獲得標高差4,300mの山岳ステージで争われたツアー・オブ・ジ・アルプス2日目で、マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング)が11km独走勝利。逃げのスペシャリストが実力でライバルたちを退け、総合でも首位に立った。

前日勝者のジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) photo:Tour of the Alps

ツアー・オブ・ジ・アルプス第2ステージ コースプロフィール image:Tour of the Alps イタリアのアルプス山脈を駆けるツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)は第2ステージを迎えた。この日は序盤に1級山岳をクリアし、その後カテゴリーのつかない山岳を越えながらヴィピテーノを目指す178km。勝負どころは終盤に設定された2つの3級山岳だと予想された。
初日に2年振りの勝利を挙げ、しかしアイウェアを投げ捨てるパフォーマンスが違反行為となったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)を先頭にレースはスタート。獲得標高差が4,300mに達するタフなステージでは、今年ヴィスマ・リースアバイクからジェイコ・アルウラーに移籍したクーン・ボウマン(オランダ)ら3名が逃げを打つ。しかし山岳で1名が遅れ、先頭はボウマンとフラン・ミホリェヴィッチ(クロアチア、バーレーン・ヴィクトリアス)の2名となった。

クーン・ボウマン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)ら3名が逃げる photo:Tour of the Alps
メイン集団は引退間近のロマン・バルデ(フランス)を擁するピクニック・ポストNLがコントロール。残り62km地点でトンネルの中を走行するプロトンでは落車が発生し、巻き込まれたサルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が手首を骨折する怪我を負い棄権。また総合優勝の候補でもあったアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)は、消化器系の不調によりリタイアしている。
ラスト2つの3級山岳に向け、緩やかな登り基調を進むなか、プロトンから逃げへの合流を目指すアタックが連発する。そのためプロトンのペースが上がり、残り50km地点で逃げをキャッチ。集団の人数が絞られながら最後の3級山岳の頂上手前、残り11km地点でマイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング)が飛び出した。

アルプス山脈を巡るプロトン photo:Tour of the Alps
ブエルタ・ア・エスパーニャで2度の逃げ切り勝利の経験を持ち、今年もパリ〜ニースで逃げから勝利した「逃げのスペシャリスト」であるストーラー。その動きにはチッコーネはもちろん、フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンAG2Rラモンディアール)などが追いかける。しかしストーラーは後続を引き離し、単独で頂上を通過した。
「集団の中で自分が最も強いと思いアタックした。単独先頭に立った後は、それほど後ろ振り向かず、下を向き踏み続けた」とレース後に語ったストーラーは、言葉通り高出力で踏み続ける。そして後続に41秒差をつけ、フィニッシュに到着。今季2勝目を手に入れた。

11km独走を決めたマイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング) photo:CorVos
ストーラーは初日を7位で終えていたため、総合でも首位に浮上。「今日はとても調子がよかった。総合首位に立てたことは嬉しいが、まだ大会は終わっていない。まだ厳しい3ステージが残っており、ライバルには高いレベルの選手たちが揃っている」と、コメントした。
区間2位にはポール・セクサス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が入り、区間5位だったチッコーネは総合でも3位まで順位を下げている。また日本人最高位は8分9秒遅れでフィニッシュした新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)だった。


初日に2年振りの勝利を挙げ、しかしアイウェアを投げ捨てるパフォーマンスが違反行為となったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)を先頭にレースはスタート。獲得標高差が4,300mに達するタフなステージでは、今年ヴィスマ・リースアバイクからジェイコ・アルウラーに移籍したクーン・ボウマン(オランダ)ら3名が逃げを打つ。しかし山岳で1名が遅れ、先頭はボウマンとフラン・ミホリェヴィッチ(クロアチア、バーレーン・ヴィクトリアス)の2名となった。

メイン集団は引退間近のロマン・バルデ(フランス)を擁するピクニック・ポストNLがコントロール。残り62km地点でトンネルの中を走行するプロトンでは落車が発生し、巻き込まれたサルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が手首を骨折する怪我を負い棄権。また総合優勝の候補でもあったアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)は、消化器系の不調によりリタイアしている。
ラスト2つの3級山岳に向け、緩やかな登り基調を進むなか、プロトンから逃げへの合流を目指すアタックが連発する。そのためプロトンのペースが上がり、残り50km地点で逃げをキャッチ。集団の人数が絞られながら最後の3級山岳の頂上手前、残り11km地点でマイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング)が飛び出した。

ブエルタ・ア・エスパーニャで2度の逃げ切り勝利の経験を持ち、今年もパリ〜ニースで逃げから勝利した「逃げのスペシャリスト」であるストーラー。その動きにはチッコーネはもちろん、フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンAG2Rラモンディアール)などが追いかける。しかしストーラーは後続を引き離し、単独で頂上を通過した。
「集団の中で自分が最も強いと思いアタックした。単独先頭に立った後は、それほど後ろ振り向かず、下を向き踏み続けた」とレース後に語ったストーラーは、言葉通り高出力で踏み続ける。そして後続に41秒差をつけ、フィニッシュに到着。今季2勝目を手に入れた。

ストーラーは初日を7位で終えていたため、総合でも首位に浮上。「今日はとても調子がよかった。総合首位に立てたことは嬉しいが、まだ大会は終わっていない。まだ厳しい3ステージが残っており、ライバルには高いレベルの選手たちが揃っている」と、コメントした。
区間2位にはポール・セクサス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が入り、区間5位だったチッコーネは総合でも3位まで順位を下げている。また日本人最高位は8分9秒遅れでフィニッシュした新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)だった。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2025第2ステージ結果
1位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング) | 5:00:02 |
2位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:41 |
3位 | ロマン・バルデ(フランス、ピクニック・ポストNL) | |
4位 | ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | |
5位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) |
個人総合成績
1位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング) | 8:42:02 |
2位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:41 |
3位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | |
4位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:45 |
5位 | ロマン・バルデ(フランス、ピクニック・ポストNL) | +0:47 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | フィンレー・ピカリング(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) |
ヤングライダー賞 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) |
チーム総合成績 | VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, Tour of the Alps
photo:CorVos, Tour of the Alps
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