2025/04/13(日) - 13:00
UCIマウンテンバイク・ワールドシリーズ第2戦を再びスペシャライズド勢が掌握。絶好調クリストファー・ブレヴィンス(アメリカ)がXCC、XCO両日制覇を遂げ、女子はジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオン・CLLCTV)が移籍後初勝利を挙げた。

ダブルを飛ぶヴィクトル・コレツキー(フランス、スペシャライズドファクトリーレーシング) photo:UCI
MTBレースの最高峰シリーズ「UCIマウンテンバイク・ワールドシリーズ」の第2戦は、開幕戦に引き続きブラジルはミナスジェライス州のアラシャ。熱帯雨林に増設されたコースは開幕戦から小変更が加えられ高低差がアップ。より長くなった登り/下りセクションで各カテゴリー激しいレースが繰り広げられた。
前哨戦であるXCC(ショートトラック)の女子レースでは、世界女王のイヴィ・リチャーズ(トレックファクトリーレーシング・ピレリ)が勝利。最後はニコル・コラー(スイス、ゴーストファクトリーレーシング)らをスプリントで振り切ってXCC開幕2連勝をマークした。

XCC女子:世界女王イヴィ・リチャーズ(トレックファクトリーレーシング・ピレリ)が勝利 photo:UCI 
XCC男子:チームメイト同士の戦いを繰り広げたブレヴィンスとコレツキー photo:UCI
XCC男子は絶好調のスペシャライズドファクトリーレーシング勢の二人(コレツキー&ブレヴィンス)がレースを掌握。2人が刻むハイペースに唯一追従して健在ぶりを示したニノ・シューター(スイス、スコット・スラムMTBレーシングチーム)を振り切って、最後は登坂区間でアタックしたクリストファー・ブレヴィンス(アメリカ)が逃げ切り。リチャーズと同じく好調ブレヴィンスがXCC開幕2連勝を達成している。
リスヴェッズが女子レースを掌握 圧巻の独走劇を披露

女子エリートレースを制したジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオン・CLLCTV) photo:UCI
1周3.72kmのコースを9周回する女子エリートレースを掌握したのはキャニオン・CLLCTVに移籍したジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン)だった。1週間前の開幕戦と同じように序盤からレースを引っ張り、4周目には登りで築いたリードを携えて独走体制に移行する。1週間前はサマラ・マクスウェル(ニュージーランド、デカトロン・フォードレーシングチーム)の合流を許したが、この日は力強い走りで後続勢を振り切った。

女子エリートレースを制したジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオン・CLLCTV) photo:UCI
「新しいチームの環境や雰囲気、チームメンバーがとても自分にとってプラスになっているし、楽しめている」と言うリオ五輪金メダリストが圧巻の独走勝利。後続グループから抜け出し再度実力を証明したマクスウェルが2位、XCC優勝の勢いそのままに追い上げ続けたリチャーズが3位表彰台を射止めている。
2週連続でスペシャライズド勢が1-2-3 ブレヴィンスがXCC、XCO両日制覇

先頭グループを引っ張るクリストファー・ブレヴィンス(アメリカ、スペシャライズドファクトリーレーシング) photo:UCI
男子レースを掌握したのはこの日もスペシャライズド勢だった。ブレヴィンスとヴィクトル・コレツキー(フランス)、マルティン・ヴィダウレ(チリ)、そしてロードではレッドブル・ボーラ・ハンスグローエの育成チームに所属するアドリアン・ボワシ(フランス)が先頭グループをリードしてライバル勢にプレッシャーを掛け続けた。
ダークホースのファビオ・プントナー(スイス)が2周回に渡ってピットイン無し(補給無し)のアタックで撹乱したものの功を奏さず、ブレヴィンスが最終周回の登坂区間で加速したことで先頭集団が崩壊する。ブレヴィンス、ボワシ、そしてヴィダウレとスペシャライズド勢3名が抜け出し、アタック合戦を経たチームメイト同士のゴールスプリントでブレヴィンスが勝利した。

XCC、XCO完勝を収めたクリストファー・ブレヴィンス(アメリカ、スペシャライズドファクトリーレーシング) photo:UCI

クリストファー・ブレヴィンス(アメリカ)と大健闘したアドリアン・ボワシ(フランス) photo:UCI 
スペシャライズドファクトリーレーシングが再び男子エリート表彰台を席巻 photo:UCI
「激しいレースだった。あらゆることが起こりうる、こういうレース展開が大好きなんだ。ボワシが登りで僕を追い抜いて行ったけど、彼ほど情熱を持った選手を見たことがないよ。本当に素晴らしい選手だ。切磋琢磨しあうチームメイト同士で共に戦うのは楽しいし、団結できていた。本当にクールな戦いだったと思う」と振り返るブレヴィンスが、XCC、XCO両日制覇を達成すると共に、スペシャライズド勢が2周連続の1-2-3勝利を達成している。
W杯ランキング首位のコレツキーは最終区間で失速して6位になったため、リーダージャージはブレヴィンスの元へ。ボワシが殊勲の3位、本調子ではなかったシューターは25位でレースを終えている。

