今村駿介と島崎将男がワールドチームのメンバーとして、そしてイタリア連戦中のJCLチーム右京が参戦するジロ・ダブルッツォが開幕。初日の登坂フィニッシュをアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG)が制している。



山がちなアブルッツォ州を駆け巡るステージレース photo:Il Giro d'Abruzzo

イタリアのアブルッツォ州で開幕したUCI.1クラスのステージレースがジロ・ダブルッツォ。2003年から2007年まで開催され、一度消滅したのちに2024年に復活し、今年で5回目を迎える大会だ。

4月15日から18日までの合計4日間開催で、コースは全てアップダウンを含むという当地方ならではのもの。UAEチームエミレーツXRGやイスラエル・プレミアテックといった強豪チームが出場する中で、注目はアンテルマルシェ・ワンティのメンバーとして、普段同育成チームに所属する今村駿介と島崎将男が出場中であること。レース開幕前にはアブルッツォに拠点を置き、ワンティのスポンサーであり、NIPPOとも関係の深いヴィーニファンティーニ社を訪問するシーンも。


また、イタリア連戦中のJCLチーム右京も先日のミラノ〜トリノで逃げに乗った増田成幸やツール・ド・台湾のアジア最優秀選手賞を獲得した小石祐馬、U23アジアロード王者の鎌田晃輝も出場。アップダウンの第1ステージでは40名程度まで減らした精鋭グループが、残り1.5kmから始まるフィニッシュ前登坂になだれ込んだ。

最大10%を刻む最終登坂で主導権を握ったのはUAEチームエミレーツXRGで、他チームのアタックを防ぎながら残り300m手前でアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア)を発射する。右京のアレッサンドロ・ファンチェル(イタリア)やジョージ・ベネット(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)を退けたコーヴィが今季初勝利をマークした。

アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG)が登坂スプリントを制す photo:Il Giro d'Abruzzo

リーダージャージに袖を通したアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG) photo:Il Giro d'Abruzzo

右京は3位にファンチェルを、7位にシモーネ・ラッカニ(イタリア)を送り込む活躍。小石と増田がそれぞれ76位と77位、今村107位、島崎109位、鎌田は116位でそれぞれ初日を終えている。
ジロ・ダブルッツォ2025 第1ステージ結果
1位 アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG) 3:34:10
2位 フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)
3位 アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、JCLチーム右京)
4位 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)
5位 マルコ・ブレナー(ドイツ、チューダープロサイクリング)
text:So Isobe

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