パリ〜ニースで落車したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が、脳震盪を起こしていたことを明らかにした。ヴィンゲゴーはそのため予定していたボルタ・ア・カタルーニャを欠場していた。



脳震盪を明らかにしたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

「脳震盪の影響で予想よりも長い休養が必要だった」と、ヴィンゲゴーはデンマークのタブロイド紙B.T.のインタビューに答えた。また「木曜日(3月20日)にようやく自転車に乗ることができた。いまだに楽なライドしかできていない」と、落車から7日後にようやく自転車に乗ることができたとも明かした。

ヴィンゲゴーが脳震盪を起こしたのは3月13日に行われたパリ〜ニース第3ステージ。レース中盤に落車したヴィンゲゴーはメイン集団に復帰したものの、結果的に先頭から26秒遅れの区間16位でフィニッシュ。チームは当初手の打撲と発表し、翌日のステージは未出走。しかし、実際には脳震盪を起こしており、予想以上に回復に時間を要したという。

落車当時、総合首位だったヴィンゲゴーは「あのままニースまで総合リーダージャージを保持できると思っていたので、とても残念だった。またボルタ・ア・カタルーニャも楽しみにしていた」とインタビューで話した。

今季初戦のヴォルタ・アン・アルガルヴェで総合優勝したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

今度のレーススケジュールについては「日々、今後の計画に変更が必要かどうかを話し合っている」としたヴィンゲゴー。今年1月の発表では、パリ〜ニースの後にボルタ・ア・カタルーニャを経て、クリテリウム・デュ・ドーフィネからツール・ド・フランス、そしてブエルタ・ア・エスパーニャに出場する予定だった。

ヴィンゲゴーの欠場が急遽決まったことでチャンスを得たのが、プロ1年目のマシュー・ブレナン(イギリス)だった。弱冠19歳のブレナンはカタルーニャ初日にカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)をスプリントで退け、ワールドツアー初勝利を掴むという劇的な展開を見せた。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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