MTBレースの最高峰シリーズ「UCIマウンテンバイク・ワールドシリーズ」の第2戦は、開幕戦に引き続きブラジルはミナスジェライス州のアラシャ。熱帯雨林に増設されたコースは開幕戦から小変更が加えられ高低差がアップ。より長くなった登り/下りセクションで各カテゴリー激しいレースが繰り広げられた。
前哨戦であるXCC(ショートトラック)の女子レースでは、世界女王のイヴィ・リチャーズ(トレックファクトリーレーシング・ピレリ)が勝利。最後はニコル・コラー(スイス、ゴーストファクトリーレーシング)らをスプリントで振り切ってXCC開幕2連勝をマークした。


XCC男子は絶好調のスペシャライズドファクトリーレーシング勢の二人(コレツキー&ブレヴィンス)がレースを掌握。2人が刻むハイペースに唯一追従して健在ぶりを示したニノ・シューター(スイス、スコット・スラムMTBレーシングチーム)を振り切って、最後は登坂区間でアタックしたクリストファー・ブレヴィンス(アメリカ)が逃げ切り。リチャーズと同じく好調ブレヴィンスがXCC開幕2連勝を達成している。
リスヴェッズが女子レースを掌握 圧巻の独走劇を披露

1周3.72kmのコースを9周回する女子エリートレースを掌握したのはキャニオン・CLLCTVに移籍したジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン)だった。1週間前の開幕戦と同じように序盤からレースを引っ張り、4周目には登りで築いたリードを携えて独走体制に移行する。1週間前はサマラ・マクスウェル(ニュージーランド、デカトロン・フォードレーシングチーム)の合流を許したが、この日は力強い走りで後続勢を振り切った。

「新しいチームの環境や雰囲気、チームメンバーがとても自分にとってプラスになっているし、楽しめている」と言うリオ五輪金メダリストが圧巻の独走勝利。後続グループから抜け出し再度実力を証明したマクスウェルが2位、XCC優勝の勢いそのままに追い上げ続けたリチャーズが3位表彰台を射止めている。
2週連続でスペシャライズド勢が1-2-3 ブレヴィンスがXCC、XCO両日制覇

男子レースを掌握したのはこの日もスペシャライズド勢だった。ブレヴィンスとヴィクトル・コレツキー(フランス)、マルティン・ヴィダウレ(チリ)、そしてロードではレッドブル・ボーラ・ハンスグローエの育成チームに所属するアドリアン・ボワシ(フランス)が先頭グループをリードしてライバル勢にプレッシャーを掛け続けた。
ダークホースのファビオ・プントナー(スイス)が2周回に渡ってピットイン無し(補給無し)のアタックで撹乱したものの功を奏さず、ブレヴィンスが最終周回の登坂区間で加速したことで先頭集団が崩壊する。ブレヴィンス、ボワシ、そしてヴィダウレとスペシャライズド勢3名が抜け出し、アタック合戦を経たチームメイト同士のゴールスプリントでブレヴィンスが勝利した。



「激しいレースだった。あらゆることが起こりうる、こういうレース展開が大好きなんだ。ボワシが登りで僕を追い抜いて行ったけど、彼ほど情熱を持った選手を見たことがないよ。本当に素晴らしい選手だ。切磋琢磨しあうチームメイト同士で共に戦うのは楽しいし、団結できていた。本当にクールな戦いだったと思う」と振り返るブレヴィンスが、XCC、XCO両日制覇を達成すると共に、スペシャライズド勢が2周連続の1-2-3勝利を達成している。
W杯ランキング首位のコレツキーは最終区間で失速して6位になったため、リーダージャージはブレヴィンスの元へ。ボワシが殊勲の3位、本調子ではなかったシューターは25位でレースを終えている。
UCI MTBワールドカップ2025 第2戦 XCO女子エリート結果
1位 | ジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオン・CLLCTV) | 1:26:59 |
2位 | サマラ・マクスウェル(ニュージーランド、デカトロン・フォードレーシングチーム) | +0:28 |
3位 | イヴィ・リチャーズ(トレックファクトリーレーシング・ピレリ) | +0:34 |
4位 | ジェニファー・ジャクソン(カナダ、オルベア・フォックスファクトリーチーム) | +0:37 |
5位 | タマラ・ウェイドマン(オーストリア、モンドレイカーファクトリーレーシングXC) | +0:44 |
UCI MTBワールドカップ2025 第2戦 XCO男子エリート結果
1位 | クリストファー・ブレヴィンス(アメリカ、スペシャライズドファクトリーレーシング) | 1:22:42 |
2位 | マルティン・ヴィダウレ(チリ、スペシャライズドファクトリーレーシング) | +0:02 |
3位 | アドリアン・ボワシ(フランス) | +0:03 |
4位 | シモーネ・アボンデット(イタリア、ウィリエール・ヴィットリアファクトリーチーム) | +0:17 |
5位 | ルーク・モワール(南アフリカ) | +0:19 |
text:So Isobe
photo:UCI
photo:UCI
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