集団スプリントとなったレネウィ・ツアー第4ステージは、ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がライバルを寄せ付けない圧巻の走りで今大会2勝目。総合首位はアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)が僅差で守り、最終日を迎えることとなった。

総合逆転を狙うティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) photo:Renewi Tour
ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕戦で白熱のスプリントが行われた8月23日、ベルギーでは同じくワールドツアーのレネウィ・ツアー第4ステージが行われた。今大会最長距離となる198.5kmのコースはベルギー・リエムストの西側に設定された周回コース。数多くの丘が設定されたものの、いずれも登坂距離は0.5〜1.2kmと短いため、集団スプリントが大方の予想となった。
スタート後10kmで形成された5名の逃げグループには、ドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアール)が入る。それを追うメイン集団は、リーダーチームであるロットはもちろん、スプリント勝利を狙うピクニック・ポストNLやアンテルマルシェ・ワンティなどが中心となって牽引した。コース後半に設定された3つのグリーンKMではデボントがすべて先頭通過し、合計9秒のボーナスタイムを得て総合9位へのジャンプアップに成功している。

ドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアール)が入った5名の逃げ集団 photo:Renewi Tour
残り50kmを過ぎた時点で、逃げとプロトンの差は3分。直後にメカニカルトラブルに見舞われたデボントだったが、ディープリムホイールを履いたスペアバイクに乗り換え、無事に逃げ集団へ復帰する。その後も順調に距離を消化していった逃げグループだったが、プロトンにその視界に捉えられた残り4kmで、デボントがアタックしてルカシュ・クビシュ(スロバキア、ユニベット・ティテマ・ロケッツ)と共に最後の抵抗を見せた。
しかしイヴ・ランパールト(ベルギー、スーダル・クイックステップ)の牽引が集団のペースを更に上げ、残り2kmで逃げを吸収。残り1kmバナーをジェイコ・アルウラーが先頭で通過し、エドアルド・アッフィニ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)のアタックは決まらず、勝負は集団スプリントへともつれ込んだ。

最終ストレートに突入した選手たち photo:Renewi Tour
最終ストレートに入り、残り200mのコース左側でスプリントを開始したのはオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)だった。しかし、その反対側でティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が踏み込むと、ライバルに並ばせることのない圧巻のスプリントを披露。後ろを振り返る余裕を見せながら、堂々とフィニッシュラインを通過した。

初日に続く、今大会2勝目を得たティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos
大会初日に続き、今大会2勝目を手にしたメルリール。「難しい最終盤の展開だったが、勝つことができて嬉しいよ。フィニッシュから距離のある地点からのスプリントとなり、最後までスピードを維持する自信があった。スーダル・クイックステップに移籍後、これが40勝目となった。とても誇りに思う結果だよ」と語った。
2位にはビットネルが入り、別ラインで踏み込んだコーイが3位。アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)は24位とスプリント勝負に絡むことはできなかったものの、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)と1秒差で総合首位のまま、翌日の最終日に臨む。

ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕戦で白熱のスプリントが行われた8月23日、ベルギーでは同じくワールドツアーのレネウィ・ツアー第4ステージが行われた。今大会最長距離となる198.5kmのコースはベルギー・リエムストの西側に設定された周回コース。数多くの丘が設定されたものの、いずれも登坂距離は0.5〜1.2kmと短いため、集団スプリントが大方の予想となった。
スタート後10kmで形成された5名の逃げグループには、ドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアール)が入る。それを追うメイン集団は、リーダーチームであるロットはもちろん、スプリント勝利を狙うピクニック・ポストNLやアンテルマルシェ・ワンティなどが中心となって牽引した。コース後半に設定された3つのグリーンKMではデボントがすべて先頭通過し、合計9秒のボーナスタイムを得て総合9位へのジャンプアップに成功している。

残り50kmを過ぎた時点で、逃げとプロトンの差は3分。直後にメカニカルトラブルに見舞われたデボントだったが、ディープリムホイールを履いたスペアバイクに乗り換え、無事に逃げ集団へ復帰する。その後も順調に距離を消化していった逃げグループだったが、プロトンにその視界に捉えられた残り4kmで、デボントがアタックしてルカシュ・クビシュ(スロバキア、ユニベット・ティテマ・ロケッツ)と共に最後の抵抗を見せた。
しかしイヴ・ランパールト(ベルギー、スーダル・クイックステップ)の牽引が集団のペースを更に上げ、残り2kmで逃げを吸収。残り1kmバナーをジェイコ・アルウラーが先頭で通過し、エドアルド・アッフィニ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)のアタックは決まらず、勝負は集団スプリントへともつれ込んだ。

最終ストレートに入り、残り200mのコース左側でスプリントを開始したのはオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)だった。しかし、その反対側でティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が踏み込むと、ライバルに並ばせることのない圧巻のスプリントを披露。後ろを振り返る余裕を見せながら、堂々とフィニッシュラインを通過した。

大会初日に続き、今大会2勝目を手にしたメルリール。「難しい最終盤の展開だったが、勝つことができて嬉しいよ。フィニッシュから距離のある地点からのスプリントとなり、最後までスピードを維持する自信があった。スーダル・クイックステップに移籍後、これが40勝目となった。とても誇りに思う結果だよ」と語った。
2位にはビットネルが入り、別ラインで踏み込んだコーイが3位。アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)は24位とスプリント勝負に絡むことはできなかったものの、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)と1秒差で総合首位のまま、翌日の最終日に臨む。
レネウィ・ツアー2025第4ステージ結果
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 4:19:28 |
2位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | |
3位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
4位 | ポール・ペンウェット(フランス、グルパマFDJ) | |
5位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
7位 | アクセル・ローランス(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | シモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
9位 | トルド・グドメスタ(ノルウェー、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
10位 | ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト) |
個人総合成績
1位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット) | 15:25:15 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:01 |
3位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) | +0:21 |
4位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:46 |
5位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | +0:48 |
6位 | フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:50 |
7位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:52 |
8位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ) | |
9位 | ドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
10位 | ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ) | +0:58 |
その他の特別賞
ポイント賞 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) |
ヤングライダー賞 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
チーム総合成績 | アルペシン・ドゥクーニンク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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