2025/03/31(月) - 12:30
ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)がヘント〜ウェヴェルヘム女子を制覇。集団スプリントでライバルを圧倒し、ミラノ〜サンレモとブルッヘ〜デパンヌに続く3連勝を飾るとともに、プロ通算100勝目を達成した。

ヘント〜ウェヴェルヘムに揃って出場したウィーベスとコペッキー photo:CorVos
マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)が56km独走と鮮烈勝利を飾った同日、女子のヘント〜ウェヴェルヘム(UCI1.ワールドツアー)が行われた。コースは中盤に7箇所の急坂と4箇所の石畳と設定された168.9km。最後のケンメルベルグ(急坂&石畳)からフィニッシュまで34.1kmあるため、スプリンターの活躍が予想された。
連覇目指すロレーナ・ウィーベス(オランダ)のSDワークス・プロタイムは、ミラノ〜サンレモ優勝をアシストした世界王者、ロッテ・コペッキー(ベルギー)が出場。他にはエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)やシャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL)など世界トップスプリンターたちが顔を揃えた。

イーペルをスタートしてウェヴェルヘムに向かう選手たち photo:CorVos
レースは序盤にカティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス)ら7名の逃げが形成されたものの、すぐに吸収。集団は一つにまとまったまま最初の急坂バーネベルグに向かった。アムベル・クラーク(オランダ、FDJスエズ)のペースアップで集団は人数を減らし、1度目のケンメルベルグではコペッキーが先頭に立つ場面も見られた。しかし、700mの登坂距離ではスプリンターを振り切ることはできず、ウィーベスやバルサモを含む10名の先頭集団が生まれた。
その後、平坦区間で後続が追いつき、ルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)ら6名の新たな先頭集団が形成される。SDワークスはこれをすかさず引き戻し、2度目のケンメルベルグ(1度目とは違うオスエール側からのアプローチ)でコペッキーがアタックした。
最大勾配21%の登坂でも独走に持ち込むことはできず、今度はウィーベスとエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)ら5名が先頭集団を組む。ウィーベスが単独で飛び出すシーンもあったが、バルサモを擁するリドル・トレックが追走し、集団は再び一つになった。

2度のケンメルベルグで加速したロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
そして最終ストレートに、ブルッヘ〜デパンヌで2位だったキアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)や今季未勝利のコールらを含む集団がなだれ込む。コペッキーのリードアウトからウィーベスがスプリントを開始すると、バルサモを含む他の選手は並ぶことすらできなかった。

コペッキーのリードアウトから圧巻スプリントを披露したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos

大会連覇に加え、プロ通算100勝目を達成したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
ミラノ〜サンレモ・ドンネからブルッヘ〜デパンヌ、そしてヘント〜ウェヴェルヘムと3連勝を飾ったウィーベス。「チーム一丸となり掴んだ勝利。コペッキーのケンメルベルグでのアタックは作戦通りで、私は追従を阻害しようとしたのだが、結果的に同じ先頭集団に入った。ワールドツアーで3連勝とプロ100勝目という記念すべき勝利が嬉しい」と、その言葉どおりプロ100勝目と大会連覇を喜んだ。

マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)が56km独走と鮮烈勝利を飾った同日、女子のヘント〜ウェヴェルヘム(UCI1.ワールドツアー)が行われた。コースは中盤に7箇所の急坂と4箇所の石畳と設定された168.9km。最後のケンメルベルグ(急坂&石畳)からフィニッシュまで34.1kmあるため、スプリンターの活躍が予想された。
連覇目指すロレーナ・ウィーベス(オランダ)のSDワークス・プロタイムは、ミラノ〜サンレモ優勝をアシストした世界王者、ロッテ・コペッキー(ベルギー)が出場。他にはエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)やシャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL)など世界トップスプリンターたちが顔を揃えた。

レースは序盤にカティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス)ら7名の逃げが形成されたものの、すぐに吸収。集団は一つにまとまったまま最初の急坂バーネベルグに向かった。アムベル・クラーク(オランダ、FDJスエズ)のペースアップで集団は人数を減らし、1度目のケンメルベルグではコペッキーが先頭に立つ場面も見られた。しかし、700mの登坂距離ではスプリンターを振り切ることはできず、ウィーベスやバルサモを含む10名の先頭集団が生まれた。
その後、平坦区間で後続が追いつき、ルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)ら6名の新たな先頭集団が形成される。SDワークスはこれをすかさず引き戻し、2度目のケンメルベルグ(1度目とは違うオスエール側からのアプローチ)でコペッキーがアタックした。
最大勾配21%の登坂でも独走に持ち込むことはできず、今度はウィーベスとエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)ら5名が先頭集団を組む。ウィーベスが単独で飛び出すシーンもあったが、バルサモを擁するリドル・トレックが追走し、集団は再び一つになった。

そして最終ストレートに、ブルッヘ〜デパンヌで2位だったキアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)や今季未勝利のコールらを含む集団がなだれ込む。コペッキーのリードアウトからウィーベスがスプリントを開始すると、バルサモを含む他の選手は並ぶことすらできなかった。


ミラノ〜サンレモ・ドンネからブルッヘ〜デパンヌ、そしてヘント〜ウェヴェルヘムと3連勝を飾ったウィーベス。「チーム一丸となり掴んだ勝利。コペッキーのケンメルベルグでのアタックは作戦通りで、私は追従を阻害しようとしたのだが、結果的に同じ先頭集団に入った。ワールドツアーで3連勝とプロ100勝目という記念すべき勝利が嬉しい」と、その言葉どおりプロ100勝目と大会連覇を喜んだ。
ヘント〜ウェヴェルヘム女子2025結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
2位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | |
3位 | シャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL) | |
4位 | マイヤライン・ファントゥへローフ(オランダ、アルケアB&Bホテルズ・ウィメン) | |
5位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
6位 | ララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ) | |
7位 | リリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | |
8位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJスエズ) | |
9位 | グラディス・ヴェルユルスト(フランス、AGインシュランス・スーダル) | |
10位 | カヤ・リーシュ(ポーランド、ローランド) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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