女子のドワルス・ドール・フラーンデレンでエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)が残り26kmから独走。大会初優勝と共にプロ通算50勝を飾り、2位には世界王者コペッキーが入っている。



初優勝目指すロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos

女子ワールドツアー第10戦となるドワルス・ドール・フラーンデレンは、ベルギー北西部フランドル地方を舞台とする128.5kmのセミクラシック。4日後に控えるモニュメント「ロンド・ファン・フラーンデレン」と同様に、石畳や急坂区間が13箇所設定されており、集団スプリントや独走など毎年多様なフィニッシュが魅力のレースだ。

現在ワールドツアー3連勝中のロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)はロンドに向けて不出場で、連覇を狙っていたマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)は調整不良のため直前で出場を回避。それでも世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)やエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)が揃い、未舗装路が得意なMTB世界王者プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)にも注目が集まった。

先頭に立ったマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)とアムベル・クラーク(オランダ、FDJスエズ) photo:CorVos

レースは50kmを進んでも逃げが形成されない中、集団では落車が多発。しかし有力選手たちに影響はなく、残り55km地点のクノクテベルグでリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が加速して人数が絞られる。この動きからルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)とマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)ら強力な4名が先行した。

先行集団からロイサーとアムベル・クラーク(オランダ、FDJスエズ)の2名が抜け出し、先頭に立つ。これを追うメイン集団ではリドル・トレック勢がペースを上げる中、かつて同チームに所属したロンゴボルギーニがアタック。イタリア王者は単独で追走し、先頭の2名を捉えると、残り26km地点でさらに加速し単独先頭に躍り出た。

ロイサーらを振り切り、先頭に出たエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:CorVos

後方では、ロイサーとクラークがエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)やコペッキーのいるメイン集団に吸収され、ロンゴボルギーニを追走する。残り10kmで追走集団との差は約26秒。ピーテルセがアタックを仕掛けるものの、コペッキーらを引き離すには至らない。しかし、世界王者コペッキーを擁する追走集団も、ロンゴボルギーニとのタイム差を詰めることはできなかった。

独走を続けたロンゴボルギーニは、後続に十分な差を保ったままワレヘムのフィニッシュラインへ。力強い走りで自身初となるドワルス・ドール・フラーンデレン優勝を決めると共に、プロ通算50勝目を手に入れた。

大会初制覇したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:CorVos

「チームメイトが怪我など苦しむなか、この大会での勝利がどうしても欲しかった。この勝利はチームが一丸となり、素晴らしい走りをしてくれたおかげ。困難に直面するチームに、私たちの強さと一体感を見せたかった」と、ロンゴボルギーニは喜んだ。

29秒遅れでフィニッシュした追走集団によるスプリントは、コペッキーが制して2位。3位にはバルサモが入っている。

ドワルス・ドール・フラーンデレン女子2025表彰台:2位コペッキー、1位ロンゴボルギーニ、3位バルサモ photo:CorVos
ドワルス・ドール・フラーンデレン女子2025結果
1位 エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) 3:12:49
2位 ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) 0:29
3位 エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)
4位 プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)
5位 ミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ、SDワークス・プロタイム)
6位 リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)
7位 ヴィットリア・グアジーニ(イタリア、FDJスエズ)
8位 ジュリア・ジュリアーニ(イタリア、ローランド)
9位 エリーズ・シャベイ(スイス、FDJスエズ)
10位 マルテ・ベルグエドセス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

最新ニュース(全ジャンル)