ヴィジョン SC SLシリーズ　Metronの技術と独自開発ハブを受け継ぐミドルグレードホイール

数多くのプロチームを支えるパーツブランドのヴィジョンが、ミドルグレードホイールのSC SLをモデルチェンジ。最高峰Metronの技術を取り入れ、新開発の独自ハブを搭載することで走行性能を磨き上げたモデルだ。

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数多くのプロチームをサポートするヴィジョン。15年にわたってプロチームのテクニカルパートナーとして蓄積してきた豊富なノウハウは、ヴィジョンの製品開発において重要な要素となっている。そのホイールラインアップに位置付けられるSC SLシリーズがモデルチェンジを果たした。

新発表されたSC SLホイールセットは、ヴィジョンが最上位のMetronシリーズで培った技術を惜しみなく投入した製品だ。同社が掲げる「プロレベルのパフォーマンスを求めやすい価格で」というコンセプトを体現するミドルグレードに位置付けられる。

エアロダイナミクスの知見を活かした形状のリムは、内幅23mmというワイド設計が採用されていることが特徴。幅広タイヤとの組み合わせではタイヤが理想的な断面形状となり、転がり抵抗の低減と乗り心地の向上を両立。またリムとの段差をなくすことでエアロダイナミクスを高められるという近年のトレンドだ。

そしてアセンブルされる独自のV-600 PRSハブシステムが最大の特徴だ。54歯の面ラチェット機構を採用したこのハブは、Metronシリーズから直接の恩恵を受けた技術で、一般的なポール式フリーハブよりも素早い反応性とパワー伝達効率を発揮する。

具体的にはラチェットのエンゲージメント角度が約6.7°と狭く、ペダルを踏み込んだ瞬間からパワーがホイールに伝わるようになっている。クリテリウムのような加減速が多い状況や、ロードレースの勝負所で瞬発力が求められるシーンではアドバンテージとなるはずだ。

V-600 PRSのハブシェルは鍛造とされており、軽量でありながら高い強度と剛性を実現。パワースカイビング加工も採用しており、内部のギアの精度が高められている。また、ストレートプルとJベンドの両対応で、エアロスポークは2:1で組み上げられる。

SC SLシリーズは45mmハイトのSC 45 SLと60mmハイトのSC 60 SLの2モデルで展開されている。SC 45 SLは平坦路から山岳まで幅広いシーンで使いやすいオールラウンドモデルで、重量は1,542g。対してSC 60 SLは、より空力性能を重視したモデルで、タイムトライアルやトライアスロン、平坦基調のロードレースで真価を発揮。重量は1,642gだ。

価格はSC 45 SLが308,440円（税込）、SC 60 SLが327,140円（税込）という設定。Metronシリーズを受け継ぐSC SLシリーズは、ホビーサイクリストからレーサーまでカバーしてくれるオールラウンドな一本だ。

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ヴィジョン SC 45 SL
素材：Full carbon rim
リムハイト：45 mm depth rim
リム内幅：23 mm inner width
ハブ：P.R.S. Hubs (V-600) with aero bladed DP spokes
ベアリング：6 sealed cartridge bearing (2F + 4R)
ハブ仕様：Compatible with SHIMANO, SH MicroSpline and SRAM freehubs
重量：1,542g
価格：308,440円（税込）

ヴィジョン SC 60 SL
素材：Full carbon rim
リムハイト：60 mm depth rim
リム内幅：23 mm inner width
ハブ：P.R.S. Hubs (V-600) with aero bladed DP spokes
ベアリング：6 sealed cartridge bearing (2F + 4R)
ハブ仕様：Compatible with SHIMANO, SH MicroSpline and SRAM freehubs
重量：1,642g
価格：327,140円（税込）