru Kato
女子エリートは内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が昨年に続き優勝。内野は今大会6冠を達成した。男子ジュニアは2回のラップを決めた柴田 渓佑(北桑田高校)が優勝した。

ポイントレース 女子エリート表彰式 photo:Satoru Kato 
ポイントレース 男子ジュニア表彰式 photo:Satoru Kato
パラサイクリング 個人パーシュート

パラサイクリング個人パーシュート WC3 大会新記録で優勝した杉浦佳子(総合メディカル/TEAMEMMA Cycling) photo:Satoru Kato

パラサイクリング個人パーシュート WC1 日本新記録で優勝した西田 杏 photo:Satoru Kato
パラサイクリングの個人パーシュートは5つのカテゴリーが行われた。前日に1kmタイムトライアルで世界記録をマークしたWC3クラスの杉浦佳子は、3km個人パーシュートでも大会記録を更新して優勝。WC1クラスでは西田杏が日本新記録で優勝した。

パラサイクリング個人パーシュート WC2優勝 中道 穂香(テレビ愛媛) photo:Satoru Kato 
パラサイクリング個人パーシュート MC3優勝 仙代 圭紀 photo:Satoru Kato

パラサイクリング個人パーシュートMC5優勝 亀田 琉斗(日本大学) photo:Satoru Kato 
パラサイクリング個人パーシュートMC5 表彰式 photo:Satoru Kato
1kmタイムトライアル



男子エリートは1分1秒台の争いとなり、中石湊(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が優勝。全日本選手権には久々出場の新田祐大(JPCA)が僅差の2位となり、ベテランの力を見せた。3位は昨年に続き松田祥位(JIK)が入った。



今年から女子のタイムトライアルが従来の500mから1kmに変更されて初の全日本選手権。今回の記録は全て大会新記録として登録される。エリートは室谷榎音(八戸学院大学)が1分12秒864で優勝。ジュニアは井関文月(香川県立高松工芸高校)が、エリート2位に相当する1分13秒233で優勝した。


個人パーシュート


男子エリートは、予選で唯一4分18秒台を出した窪木一茂(愛三工業レーシングチーム)と伊澤将也(Radical Aero Club)が決勝で対戦。窪木が終始伊澤を圧倒するペースで周回を重ね、最終周回のフィニッシュ直前で追抜き勝ち。昨年に続き連覇を達成した。


女子エリートは内野艶和と池田瑞紀(共にTEAM RAKUTEN K DREAMS)が決勝で対戦。内野が4分41秒227の日本新記録で優勝した。この種目のアジアチャンピオンである垣田真穂は3位決定戦に回り、水谷彩奈を下して3位となった。



男子ジュニアは1秒未満の僅差で柴田渓佑(北桑田高校)が優勝。女子ジュニアは三谷優空(松山学院高校)が追抜き勝ちで優勝を決めた。
ポイントレース



男子エリートレースは、オムニアムのポイントレース同様にラップの応酬により首位が目まぐるしく変わる展開となった。序盤から佐藤健(Team SAGA SPORTS PYRAMID)、山下虎ノ亮(チームブリヂストンサイクリング)らがラップを決めてレースをリード。後半に入ると兒島直樹(JIK)、橋本英也(JPCA)の3名が逃げてポイントを加算。ラップも決めて兒島が首位、橋本が2位につける。

終盤、逆転の可能性があった佐藤を含む逃げ集団が半周差をつけて先行するも、3度目のラップを決めた直後の兒島と橋本が追走して逃げを潰す。最後は兒島が橋本を3ポイント差で退けて優勝し、ポイントレース4連覇を達成した。



女子エリートは内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が昨年に続き優勝。内野は今大会6冠を達成した。男子ジュニアは2回のラップを決めた柴田 渓佑(北桑田高校)が優勝した。


パラサイクリング 個人パーシュート


パラサイクリングの個人パーシュートは5つのカテゴリーが行われた。前日に1kmタイムトライアルで世界記録をマークしたWC3クラスの杉浦佳子は、3km個人パーシュートでも大会記録を更新して優勝。WC1クラスでは西田杏が日本新記録で優勝した。




1kmタイムトライアル 結果
男子エリート | ||
1位 | 中石 湊(TEAM RAKUTEN K DREAMS) | 1分1秒025 |
2位 | 新田 祐大(JPCA) | 1分1秒694 |
3位 | 松田 祥位(JIK) | 1分3秒022 |
女子エリート | ||
1位 | 室谷 榎音(八戸学院大学) | 1分12秒864(大会新) |
2位 | 岩元 美佳(鹿屋体育大学) | 1分13秒865(大会新) |
3位 | 丸子 南徠(八戸学院大学) | 1分14秒083(大会新) |
男子ジュニア | ||
1位 | 山本 武蔵(南大隅高校) | 1分4秒006 |
2位 | 松尾 泰成(岡山工業高校) | 1分5秒405 |
3位 | 長嶺六三志(沖縄工業高校) | 1分5秒610 |
女子ジュニア | ||
1位 | 井関 文月(香川県立高松工芸高校) | 1分13秒233(大会新) |
2位 | 鍋島 実愛(宮崎農業高校) | 1分13秒922(大会新) |
3位 | 江﨑 結衣(松山学院高校) | 1分15秒600(大会新) |
個人パーシュート 結果
男子エリート 4km | ||
1位 | 窪木 一茂(愛三工業レーシングチーム) | 追抜勝 |
2位 | 伊澤 将也(Radical Aero Club) | OVT |
3位 | 山本 哲央(チームブリヂストンサイクリング) | 4分21秒273 |
女子エリート 4km | ||
1位 | 内野 艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS) | 4分41秒227(日本新) |
2位 | 池田 瑞紀(TEAM RAKUTEN K DREAMS) | 4分49秒509 |
3位 | 垣田 真穂(TEAM RAKUTEN K DREAMS) | 追抜勝 |
男子ジュニア 3km | ||
1位 | 柴田 渓佑(北桑田高校) | 3分22秒366 |
2位 | 宮川 結斗(倉吉西高校) | 3分22秒901 |
3位 | 田中 天悠(広島市立工業高校) | 3分28秒464 |
女子ジュニア 3km | ||
1位 | 三谷 優空(松山学院高校) | 追抜勝 |
2位 | 塩貝 穂佳(北桑田高校) | OVT |
3位 | 松井 妃那(三木高校) | 4分3秒112 |
ポイントレース 結果
男子エリート | ||
1位 | 兒島 直樹(JIK) | 89p |
2位 | 橋本 英也(JPCA) | 86p |
3位 | 山下虎ノ亮(チームブリヂストンサイクリング) | 77p |
女子エリート | ||
1位 | 内野 艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS) | 43p |
2位 | 水谷 彩奈(TEAM RAKUTEN K DREAMS) | 25p |
3位 | 池田 瑞紀(TEAM RAKUTEN K DREAMS) | 21p |
男子ジュニア | ||
1位 | 柴田 渓佑(北桑田高校) | 57p |
2位 | 田中 天悠(広島市立工業高校) | 50p |
3位 | 中島 弘也(岐南工業高校) | 36p |
text&photo:Satoru Kato
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